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2008年10月15日(水)
歴史散歩

 相変わらずのウォーキングネタである。(仕事以外の日常も書こうと思うので・・)
住んでいる宇治市の隣は京都市伏見区で、近場を歩くときは伏見にもいろいろとルート
がある。後で本などで歴史上の出来事などを読んだとき、『あっここ歩いたとこや!』と
いうことも多い。さすがに京都である。
 先日、宝塔寺という深草の山側にあるお寺もルート途中にあったが、後で「幕末に、ここで
長州藩の一隊が彦根藩や大垣藩の軍勢にさえぎられたことから蛤御門の変が始まった」
と何かに書いてあった。昔子どもを預けていた保育園は、伏見奉行所の跡にあり、鳥羽伏見の
戦いの時に幕府側の陣があったらしい。近くの御香宮という神社に薩摩側の陣があり、そこから
大砲が打たれたそうだ。もちろんその辺一帯は戦乱で焼けてしまったらしい。
 とりたてて「歴史ファン」ではないけど、歴史的な事柄をちょっと知っていると歩くのも少し
楽しい。町屋の角から志士が出てきそうな横丁などがまだ少しは残っているので、「歴史散歩」
気分が味わえる。もともと京都の人間ではないから、常に外来者気分で観光してしまえるの
かもしれない。
 もちろん、森や渓谷のある自然の中を歩くのも気持ちいいけど。

宝塔寺の山門

2008年10月6日(月)
アート・クラフト・フェスタ IN 丹波

 4日、5日の二日間、毎年恒例の丹波のアート・クラフト・フェスタ
に参加していた。丹波の自然が一番輝く秋に開催されるこのアウトドア
でのクラフトフェアはなかなか心地よい。道中も、車から見える田園風景
の秋らしい季節感を感じながらのドライブとなる。
 ただ、野外での出展なので雨はつらいのだが、今年も4日は晴れたが
5日は雨。雨だとお客さんもどうしても少なくなるし・・。晴れた土曜日は
いつもながら子ども達がブースにほとんど入れ替わり立ち代わりずっと
いて私のおもちゃで遊んでいた。よく遊んでくれるのはとてもうれしい。
ただし、少々疲れる。私のおもちゃを置いてくださっている小売店の方々は
毎日こうして接客しているんだな・・・と思うと、やっぱり自分はものを作って
いるほうがいいかな・・とついつい思ってしまう。
 宿泊は、何人かの仲間と、会場から少し離れたところにある公共の宿に。夜、寄せ鍋を
皆でつつきながら秋の夜長によもやま話で盛り上がった。
 翌朝、朝食までの30分ほど、近くを散歩してみた。すすきがところどころに
生えたなんの変哲もない田舎道だったが気持ちよかった。でも、
出発のころには雨が・・・。テンションも下がりながら二日目の会場へと出向くこと
になった。


丹波の田園風景


一日目は暑いくらいの晴れ


散歩道

2008年10月1日(水)
天瀬ダム

京都の宇治市に住んで10年余りになるが、近場を歩くときは
平等院周辺の宇治川沿いにもよく行く。
宇治川をずっと歩いて上っていくと、緑の深い道と
なり、吊り橋なんかもある。そしてもう少しさかのぼって
いくと天瀬(あまがせ)ダムにたどりつく。
 ダムの規模は他とあまり比較したことがないので、大型なのかよく
わからないけど、ダムの上の見学用の道から見下ろすと
まともに見ることができないほど高い。バンジージャンプを
よくテレビでやっていて、これぐらいの高さから飛び降りている
のを『できないことはないな』と思っていた。でも目の前で
この高さを覗き込むと本当に怖い・・。
 デジカメの新しいのを買ったので、いろいろ撮ってみた。
ワイド28mmから18倍ズームまでカバーするタイプなので
(LUMIXのFZというやつです)楽しめそうだ。なにせ、いままで
使っていたのが200万画素で、そのくせ分厚いという古いもの
だったので・・・。息子達に「古いデジカメいるか?」と聞いたら
「それはいらん」とあっさり拒否。そりゃそうだ。彼らの持っている
携帯のカメラのほうがきれいな画像が撮れるんだから・・・。


