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2009年6月11日(木)
トンネルキューブが・・

 日、必要なものを買いに100円ショップへ。
ついでにいろいろと見ていると、おもちゃのコーナーで
見つけたものがある。それは、私が製品化して販売している
「トンネルキューブ」の類似品だ・・・。私のものはもちろん木製
だが、みつけたものはプラスティック製。(MADE IN CHINA)でも、基尺(積み木の
基本単位となる1辺の長さ)が私のオリジナルと同じ6cmで、まっすぐの穴と
L字の穴の2種類のキューブがあるのも同じ。玉も大きさはオリジナルと同じだが
プラスティック製で赤いゴルフボールのようなディンプルのついたものだった。
紙箱に25個ほどがセットされていて、裏に積み方の説明がある
が、トンネルキューブとほぼ同じ遊びの展開だった・・。(半割りキューブが無いのだけが違う)

 もちろん、立方体に穴があって玉が通り、組み合わせて道を作る木の積み木は
もともとトンネルキューブだけではない。ただ、他のものはすべてビー玉などの小さい玉で
遊ぶものばかりで、長いレール状の道もついていたりする。つまりある程度対象年齢層
が高く設定されていて、複雑なコース作りができるものが多いのだ。一方私のトンネルキューブは
というと、玉が直径35ミリあり、3歳くらいの子でもトンネル遊びが始められるようになっている。
パーツも立方体と半割り立方体のみに、あえてしぼり、単純な組み合わせから複雑な構成まで
レベルアップしやすくなっている。このように、玉を大きくしたコンセプトがそのままのサイズでプラスティック化
されていたのである・・。 
マネされるほど流通しているのか・・・といえば微妙なところだが
すでに日本、台湾、アメリカなどで最低でも1000セットほどは
流通しているので、類似品として作られたという疑いもできるのだ。

 本物はブナ材でできていて木箱入りで\15,750だが、このプラ製
は\800(!)だった。
 ただ、100円ショップの商品はほとんどが寿命が短い。作ったロット
が無くなるとその商品の扱いも終了となる場合が多いので
早晩消えてくれると予測はしているのだが・・・。



Mtoysオリジナルのトンネルキューブ

2009年6月6日(土)
初夏の土曜日に

 日の午後は、久しぶりに近くに住む学生時代からの
友人夫婦2組とうちの計3組でバーベキューパーティー。
 友人宅の裏に小さな川があって、その川の土手と友人宅の
裏塀の間のスペースにテーブルやイスを出しての野外パーティー。
晴れていたが涼しい風が吹いてとても気持ちのいい一日だった。
 皆50代なので、子どものこと、親のこと、退職してからやりたいこと
などなど、話題はどうしても年相応なことになる。私だけが
退職も何も関係ない立場なので、ある意味年相応な感覚から微妙に
ずれている。もちろん仲はいいんだけど、年を重ねるごとに
そういう「ズレ」は大きくなっている気はする。


「いいちこ」のコマーシャル写真ではありません・・。気まぐれに今日撮った一枚。

2009年5月25日(月)
東京に出張

23日〜24日と東京に出張。23日は青山にある
絵本とおもちゃのショップ「クレヨンハウス」にてちょこっと
私のおもちゃのレクチャー企画。お店の一角で、来られたお客さんの
親子とトンネルキューブなんかで遊びながら、いろいろと遊び方
の手ほどきなどをさせてもらった。ずっと離れないで遊んでいた3歳くらい
の男の子は、時間がたつうちに遊びが徐々に変化してきて
トンネルキューブの積み方や遊び方が進化していったのには
驚いた。『ちょっとまだ無理かなあ・・』と思っていたのに、少し
やって見せたりしているうちに自分でなにかを発見していく。子どもの力って
すごいなあと実感した。
 24日は、20年の歴史を持つおもちゃの作り手、遊び手、広め手の
組織「日本おもちゃ会議」の総会に参加。いろいろと曲がり角に来ていた
この会も、「新生・日本おもちゃ会議」として少しリニューアルすることに
なった。久しぶりに会う、関東の作家仲間、おもちゃ好きの方々と旧交を
暖めることができた。
 泊まったのは、いつも定宿としている新宿のちょっと隠れ家的な
ビジネスホテル。ちょうど近所の神社の大きなお祭とかで、道路には詰め所
があり、お神輿をかつぐ一団をいくつも見た。なんか古い「お江戸」を
見た感じがして面白かった。
 偶然だが、次の日の今日、帰った私と入れ替わりのように、長男が就活
で、面接のため東京へ行った。会場は新宿だったそうだが、お土産にルミネ
ザ吉本に寄って、お笑い芸人グッズを買ってきていた。『そんな浮かれたこと
してていいのか?』とも思ったり、『まあ、それくらい余裕があったほうがいいか・・』
と思ったり・・。

2009年5月19日(火)
フォトフレーム

 
のフォトフレームは、16年ほど前にある方からいただいたものだ。
この日記でもお伝えした、3月末に亡くなった西井儀彦さんだ。
次男が誕生した時にいただいたもので、裏には「周ちゃん(次男の名前)
いらっしゃい」と書かれてある。この世の中にいらっしゃいという意味だと思う。
西井さんの暖かさがよく表れた裏書きだ。
猿年だったのでフレームは猿の形になっている。「わし、すぐなんかの形に
したなんねん」とよく西井さんが言ってたのを思いだす。
 今も、15年ほど前の家族の写真を入れて我が家の居間に飾ってある。

