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2007年7月6日(金)
携帯電話

 最近、携帯電話を変えた。といっても、使っていたツーカーのプリペイド携帯が無くなって、auに
吸収されたのに伴って、auのプリペイド携帯に変わっただけなのだ。ただし、機種は変わって、今風のカメラ
付きのものになった。確かにメモ代わりに、時刻表などをその場で写しておくのには便利だ。
 メールというのはプリペイド携帯の場合は無い。メールはパソコンのみである。
 とにかく、外出する時に、連絡がとれるように持っているだけなのでほとんど使わない。いろんな機能も
もちろん「宝の持ち腐れ」というやつである。(別にそれでいいけど)
 仕事仲間(作家仲間)は皆、携帯をほとんど使わないか持っていない人が多いので結局そんなに必要ないのだ。
ただ、携帯での連絡が普通になっているのか、TV局関係の方(制作会社)はもっぱら携帯にまずかけてこられるので
こっちが常々慣れていないだけに出そびれることや、気付かないことが多い。『いまどきそれが普通でしょ・・』と思われているかもしれない・・。
 確かに長男(大学2年)などを見ていると、携帯のメールでのやりとりが日常のツールとして定着している。電車なんか
乗って回りを見渡したら携帯の画面を見つめている人がいない車両なんか無いもんなあ・・・。
 そういえば、「待ちうけ画面」という言葉がどういうことなのか、携帯が変わってやっとわかった。
 「ええんじゃ!そんなもん知らんでも!」と逆ギレしておくことにしよう!
 

2007年6月27日(水)
おもちゃ箱フォーラム

 去る6月23日〜24日、毎年恒例の「おもちゃ箱フォーラム」があり、これまた恒例でスタッフ参加した。もう13年も続いているイベントで、70名〜から多い時は150名くらいの人たちが1泊してワークショップしたり、ライブを見たり、講演を聞いたりする「合宿」のような催しである。
 おもちゃ箱フォーラムの魅力って何だろう?なかなか文章では伝えにくいのだけど、保育士、幼稚園教諭学校の先生、学童保育関係、児童福祉関係などなどこどもに関わる仕事の方々がたくさんリピーターとなって参加してくださっているのを見ると、「子どもと遊び」を体験しながら考える場としてとても有意義だというのがわかる。しかも硬い催しではなくて、そこらじゅうで勝手におもちゃの店や仕入れた駄菓子・駄玩具の店を出している人はいるし(出店やおもちゃまつりでワークショップのてほどきをする側に回るのも自由である。)、パフォーマンスしている人はいるし、おもちゃ作家をつかまえて話しこんでいる人もいるわで、遊び心満載の2日間なのだ。面白いことを見つけに来ている人と、面白いと思ったことを伝えたい人が出会って、1泊で畳の上でじっくり語り合える不思議な空間でもある。
 私もこのイベントにはまって参加しているが、自分のおもちゃを見ていただいて反応が直に伝わる厳しい場でもあるし、自分が伝えたい面白さをけっこう深いところまでわかっていただける場でもある。
 毎年、6月の第四土日開催が基本的に決まっていて、場所も現在は、京都・仁和寺の御室会館で決まっている。来年はぜひもっと多くの方たちに参加してほしいなと思う。


2007年6月8日(金)
トンネルキューブ

 私のおもちゃのひとつに「トンネルキューブ」というのがある。穴のあいた立方体(キューブ)を組み合わせて
玉の通る道を作る積み木だ。
 先日、「トンネルキューブ」でネット検索をかけてみたらある保育所のブログに、このトンネルキューブを使って
園児さんたちが面白い遊びをしているのが紹介されていた。
 玉をころがすのではなくて、ネズミにひもがついている
おもちゃを使って、キューブの中を通していき、積んだ状態でひもを引っ張ると遠くのネズミが動いたり、ブロックが
動いたりするという遊びだ。たぶん複雑なことはできないだろうけど、なんとなく「遠隔操作」っぽくって楽しい。トンネル
なので動物をくぐらせてみたくなったのかなと思うけどその発想が可愛く、新鮮だなと感心した。
 このブログではその様子が動画でも紹介されていたのでわかりやすかった。

 保育所や幼稚園、学童保育など、集団の場でもたくさん使っていただいているトンネルキューブだが、実際にこども
たちが遊んでいるところを見たら、いっぱい発見があるんだろうな・・・。
 

2007年6月5日(火)
気持ちをデザインするということ

 今日、NHKでやっていたテレビ番組「プロフェッショナル」で、工業・空間デザイナーの吉岡徳仁氏のデザインワーク
が紹介されていたのが興味深かった。
 氏が話されていた言葉の中に「形をデザインするのではなく気持ちをデザインする」というのがあった。イスをデザインする
のにも、氏は斬新なフォルムを追求するだけではどうも未来に残るデザインにはならないという。素材そのものを
見つけるなど、(ハニカム構造の紙を使ったイスなんてのもあった。)すわる感触や行為の満足感・快感を追求するという、感覚や気持ち
の部分に響くデザインをいかに生み出すかに氏はこだわる。