2008年9月24日(水)
一人で食事

ちょっと前の話になるけど、妻が研修で長崎に
出張していてその夜は息子2人と私で夕食という
ことになっていた。ところが5時過ぎになって長男が
「友だちと飲みに行くから晩飯いらん」と言って
出かけていった。仕方なく2人分の用意をしている
ところに次男からメール。「友だちと晩飯食べることに
なった」とのこと・・。結局、私一人で夕食ということに・・。
 ふだん、家族揃って夕食というのが比較的多い
我が家ではあるが、たまにはこういうこともある。(大学が
始まれば長男は下宿に戻ってしまうが。)
 でも、一人で気ままに食事というのもきらいでは
ない。特に男は、たまに一人で自由に過ごしたいという
志向が強いように思うけど。バイクというのもそういう時
はとてもいい道具で、一人でふらっと琵琶湖なんかに
乗って行ってぼーっと湖畔ですわったりするのがいい。
 風が気持ちいい季節になってきた。

2008年9月19日(金)
「あかんえ」

先日、京都市の西北西あたりにある妙心寺から
仁和寺あたりを歩いた。仁和寺はここのところ3年
ほど京都おもちゃ箱フォーラムが開かれているところ。
でも、寺の境内などを散歩したことは無かった。今回
御殿部分や庭を見学してみて「御室御所」と言われる
豪華さや風格を実感した。建物に上がって見学していると
廊下部分にせり出してベンチのような作りのところがある。
そこには張り紙があって「すわったらあかんえ」と京都弁で
書いてあったのが面白かった。そもそも「あかんえ」などという
言い方は舞妓さんとかそういう人が京都らしさをあえて
強調するために今も使っているだけだと以前は思っていた。
(大阪人なもので京都のことがあまりわからない・・)でも、
こちらに住むようになって中年以上の女性が本当に「それ
触ったらあかんえ」などと言うのを実際に聞いて『ああ・・
ほんまにそういう言い方今でもするんや・・・』と知った。
大阪と京都なんて隣どうしで、遠くの方からみたらお互い
よく知っているように思われているかもしれないけど実際のところ
はこんな程度なのだ・・。


2008年8月31日(日)
日曜日の午後に

今日の午後、国立近代美術館に「W.ユージン・スミスの写真」展
を見に行った。いうまでもなく、ユージン・スミスは水俣に妻アイリーン
と一緒に住み込み、水俣病患者の生活や、元凶となった企業チッソとの戦いを
撮り続けた写真家として有名。今日の写真展には、その水俣での
作品を含め、第二次世界大戦中の(従軍写真家だった頃)もの、スペイン
、ピッツバーグなど、写真家としての全仕事からピックアップされた
作品を見ることができた。
 写真というのは、前後関係や背景になる状況などがわからず、
ある瞬間だけを切り取ったものを見せられることになる。
そういう意味ではルポルタージュの文章などを読むのに比べてわからない
ことも多い。ただ、わからないからこそ、一枚の写真をじっと見ながら
『この人はちょっと悲しそうだけどどうしてだろう?』とか『どんな声を
出しているんだろう?』とかいろいろ考えながら見る。感じながら、考えながら
見ることで、文章による説明とは違って、心に直接届くものがある。
特にユージン・スミスの作品は、報道写真的な「客観性」を超えた
写真家の強烈な意思みたいなものを感じさせる点が際立っているなと
思った。
 
 美術館から出てぶらぶら歩いて、あまりに暑かったのでふらっと
「京都文化博物館」という建物に入った。旧日本銀行支店の明治の
建物をそのまま利用したところだ。おおきなホールでピアノのコンサート
をやっていた。涼しいレトロなホールに響くピアノの音色がとても
心地良かった。(5分ほどちょっと立ち止まって聞いただけだけど・・)

Mtoys日記

毎日は書けないけど、、ひごろ考えていることを垣間見てもらえたらいいかな
と思います。