 

2009年5月11日(月)
フィールドオブクラフト倉敷

 日、倉敷から帰ってきた。倉敷で毎年開催されている
「フィールドオブクラフト 倉敷」に参加していたためだ。
 いつもは雨に悩まされたりする日が必ず1日はあるが、今回は
2日間とも晴れ。ワークショップでおもちゃ教室を担当したのだが
連日すごい人が参加してくれ、1日目の土曜日の午前中に用意していたうちの3分の2のキット
が無くなった。夕方、フィールドオブクラフト主催の講演会、交流会まで時間があったので、
倉敷在住の組み木おもちゃ作家・小黒三郎さんから、「新しいアトリエに、来ないか?」と誘って
いただいた。おもちゃ作家仲間のWさんと一緒に伺うことに。
倉敷市中心部から少し離れた高台の住宅地にある眺めのいい一軒家が小黒さんの新アトリエ。
作家の仕事場を見るのは楽しい。特に、おもちゃ作家の大先輩である小黒さんの仕事場を拝見できる
というのはワクワクする。(以前のアトリエには2度ほどおじゃましたことがあるが)
作りかけの組み木が無造作に並んだ二階の作業スペースで試作の苦労を聞く。作家どうし3人の
微妙な共感に包まれた会話が心地よかった。

2日目の午後すぐに全部完売し、一緒におもちゃ教室
を担当していたWさんのキットも午後3時には無くなった。
ワークショップは早々と店じまいにした。



 思わず時間がポッカリあいたので、ちょうど美観地区にある倉敷民芸館を久しぶりに見たくなり、Wさんと
一緒に見学。その後、二人ともいろいろとお世話になっているすぐ近くの日本郷土玩具館にも立ち寄る。
オーナーのOさんにアイスコーヒーをごちそうになって、あわただしかったワークショップの疲れがスーッと癒された。



 今回は、高速道路がETC休日1000円の影響で渋滞するだろうという
予測で、新幹線で行った。車だと4〜5時間かかるのに、新幹線だと、京都
岡山が1時間。岡山で知り合いのグラフィックデザイナーのK氏に会い、
事務所に寄ったり、夕食をご一緒した後、倉敷の宿まで送っていただいた。
帰りも、Wさんの車で岡山まで乗せていただく。いろいろな方のご好意に
助けられつつ、車の無い身軽な移動もいいものだと実感した。 

2009年5月5日(火)
電車の中で

 休中、何度か電車に乗る機会があった。(誰でもあるって?) 
 電車、特に特急や新幹線に乗っていつも思うことのひとつが
車掌や車内販売員の「過剰」なお辞儀についてだ・・。車両に
入ってきたときに一礼し、次の車両に移るときの扉でまた一礼
して出てゆく。もちろん悪いことではない。お客さんに対して丁寧
なのはいいことだとは思う。でも、私個人としては、車掌や、車内
販売の人にそういう「サービス」を求めているわけではない。車掌はふつうに
気持ちよく応対してくれて、キップの点検や乗り越しの手続きを
してくれればいいし、販売員は気持ちよく弁当などを売ってくれたらそれでいい。

 諸外国の場合、店員の態度が確かに悪い国が多い。でも、一種の契約なのだから
必要なことをきちんとやってくれる中身のある対応がなされればそれでいいのではない
かなと思うのだが・・。「お客様は神様」とばかりに店員を這い蹲ばらせる日本の感覚と
いうのもどうなのかな・・と思う。
 外国の場合、一見無愛想だが、自分の判断で親切に教えてくれたり
なにかをサービスしてくれたり、という人間的な対応が時折見受けられる。
一方で、「扉で一礼」というマニュアルを守っている日本の販売員が突発的なやりとり
になると、逆に非人間的な形式的対応になったりする。

 日本も昔ながらの市場などでは、店主が自分で考えて自分の言葉で
客とやりとりする知恵がもっとあったはずだ。そういうものが失われてきた
象徴があの「扉の前でのわざとらしい深々としたお辞儀」だと思えてならない。

 

2009年4月26日(日)
大阪難波でおもちゃ教室

 日は、大阪のなんばにある「なんばパークス産経学園」での
おもちゃ教室。トランク型のドールハウス兼人形劇の舞台という
「お話トランク」を作っていただいた。
 この「お話トランク」は、7〜8年前にワークショップの題材として
考えたもので、家で遊ぶおもちゃとしてだけではなく、保育士さんや
幼稚園の先生が、子どもたちの前でお話を立体的にしてみせる道具
として人気が高かった。今回も、やはり保育士さんの参加もあった。

 それにしても、肌寒い一日だった。もうすぐゴールデンウィーク。
特に予定はない。注文をこなすため仕事をしなければならないので
半分は普段通りの生活になりそうだが、もう半分は、せめてどこか
気持ちいいところにでかけたいなと思っている。

Mtoys日記

毎日は書けないけど、、ひごろ考えていることを垣間見てもらえたらいいかな
と思います。