Mtoys日記       
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2022年1月24日(月)
ひさしぶりの雪

 から京都は雪。1月22日、宇治も10cm程度
積もった。平日だったけどいいチャンスと思い
近所の黄檗山万福寺へ徒歩ででかけた。水彩画のた
めの雪景色の写真を撮りたいためだ。
 寒いが逆に空気が澄んでいるような気がして
心地よかった。15分くらい歩くと万福寺に着く。
ここは隠元禅師が開いた禅宗のお寺。少し中国風の
意匠が施された建物が面白い。境内は誰もいなかった。
雪の寺院をいろんな角度で撮影。いい素材が撮れたよ
うに思う。
 「無料写経」と書かれた部屋があったので、靴を脱
いで入ってみる。印刷した紙が置かれていて4文字ほ
どのお経の言葉を書くようになっている簡易写経だっ
た。正座して書いてみる。手がかじかんでいてうまく
いかないが、心はすっと落ち着きを得たような気がした。

 寺を出て、町の雪景色も撮りながら家路につく。
お腹がへってきたなあ。


2022年1月9日(日)
謹賀新年

けましておめでとうございます。
12月は一度もこの日記を書かなかった。まあ
普通にクリスマス時期の仕事に追われていた
だけで特筆すべきこともなかったからだが。
 年末から長男一家が帰省してきて、大晦日
はいつものカニ料理屋さんへ。長男が車を買
い替えて7人乗りのにしたので1台で移動でき
るようになって便利になった。
 元旦は初詣に宇治上神社へ。初詣に行く習慣
などなかったのだが、元旦に行けるところは神社
仏閣くらいなので、腹ごなしも兼ねて出かける。
平等院やその参道などけっこうな人出で、コロナ
に対する認識もだんだん変わってきてるのかな
いい傾向だなと少しほっとした。

 
 そして今日、9日。久しぶりに山へ。山の上で
カップヌードルを食べる。暖かくて気持ちのいい
1日だった。山を下って、山科疎水を歩いていたら
だんだんとお腹が痛くなってきた。どうやら下痢
気味の様子。歩いているうちにだんだん切羽詰
まってきた。後ろを歩く妻とだんだん離れていく。
急ぎ足で疎水べりを降りてJR山科駅へ。ICOKA
カードで構内に入りトイレに直行。間に合ってほっと
する。終わって改札を出るときに駅員に「ICOKAで
入ってトイレして出てきたんですがカードをピッと
するだけで出られますか?」と聞くとすごい不機嫌
な顔になり「困るんですよね。ICOKAには入場券
の機能はないので事前に入場券買って入ってもらわ
ないと・・。」ととても迷惑そうな言い方で私を責める。
「いや、知らなかったです」といってもなにか悪いこと
をした人に接するような態度をとられた。「まあ今回
はカード処理して出られるようにしときますけど」と
恩着せがましく言ってくる。内心『ICOKAに入場機能
が無いことなんか誰でも知ってる常識なんか?そん
なことないやろ!緊急でトイレ借りただけやのになんで
悪いことしたみたいな態度とられんとあかんねん!』
とむかついた。もう少し若い時の私だったら確実に切れ
ていたが、処理してくれたことに免じてがまんした。
 その後妻と駅前のカフェで休憩したが、なかなか腹立ち
は収まらなかった。

2021年11月24日(水)
紅葉

 日の日曜日、山科にある紅葉の名所・毘沙門
堂へ。コインパーキングに車を停め安朱方面に向かって
住宅街を歩いて行くとぞろぞろと人の波。けっこう
な人出だ。




普通に外を歩いているだけなのに皆マスクをして
いる。マスク率は98%くらいだったのには愕然と
した。(私はもちろん屋外では基本的にマスクはし
ない。乗り物、駅、イベント会場など、マスク着用を
決められている場所は別で、抗っても仕方ないので
大人しく従う)
 今、京都で報道される感染者の数は一桁だ。京
都全体で5人とか6人とかのレベル。たぶん普通の
風邪をひいている人のほうが多いくらいだろう。
そんな中で、外を歩いていて人とすれ違って感染
する確率なんてとんでもない天文学的な極小確率
だ。(しかも、空気感染自体がコロナの場合そん
なに主流ではない。本当は便の中に一番ウイルス
はいて、トイレを通したなんらかの接触感染のほう
がいちばんのルートなのだ。)道でマスクをして
いるなんてまるで上から物が落ちてきたら怖いから
年がら年中ヘルメットを被って歩いているようなも
の。しかも若い人も例外なくマスクをして歩いてい
る・・。マスコミの「コロナ怖い」洗脳がここまで
浸透してしまっているのか、日本人特有の同調圧力
のせいか・・。
 少なくとも科学的な判断からだけでマスクをし
ているわけでもないところにやっかいさを感じる。
むしろ「私は感染に気を付けています」という姿勢
表明のためのバッジがわりにマスクをつけているよう
な気がする。ヨーロッパでは感染が再拡大しているが、
それにも関わらず外でマスクをしてない人はいっぱい
いる。なにが違うのだろうか?少なくとも日本のよう
な同調圧力はあまり強くなさそうだし、わざわざ「右
へならえ」の姿勢表明をしないと生きづらくなる社会
でもなさそうだ。彼らのほうが個人の自由を重んじる。

