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2012年8月18日(土)
ミニキッチン

 国から帰った次の日、大阪の千里中央にあるよみうり文化センターでの
おもちゃ教室。ごっこ遊びに使える「ミニキッチン」を作っていただいた。
 題材が題材だけに女の子とその親という組や、小学生の女の子だけでの参加
などになった。今回、工作が比較的早くできるので、アクリル絵具を用意して
コンロやコンロのつまみの部分などを着色していただくことにした。



 昨年のここでの題材は「観覧車」だったが、夏休みの工作にふさわしかった
のか申し込みが多く、2回にわけて実施したというようなことがあった。今回は
それほどでもなく、やはりテーマの選定によるものかもしれないなといろいろ
総括してみる。「誰(年齢・性別など)を対象としているのか」「時期は?季節感は?」
「題材の魅力」「工作の難易度」「体験できる工作スキルは何?」「参加費は妥当か?」
などなどいろんな要素がからんでくる。もちろんこういう「条件」からだけテーマを
割り出すのではなくて、やはり自分自身が面白いと思えるテーマでなくては気持ち
が乗らないのだが・・・。

 3時すぎに終わり、車で帰路につく。京都に着いてから、喫茶店でコーヒーを飲み
ながら少しぼーっとする。さすがに疲れがたまっている。でも、まだ教室の予定も
残っているし、取引店に納品しなければならない商品の制作もたまっている。全部
投げ出してのんびりできたら・・・なんていう「悪魔のささやき」も聞こえるが、体調
崩さずにがんばれているだけで良しとしなければいけないな・・・と思いなおす。

2012年8月15日(水)
愛媛・松山にて B

 山滞在最後の日(8月6日)は、松山市内のさくら小学校の児童クラブでの
おもちゃ教室。80名くらいのこどもたちが「フリースロー人形」(小さな発泡スチロール
の玉を投げる人形)作りをした。先生やボランティアスタッフもいたのでこの大人数
でもなんとか皆人形完成。


     
 児童クラブとは学童保育の呼称だそう。                            

 
もちろん作るだけではなくて、玉を入れたりねらったりできるいろんな仕掛けを私
が用意していたので遊びの時間に突入。紙皿やダンボールを利用して、高さの違う
ゴールや、穴あき板に玉を通したり、ダンボールに両面テープを貼ってスチロール玉
がくっつく的を作ったり。


 
これらがこどもたちに見事に「はまり」、皆どんどん遊んでくれた。ボールを飛ばすと
いう単純なおもちゃではあるけれど、飛ばし方ひとつでねらいがはずれたりうまく入ったり
するのでそこがまた面白いのだと思う。わいわいにぎやかではあるが、決してただ騒いで
いるだけの「喧騒」ではなくて、集中して遊んでいる子どもの歓声に包まれた心地よい
時間だった。
 午後は私の定番おもちゃで皆に遊んでもらった。2時すぎになり、そろそろ私は帰りの
高速バスの時間が近づいてきたのでお先に失礼することに。

 帰りのバスの車窓から松山の街を眺める。『今年の夏も半分終わったなあ・・』という
疲れとも充実感ともいえるような気分で、,路面電車が走る落ち着いた雰囲気のこの
街を後にした。

2012年8月11日(土)
愛媛・松山にて A

 5日は、「木でつながる仲間・円い森」主催の木のおもちゃ教室(場所・大五木材)。
大五木材の高橋さん宅の大きな広間を使って講習を行う。「コリントビンゴゲーム」「クーゲル
バーン」「サッカー人形」の3種の中から選んで作っていただく。3種の作り方説明をしなけれ
ばならないし、使う道具なども違ってきたりするので少し大変だが、参加された親子は皆楽しみ
ながら取り組んでいた。このおもちゃ教室も今年で6年目になるが、小さな子とその親という組
み合わせだけではなく、小学生グループ、学校や保育園の先生、年配の方々などなど幅広い層の
参加者がある。大五木材の高橋さんの日頃の活動の幅広さが活かされているのだと思う。



