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2012年10月4日(木)
クラフトフェアと台風

 風が近づいていた9月最後の土日、兵庫県の丹波市でクラフトフェア。
毎年参加しているACFT(アートクラフトフェスティバルIN丹波)だ。会場の丹波年輪の里
の建物の中では毎年、木のおもちゃコンペ「全国ウッドクラフト公募展」の作品も
展示されている。今年のテーマが「ジャンプ」だったので私好みの作品もいくつか
あった。(出品すればいいのかもしれないが、ここのところコンペに応募する
作品を考えて作る時間が毎年なくて、見に行くだけとなっている)ただ、気になるのは毎年
「オートマタ(手回しなどで動く機械からくり)」作品が多いこと。なんで皆オートマタ
なの?と疑問がわいてしまう。おもちゃのジャンルはもっと広いのになあ・・。


1日目のACFT会場。

 
かんじんのクラフトフェアのほうは、1日目は薄曇りですごしやすい天気。お客さん
も多くて、いつものように私のブースでは子どもたちが常に遊んでいた。
 ただ、天気予報によると翌日は確実に台風の影響大で、雨や風が予想される。
そこで1日目終了時点で私は作品もタープもすべて片付けて、車に積んでおいた。
翌朝、ホテルの窓から外を見るとやっぱり雨。会場に行くと、なんと「実施する」とのこと。
でも私はやめて帰ることにした。3分の2くらいのブースは帰る支度をしていた。だいたい
台風の日にお客さんは来ないのではないかなあ・・・。
 雨の中を帰路について、帰ったらまだ昼の12時だった。風が少し強くなってきた。

2012年9月19日(水)

 9月も半ばを過ぎたのに相変わらず暑い。この前の休みの日は、よく行っている山科の
安朱から山に入るルートを歩いた。ここは横に渓流が流れているので涼しいのだ。30分
ほど登って引き返す。途中で渓流に足をつけて休憩。冷たい水がたまらなく気持ちいい。



 
ウォーキングする休みの日もあるのだが、2週間ほど前、車を買い替えるために中古車
探しにでかけ、その日に決めてきた。ボンネット部分が若干退色している感じだったの
で塗装してもらうことに。そんなこともあって、先日ようやく納車。ここんところ毎日
なにかにつけて乗り回している。今日はついていた古いナビを新しいのに交換した。
ナビ自
体はそれほどこだわらないのだが、オーディオの部分が不満だったので思いきって
新しいのを購入することにしたのだ。


  
こんどは赤い車(カローラフィールダー)。前々から赤いクルマに乗りたかったので・・・。

 
長年乗った「イプサム」はディーラーで引き取ってもらったのだが、「年式も古いし、
走行距離も多いし、各部の痛みもあるので廃車になります」とのことだった。「壊さ
れる」と聞くとなんか急にこの車が不憫になって、最後に引き渡す時には、せめても
の気持ちできれいに洗車してやった。いままで「モノ」に対してあまりこんな気持ち
になったことはない。ただこのイプサムはこれより前に乗っていた同じイプサムを雪道
のスリップで全損→廃車した代わりに急遽手に入れて乗った車だ。そんなだからなんの
思い入れもなくて、本当に「道具」として雑に扱ってきた。洗車も7〜8年乗って2回
くらいしかしたことがなかった。そんな扱いをしてきた車なのに、いざ「壊される」と
聞いた時、『いままでぞんざいにあつかってごめん・・黙ってよく働いてくれたなあ』
という思いがわいてきたのだった。自分にそういうところがあるというのが意外だった。
それとも年のせいかな・・。


2012年9月3日(月)
問屋めぐり

 阪の問屋さんツアーをやろうという話が先日急にまとまり、日頃よく一緒に活動している
作家仲間4人で、9月1日に行くことになった。
 ちょうど、天神橋6丁目(通称・天六)にある「大阪くらしの今昔館」で東京造形大教授でおもちゃ
のコレクターである春日明夫氏のコレクション展があったのでそれも見ることに。ネフ社などのよく
知られた海外の木のおもちゃを始め、オートマタ(手回しなどのからくりで動く装置玩具)や、あやつり
人形の珍しいコレクションもたくさん展示されていた。展示された多数の海外作品の中で、流木から作られた
イギリスのオートマタ作家ロバート・レース氏の作品と、チェコの木のおもちゃ作家ミロスラーフ・トレイナル氏
の作品はたまたま私も持っている。ロバートレース作品は有馬玩具博物館のミュージアムショップで
思いきって購入したもの。ミロスラーフ・トレイナル氏の作品は東京のフレーベル館で手に入れたものだ。
 展示会場の一角にコレクションの一部から遊べるものを置いたプレイコーナーがあって、親子が遊んで
いたが、その中に私の作品「メイズ」があった。ガラスケースの中で鎮座しているのではなくて、触って
遊ぶところにあるのが私の作品らしいな・・とふと思った。