 毘沙門堂の紅葉はきれいだった。そこから山道に
入り、大文字山への直登コースを登っていった。
だが、途中、山肌の木がずいぶん切られており、道
には丸太が積んであった。たぶん3年前の台風21号で
倒木がすごくでて、その後放置されていたのがそろそ
ろ朽ちてきだして切ったり整理しないとやばい状況に
なってきたのではないだろうか?あるいはこの時期
まで待っていたのかもしれない。とにかく、山には
重機が入っていて、途中で山積みの丸太で道がふさが
れ、あるところ以上には進めなかった。
 後ろから半そで、短パンでなぜか鉄アレイを片手に
ぶらさげた初老の外国人が急ぎ足で登ってきて我々を
抜かして行った。その方は先ほど毘沙門堂への道で我々
を一度抜かして行った人だった。その時、その方もマス
クをしていなかったのがなんかうれしかったのでよく覚
えていたのだ。しばらく登っていると、むこうからその
外国人が降りてきて、すれ違いざま、流ちょうな日本語
で「こんにちは!」と挨拶してくれた。


2021年11月10日(水)
丹波のクラフトフェアへ

 11月も半ばの土日、兵庫県の丹波方面に出かけた。
6〜7年前までは毎年出展していたクラフトフェア「丹波
アート&クラフトフェア」を見にいくためだ。秋の丹波路
の景色がいいので途中のドライブが気持ちいい。紅葉
もかなり進んでいて、典型的な日本の里山風景の中を
走っていく。
 会場では知り合いが何人か必ず出展しているので、久
しぶりにお会いして話すのも楽しみ。天気も良く、会場の
芝生に腰をおろして昼食。出展者ではない気楽さでのん
びりした気分を味わう。
 今回、初めて出展した若い作家の知り合いがいた。以
前京都にも住んでいて私の工房に定期的に手伝いにも
来てもらっていたことのある「木のおもちゃmokuma」の
ささきゆうなさんだ。木彫りの人形が中心なのだが、可愛
さの中に繊細な内面性を感じさせる作品がなかなか魅力
的なのだ。今は岐阜県の飛騨市に住んで作家活動をされ
ており、今回はご主人と二人連れでの参加だった。
 作品を見ているうちにどうしてもほしくなり、孫のために
ひとつ購入させていただいた。妻は別行動で会場を回り
いろいろと買っていた。


「木のおもちゃ mokuma」の作品たち  色づかいも私の好み

 会場に3時間ほどいた後、車で近所の農産物直売所へ。
地場産の野菜などをいろいろ買う。丹波栗はもうなかった。
やはり少し遅かったのかもしれない。3時頃になり、そろそろ
帰ることに。帰り道に通る亀岡運動公園横のコスモス畑に
はコスモスが満開。秋をたっぷりと味わえた一日だった。


 

2021年10月25日(月)
二人展終了

 日の土日、友人と二人で絵画展を開催した。
京都市伏見区にある「通り庭ギャラリー京町」さん
でやらせていただいた。古い京町家を改装した落ち
着きのあるスペースだ。控室が広かったので友人た
ちとわいわいやりながら二日間を過ごすことができた。
古い友人、大学時代の友人、教員時代の同僚、おも
ちゃ関係の友人などなど久しぶりの方々に会えて楽し
かった。絵画を披露する意味もあるのだが、10年、
20年と会っていなかった人に会う口実にもなったかな
あと思えた。


 きっかけは、定年で教員を退職した友人がちょこ
ちょこと絵を描き貯めていたので「いっぺん個展や
ってみたら?」と提案してみたのが始め。ついでに
「個展がハードル高かったら俺と二人展でもええで」
と言うと、結局そういうことになったのだ。これが
昨年の話。
 そのころの私は、スケッチブックに描いた風景スケ
ッチはあったもののあまり展示できるような作品もなく
『どうしようかなあ・・展示会に出せるような作品が
描けるのかなあ』と不安いっぱいだった。

 透明水彩を使った水彩画がもともと好きだったので
なんとか水彩画を描いて出展できるようにしよう・・
・と重い腰をあげたのが今年の6月ころだった。youtube
で水彩画を描く動画を見たりして「にじみ」や「ぼか
し」などの技法を学びながら風景画を描き始めた。少
しずつスキルも上がってきていい感じの絵ができてく
るようになり、どんどんはまっていった。友人が中心
の展示会を提案したつもりが自分がだんだんのめりこ
んで、本当に「二人展」という内容にすることができ
た。
 たくさんの人にご覧いただき、友人も手ごたえを感
じていたので、来年もまたやろうということになって
いる。
 もちろんおもちゃ作家が私の本業であることには変
わりはないので、あくまでも余技としての絵画展なの
だが・・。

2021年9月29日(水)
明治の風景画

 週間か前になるが、ある日の日曜日、国立近代美術
館へ。「発見された日本の風景」と題した明治の風景画を集め
た展覧会をやっていた。西洋絵画の技法が入ってきた頃の風景
画だが、すでに遠近法、陰影の表現など充分に近代絵画として
の水準に達しているものが多く驚いた。当時の風景や風俗を
知る意味でも興味深いのだが、私はどちらかといえば最近凝
っている水彩画(風景画ばかり描いている)の参考にしてい
る面が強いように思う。200点くらいあっただろうか、なかな
か見ごたえのある展覧会だった。


 妻が足のふくらはぎに軽い肉離れを起こしたり、私が左の
肩甲骨のあたりをひどいこむら返りに襲われて何時間も動け
なくなったりと、60歳を過ぎると体のトラブルが起こりや
すくなってきた。そのたびに山歩きができなくなったり、仕
事に数日支障がでたりする。
友人たちと会っても体調の話がやはりよく出る。
 コロナ対策も含めて、体力の維持と免疫力のアップは常に
心掛けたいなあと思う今日この頃。精神面でも絵を描いたり
することによってリラックスしていくことが大事なのかもし
れない。