日曜日はあいかわらず歩いている。子供たちが
それぞれ出かけてしまうので、昔のように一家揃って
行楽ということも無くなってしまった。寂しい気もするが
それが成長というものだからそれでいい。そして、夫婦で
運動のためにと歩いているわけだ。
最近は、山道の坂とか長い階段とか、短時間で負荷が
かかるところが多い。運動として考えた場合、手っ取り早いし
、汗もおおいにかくので、しんどいけど爽快感があるのだ。
そのかわり、町歩きとかしてついでに買い物したり、おいしい
ものを食べたりといったブラブラ歩きはあまりしなくなった。
というわけで昨日の日曜日は、家から電車で10分くらいの
ところにある「伏見稲荷」に行った。ここももう何度も来ていると
奥の山を回るコースもいろいろな分かれ道があって面白い。
全国的にも有名な神社なので、昨日は行楽シーズンということ
もあり、観光客が多かった。外国人もかなりいた。
ここの参道で有名なのは朱色の鳥居がずっとトンネルのように
びっしりと続く光景だ。ひとつひとつには寄進した会社名や個人
名が書かれている。大きな鳥居だと100万円くらいかかっている
のかな・・。この鳥居にかけられる100万円と、100万円ぶんの
木工機械があってそれで作り出す木のおもちゃの数々・・・とを
頭で比べている自分がいた。元来金額で比べるのはナンセンスな
事だというのはわかっている。でもじっと立っているだけの鳥居に込め
られた願いと、同じ金額でできることの可能性を比べたとき、
その人にとっての価値でしかないんだな・・・というか、
お金の価値なんてそんな相対的なもんなんだということを
なんか鳥居の列が主張しているように見えた。

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