   
私が持っているロバート・レース作品            私が持っているミロスラーフ・トレイサル作品

 展示会を後にして、昼食は天神橋筋商店街の中にあるお好み焼き店へ。とてもうまかった。
そして、節句の人形、駄玩具、乗り物などの問屋街である「松屋町」へ。小学校4年までこの
近くに住んでいたのでここには昔よく遊びに来た。といっても映画「ALWAYS」の時代
くらいの話なのでずいぶん変わってしまっているが・・。着いたらゲリラ豪雨の大雨。アーケ
イドがあるので濡れずにすんだが・・。仲間のWさんが木のおもちゃに組み込む「プルバック
のゼンマイ機構」のついた車を探していたのでいろいろと物色する。店ごとに違うのがあるの
が面白い。

 そんな問屋街の中に木のおもちゃ屋さんを発見したので入ってみた。面白いものもあったが、
ひとつ「問題」の品を発見。スイスのネフ社製品「ネフスピール」そっくりに作られた積み木が
個人の工房名をつけて並べられていた。興味を持って皆で触っていると、店のおばさんが「これ
は子どもの知育玩具として作家さんが手づくりしておられるんですよ。ていねいに仕上げてある
でしょ」とお勧めの言葉。どうやらこのおばさんは製品のネフスピールをご存じないらしい。
木のおもちゃのことを知らずに木のおもちゃ屋さんをやっている人もいるんだ・・・と内心思い
ながらも、皆一応うんうんとうなづいておいた。(もちろん店を出てから皆で苦笑したのだが)

 その後、手芸用品の大きな問屋さん、店舗用品の大きな店などをはしごして、けっこう皆歩き
疲れたのだった。でも、「これ使えるなあ」とかいう会話をしながら作家どうしこういう問屋め
ぐりをするのもとても楽しかった。
 

2012年8月30日(木)
京都1周トレイル

 日の日曜日、久しぶりに歩きに行った。やっと注文の品も送り終えて一段落したので
解放感があった。
 京都地下鉄の東西線の蹴上駅で降りて、数10m歩くと「日向大神宮」の鳥居があり、そこを
登っていく。疎水を渡るとどんどん坂道になっていく。神社の横を抜けると山道に入る。ここから
「京都1周トレイル」のルートに入れるのだ。さっきまで暑い都会を歩いていたとは思えない本格的
な山道が続く。東山を登っているわけなのだが、このまま、大文字山のほうにも行ける。だが、と
てもそこまで行く元気はなくて、尾根道に入ってしばらく歩いたら引き返す。すっかり汗をかいたが
尾根道には気持ちいい風が吹きとても気持ちよかった。いくら暑い日でも、こうして山の森の中
に入ると本当に涼しいし、ちょっとした神社の木陰でも涼しく感じる。わずかな気温や湿度の差なん
だろうけど、歩いていると涼感をとても敏感に感じることができる。クーラーでは味わえない気持ち
良さだと思う。
 「京都1周トレイル」は地図も発売されていて、「東山ルート」「北山ルート」西山ルート」
などがある。私はまだ「東山ルート」しか歩いたことがないが、この東山ルートだけでも
伏見稲荷近辺、泉湧寺近辺、山科から蹴上、大文字山、銀閣寺、修学院・・と山道や山の周辺
の自然の残る道を組み合わせたルートがたくさんある。都会のすぐ近くにこういう自然を楽しめ
る環境があるのは京都のいいところだ。平たい街中は暑いばかりだけど。


    
神社の横から続く山道の入口                                      しばらく登ると京都1周トレイルの道標が

 同じ道を下るのも芸がないが、山を越える元気もないので仕方がない。降りるにしたがって暑く
なってくる。神社を抜けて疏水を渡り、インクライン跡を少し歩いてみたが「下界」はめちゃめちゃ暑かった。
 そのまままた地下鉄に乗って市役所前で降り、地下街「ゼスト」で休憩。最終的にはクーラーの
効いたところでお茶しているのだからあんまりえらそうなことはいえない・・。
すこし買い物をして帰路についた。