 私はこれを見て、おもちゃデザインにあてはめて考えてみた。積み木やネフ系のブロックなどのデザインにおいては「形」がキモとなる。
基尺がどうとか、縦横比がどうとかいうことがとても重要となる。それは「モダン」デザインの到達点のようなおもちゃといえるかもしれない。
 しかし私のおもちゃ群はそういう「形のデザイン」どうもあてはまらない。むしろ、
有形ではなく無形の「力加減」であったり「達成感」であったり
「技」であったりというのがキモとなる。おもちゃの外観やサイズといったものはそのための外皮であってキモではない。
つまり、吉岡デザインと同じく、感性や気持ちをデザインしている気がする。難しく言えば「ポストモダン」のデザインといえるかもしれない。
 ただ、そういう傾向はなかなか理解されなかったりすることも多い。こどもたちが寄ってくれば本当に夢中で遊んでるにも関わらず・・・である。
まあ、最近、少しずつ販路が広がってきたところを見ると、時代が少しずつ私のようなジャンルのおもちゃにも近づいてきてくれてるのかも
しれない。(いや・・そうあってほしいなと・・・)

2007年5月17日(木)
倉敷にて

 先週の土日、岡山県の倉敷でのクラフトフェア「フィールドオブクラフト倉敷」に参加した。
約1年ぶりの倉敷だった。今回は天候に恵まれ
て、アウトドアでのイベントはとても気持ちの良い
ものだった。
 私のブースはいつもながら、親子、特に子どもが常に集まっている状態で、さながら「託児所」状態
だった。おもちゃのブースの宿命でもあるが、ついつい、子どもが通りかかるとおもちゃを操作して見せて
ひきつけてしまう自分もいるのだ・・。
 それにしても、こどもたちが自分の作ったおもちゃで本当に楽しそうに遊んでいるのを見るのはある意味「至福」の時間
でもある。子どもたちがいかによく遊んでくれるかをめざして作っているのだから、それが
「はまった」瞬間はまさに、「わが
意を得たり」という感じなのだ。

 でも1日の終わりにはヘトヘトになってしまうけど・・。 
それに、いろんな年齢の子どもたちが来てくれるので、

観察していると『ああ・・・うちの子もこんな仕草をしてたなあ』
とか『うちの子もこんな時があったんや・・・』と、とても懐かしくなる。おもちゃがつないでくれるそんな時間を味わいに
クラフトフェアに参加しているのかもしれない。

2007年5月1日(火)
ナンバ歩き

 昨日は、宇治近辺の小さな山に歩いて登った。ほんの「丘」程度の山だ。
最近、坂道や長い階段を登るときに試していることがある。何年か前から興味を持って
著書などを読んでいる古武術研究家の甲野善紀さんの提唱するいわゆる「ナンバ
歩き」である。陸上の末続選手の走法として一躍有名になったが、江戸以前の日本人は
皆この歩き方だったようだ。
 具体的には、「身体をひねらない」こと。出す足と出す手を同じにする(変な歩き方になってしまう
のだけど・・・。末続選手の走りはさすがに手足が同時に出るやり方ではないが、なにか取り入れられて
いるとのことだ。)
 階段を登るときなど試してみられたら良いと思うが、手と足を交差しないで同じほうを出す
歩き方で登ると、本当に楽に次の一歩が出る。身体をひねらないぶん負担が少なく、疲れない。
 ただし、人とすれ違うときは少々恥ずかしい。

 甲野氏の「ひねらない」「身体を割る」「井桁崩しの原理」等、古武術を研究して得た独特の身体
の使い方は面白い。特に、私のおもちゃを「うまく遊ぶ」際のコツととても共通するものを感じている。例えば
スポーラ(たたくとコマが飛び出て回るおもちゃ)をうまく回すには、バックスウィングして「ためる」動き
からたたくより、いきなり空手の掌底のように瞬間的に力を発してたたくほうが勢いよく回る。
 また、「のせっこ」というやじろべえをひょいと飛ばしてブロックに乗せるおもちゃでも、ひょいと、
力をためずにダイレクトに飛ばすことを会得するとうまく乗せる飛び方になる。
 たかがおもちゃの世界ではあるが、微妙な技を要求するものだけに、「身体の使い方」・・身体操法が
絶対関係あるとにらんでいるのだ。
 

Mtoys日記

毎日は書けないけど、、ひごろ考えていることを垣間見てもらえたらいいかな
と思います。