 
参加された方の中に盲学校の先生がおられて、「大五木材さんがたくさんの木のおもちゃを
持って訪問された時に松島さんのおもちゃで子どもたちがよく遊んでいました。盲児にとって、
松島さんのおもちゃのような動きがあって結果がわかりやすいおもちゃはとても理解しやすい
ようで、すぐに気にいってくれました。私自身、今日いろいろと他の作品も見せていただいて、
松島さんのおもちゃのコンセプトがひとつの輪になってすごく納得しました。」とうれしいお
言葉をいただいた。もともと障がいを持つこどもを念頭に置いて創作しているわけではないの
だが、「動きがある」「結果がわかりやすい」「自分の働きかけが結果につながるというプロ
セスがはっきりみえる」といった特徴を持つ私のおもちゃたちは、時々こういうふうな評価を
いただくことがある。

 おもちゃ教室を終え、いつもの大五木材高橋社長の「森のかけら講座」を聞き、その日の予定
も終了。夜は高橋一家のお誘いで松山中心部で会食。ホテルから歩いて10分ほどのところにあ
る地物の海鮮がおいしい居酒屋へ。新鮮なアジや愛媛名物鯛めしなどを堪能。高橋さん(ご主人)
が「ケンミンショーで京都特集をやってたのを見ましたけどあんな感じなんですか?」と聞かれ
るので「いや私は京都に住んで長いけど、大阪出身なので本当のところ、京都のことがよくわか
ってないんです」とお答えする。いつも「京都の方は○○でいいですね」とかいろんな地方で言
われるのだが、素直にうなづいていればよいものを、どうしても「いや私は実は大阪人なんです」
と言ってしまうのだ。どこかに『一緒にされたくない』という感覚があるんだろうなあ・・(逆
に京都の人も大阪と一緒にされたくないという気持ちがあるだろうけど)でも、四国の人から見
たら同じようなもんなんだろうけどね。


2012年8月9日(木)
愛媛・松山にて @

 年で一番暑いこの時期、毎年四国に来ている。8月3日の昼、愛媛県松山市
に入った。この日はおもちゃ教室の予定はないので、ゆっくりと昼食を食べてから
、迎えに来ていただいて大五木材さんへ。打ち合わせなどをした後、車をお借りして
ホテルへ向かう。
 翌朝、松山市内にある潮見保育園でのおもちゃ教室に車でむかう。すでに何度も
通った道なので市内を走るのも迷いはない。保育園では親子で「鳥のマリオネット」
を作っていただいた。このマリオネットは20年くらい前からワークショップ題材にして
いる定番で、ユーモラスな動きをする人気の題材だ。
 今回は私の定番商品「ぼかん」や「スピン」「飛んでキャッチ」などのおもちゃも持って
行ったので、工作を終えた子ども達に遊んでもらった。幼児さんにはやはり「飛んで
キャッチ」が人気で、ジャンプした人形がくっついた時に皆うれしそうに笑ってくれる。




 
保育園のおもちゃ教室を午前中に終え、午後はオフ。昼食を済ませてから、松山
を南に下り、有名な陶器・砥部焼の里に行ってみることにした。白地に藍で流れるよ
うなシンプルな線模様が印象的な砥部焼は好きな焼き物のひとつ。砥部に着くと、
いくつかある陶芸会館のような建物の中から、「砥部焼陶芸センター炎の里」に入って
みる。うだるような暑さの駐車場から会館に入ると冷房が心地よい。涼みながらじっくり
といろいろな窯元の作品を見る。あまり高いものは買えないが、「片口」と呼ばれる注ぎ
口のついた小鉢をいくつか購入。