2012年8月27日(月)
東粟倉おもちゃ村で「おもちゃ祭り」

 校の夏休みも終わりに近い8月21日〜22日、岡山県美作市にある
「東粟倉おもちゃ村」でおもちゃ教室が開催された。関西、中国地方、のお
もちゃ作家でつくっているグループ「エトセトラ」の「おもちゃ祭り」と銘打って
のイベントだった。


Mtoysは、「はばたく鳥のモビール」を作っていただいた。         「東粟倉おもちゃ村」の展示室。日本の代表的なおもちゃ作家の作品がみられる

 
今年の4月にOPENしたこの東粟倉おもちゃ村は、我々エトセトラも展示
搬入の準備などから関わっている。お盆には1日150名の来館があった日も
あったらしく、ユニークなおもちゃの博物館として少しずつ地道に広がってきて
いるようだ。
 おもちゃ教室は、博物館の2室を使って、4名の作家がコーナーを持ち、来館者
が好きなおもちゃを選んで作っていただくようにした。このイベントを知ってわざわざ
来てくださった親子も何組かあり、とても熱心に作ってくれた。
 近くにこの東粟倉おもちゃ村の運営をされているおもちゃ作家・彦根さんの経営
するペンション・きつつき工房があり、我々はそこに1泊お世話になることに。その夜
一緒に泊まっておられたおばあちゃんとお孫さんの1組と作家仲間とで一緒に
ペンション前で花火。花火なんかしたのは何十年ぶりだろうか?線香花火をいかに
きれいにやるかを皆で競い合ったりした。でも、夏の夜とはいえ、この東粟倉地区は
標高500m以上で、とても涼しく、肌寒い感じすらした。


2012年8月23日(木)
お盆

 盆には名古屋から長男も帰ってきて、彦根から次男も帰ってきた。
年に2〜3回しか家族が揃う時がなくなってきた。
 特別になにをする、どこへ行くということもなく過ごした。唯一行ったのは妻の大阪
の実家のみ。最近は長男の車で行くのが定番となってきた。
 ただまあ、何もせずにだらだら過ごす3日間ほどの間というのもまた
うれしい日々だ。

 Facebookを始めた。ただ、あまり使い方は覚えていない。急いで覚えよう
とも思わない。「友だち申請」は「来るものは拒まず」で、よくわかっている人
に限り「承認」しているが、いちいちそれらの人がなにか更新したり誰かと
友だちになったりするごとにFacebookからのお知らせメールが来るので少し
わずらわしい。そういうお知らせがあったからといってその人のページを毎回
見に行って「いいね」とかクリックするというようなことをまめにする気もあまり
ないのだ・・。だったら登録するなって話だけど、匿名じゃないってところが
唯一気に入っている。
とにかくあまりふりまわされたくない。
 ブログにしてもホームページにしてもなんにしてもこういうWeb上の「交流」
は、私は、言い方は悪いが「一段下」に見ている。なんかすごい可能性を持つ
システムだとかなんだとか(そういう面もあるのは認めた上で)持ち上げられて
いるのをうのみにするのではなく、単なる道具として過信せずに使用することが
大事だと思っている。必要最低限の使用にとどめると共に、「実際に出会った人」
「肉声で交流する」などなどバーチャルではない交流のほうに常に重きを置いて
おきたい。
 この日記も「コメント」などを書いていただく仕組みは無いので、一方的にただ
読んでいただくのみ。これがすっきりしていていい。コメントを返してもらうのも
うれしいし新たな出会いもあるのだろうが、匿名の得体のしれない書き込みほど
うっとうしいものはないのでそういうものがはじめっから無いシステムで充分だ。

 

2012年8月20日(月)
地元・宇治でおもちゃ教室

 月11日は、地元・宇治の木のおもちゃ専門店「キッズいわき・ぱふ」でおもちゃ教室。
Mtoysの定番題材の「ヤジロベーののせっこゲーム」を作っていただいた。
 ヤジロベーが乗る部分には各自工夫してフェルトでカラーリング。マジックで点数なども
書きこむ。「飛び箱みたい!」と言ってる子もいて、なるほど、ヤジロベーが体操選手に
見えてくる。作ってからも飾りつけに凝る子、うまく乗るまでやり続ける子など、「作るだけ」
では終わらない広がりと楽しみがみられた。
 
 

Mtoys日記

毎日は書けないけど、、ひごろ考えていることを垣間見てもらえたらいいかな
と思います。