 
束の間の「観光」を楽しんで、また松山市内に戻る。適当に夕食を済ませて、7時過ぎ
にはホテルに戻った。ロンドンオリンピックの男子サッカー、対エジプト戦を見たかったので
早々と部屋に戻ったのだ。結果は3ー0で快勝。気分よく眠りに着く。
 

2012年7月29日(日)
7月の「3連戦」

 月の終盤、26日、27日、28日はおもちゃ教室3連チャン。
まず26日は奈良市のおもちゃ屋さん「ペルレ」で、「コリントビンゴ
ゲーム」。店内での教室なので一回4〜5人で入れ替え制でおこなう。


ペルレ店内でのおもちゃ教室                              「自分でこんなに打てたよ」

コリントゲームは釘打ちがメインなので、小さい子には難しいかなと思
ったが、年長さんくらいになるとがんばって35本の釘を打ち終えること
ができた。小さい子のときは下穴をあけてあるのでかなり釘が入りやす
く、もちろんそれでも「自分で打った」という達成感はあったようだ。




富田青少年交流センターにて 
27日は大阪府高槻市の富田青少年交流センターで。小学生対象の
夏休み行事としてここ数年恒例でやらせてもらっている。いつも申し込
みが多くてキャンセル待ちがでているそう。今年はここも「コリントビンゴ
ゲーム」。一度に30人の小学生(この教室は親子参加ではなくて、親は
別室で待ち、子どもたちだけで行う。)が一斉に釘をコンコン打つ音が部屋
に響く。出来上がったら皆さっそくコリントビンゴで遊びだす。キンコンカン
とビー玉が当たる音も心地よく、入るとうれしい。とても皆喜んでくれて
仲良し3人組らしき子らが「明日これで遊ぼな!」と早速約束していた。

 そして土曜日の28日、大阪・なんばの大きなショッピングモール・なんば
パークスにある産経学園前広場でおもちゃ教室。夏休みに入った親子連れ
が自由参加でおもちゃ作りを楽しんでくれた。「去年、この鳥のやつ作ったよ」
という子もいて、もう5年続けているこのイベントも、少し覚えていただいて
きたのかもしれない。


なんばパークスにて

 
さすがに3日連続で場所やテーマが違う教室というのはハードだった。でも
そのハードさはどちらかというと「なでしこジャパン」の対カナダ戦を午前3時ま
で見たり、U−23の男子サッカーの対スペイン戦を見たりして睡眠時間を自ら
削ってしまっていることにも起因しているので自業自得なんだけど・・・。これから
もオリンピックで睡眠不足が続くのかな。まだまだ教室は続くのにね・・。

2012年7月20日(金)
保育士研修で

 日は、京都市の保育士研修でおもちゃ作りの講師をさせていただいた。
20代の若い保育士さんが中心で、40名ほどの参加者の中には6名の男性
保育士の姿も。長男と同世代くらいの方たちなので、息子の友だちのような
感じに見えて仕方がなかった。(それだけ自分が年をとったということか・・)
現場にかなり男性の保育士が増えてきているらしく、子どもたちにとっても体で
ぶつかって遊んでもらえる先生の存在がうれしいだろうなと思えた。
 「メリーゴーランド」「フリースロー」などを選んで作ってもらった。

 聞けばこのようなおもちゃ作りの研修というのは日頃あまり無いらしく、熱中
して取り組んでおられる人が多かった。
 工作の後、私が自己紹介のために持参したエムトイズ定番の木のおもちゃ6〜7種
を前に置いておいたので自由に触って遊んでいただいた。皆さん子どもと遊ぶプロ
だけに、こどもが遊ぶ姿を頭に描きながら触っておられたように思う。何人かの男性保
育士さんは木の玉を打ち合う「ラリー」というおもちゃを試してみて「これめっちゃ面白いやん」
とはまっていたようだ。


 

Mtoys日記

毎日は書けないけど、、ひごろ考えていることを垣間見てもらえたらいいかな
と思います。