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2009年12月18日(金)
忙中閑有り

 うやくクリスマス関連の受注品の制作も一段落してきた。
(まだ、ひょこっとFAXが入るかもしれないが・・・)今日は
とりあえずのんびりとしてみることにした。家族で毎年交換
するためのクリスマスプレゼントも買わなきゃ・・。息子たちも
大きいので昔のようにおもちゃで喜ぶということでもないので
何をあげるかが難しい。結局、服とかそういう身の回りの品に
落ち着くのだが・・・。

 先日は、おもちゃ作家仲間で作っているグループ、エトセトラの
忘年会。エトセトラの仲間の一人だった西井儀彦さんが今年の春
亡くなられてしまい、一人欠けて寂しいのだが、新しいプロジェクト
も持ち上がり、元気な忘年会となった。来年も忙しい年の予感が
ある・・。

2009年12月5日(土)
坂道

 年、今頃は注文に追われてしまう。私のような小規模な
工房でもクリスマス前は忙しい。いや、小規模だからこそ効率が
悪くて、こなすのにせいいっぱいということなのかな・・・。

 NHKでやっている「ブラタモリ」という番組が割と好きだ。タモリが
東京の街を歩くだけの番組なのだが、彼独特の視点で街を探求
するのが面白い。「高低差」とか「河の痕跡」だとか、都市の中に
隠された「もともとの形」を探ろうとしている。特に「坂道」へのこだわり
に共感してしまう。
 というのも、私が生まれてから小学校4年生まで育った大阪市内
の記憶に残る「原風景」がまた「坂道」であるからだ。
大阪には上町台地という台地があり、その一番高いあたりに住んでいた。
幼稚園や高津神社、生國魂神社などへ行くときは西に向けて坂道を降りていく。真田山公園のほうに
行く時は、逆に東のほうに下っていく。近くにあった「空堀商店街」を
どんどん西へ下っていくと、谷町筋(谷だったからかな)、さらに下るとおもちゃ問屋の
並ぶ松屋町筋(「まっちゃまち」と言ってた)。
 いろいろなところに坂があり、花崗岩が磨り減ってなめらかになった階段
、古びた鉄の手すりなどが思い出される。

 今は坂道も整備されてこのようにきれいになっているところも多いらしい。

 タモリが「坂の無い町はつまんない」と言ってたけど確かにそうだなと思う。
先日、東京の四谷の小学校跡地の美術館で展示会をしたとき、わざと1本
手前の道を入ってみた。小学校のグランドの横を通るのですぐかな・・と思いきや
目的の方向に曲がる道がなかなか無い。やっと曲がるとそこは坂道。狭い住宅地
の坂道を登りながら、どこか自分の「原風景」を思いだしていた。


2009年11月27日(金)
散歩と買い物

 休最後の日・23日は休みになったので少し歩きに行く。京都の街なかを適当に散策。
京都市役所の横の寺町通を北に歩いていくと、骨董店やカフェ、雑貨店などが続いていて
なかなか面白い。ちょっとヨーロッパの街の裏通りのお店を覗いて歩いているような雰囲気だ。
途中、面白そうな雑貨店があったので入ってみることに。廃材を再利用した家具や、布の小物
など若いセンスで作られているモノたちが新鮮だった。妻はジュート(麻)で作られた羊が気に
いったらしく、4つもまとめて購入していた。クリスマスのプレゼント用にするのだという。

このジュートの動物は、タグをよく見るとバングラディシュ製で、フェアトレード(フェアトレードとは
途上国の生活や産業の自立支援を目的としており、現地で製造された製品に対して先進国が
「買いたたく」のではなく正当な対価を支払って取引し、販売促進していく活動。)製品として輸入
されていると書かれてあった。他に猿、シマウマ、鳥などがあり、どれも面白かった。
 丸太町通につきあたったところで右に曲がり、河原町通へ。河原町通を北上して荒神橋あたりで
きれいな絨毯やクッションが並んでいる店を見つけた。独特の彩色の陶器も売っていて、興味を
そそられるので中へ。そこはトルコ直輸入の絨毯屋さんだった。陶器を見ているとお店の人が「どうで
すか?」と聞いてくるので顔を上げるとトルコの方だった。手描きのきれいな小皿を2枚ほど購入。
聞くと、3年ほど前にできた店だという。古い絨毯の生地を利用したバックやクッションもよかったが
少々高くて断念。
 荒神橋から鴨川の河原に降り、河川敷を南下して帰ることにした。たくさんの人たちが走ったり、本を
読んだり自転車に乗ったり、思い思いの休日を楽しんでいた。
 

2009年11月23日(月)
土日はワークショップ

 21日の土曜日は、大阪府高槻市の南部での
文化祭的な催しでおもちゃ教室。地域の人たちが公民館
でのサークル活動の発表や、餅つき、食べ物などのお店
が出るような催しである。行政関係からの依頼のお仕事。
簡単に作れる「トンボの風車」を作っていただいた。子どもたち
に混じって、ときどき地域の年配の方々も「孫に」と作りに
こられて、忙しくもなごやかな雰囲気。気がつけば用意した
150セットのほとんどが無くなっていた。

 このトンボの風車は、アイロンビーズの大と小を利用したもの
で、アイデア自体は15年以上前からワークショップでよくやって
いた私の定番ネタである。(このアイデアはグリコのおまけデザイン
をされていたデザイナー、故・加藤祐三氏の依頼でおまけのデザイン
として提供させていただいたこともある。)
 アイロンビーズ本来の使い方とは違うのだが、アイロンビーズのマリオネット
の時同様、私は「本来の用途とは違うことに利用」するのが好き
なのだ。『あっこれって、工作のあの部分に使える!』と思いついた
時が密かな喜びなのだ。

 22日の日曜日は、大阪のなんばパークス産経学園で
「木馬」作りの教室。材料が大きいので車で行く。なんばパークスのすぐ
近くに競馬の場外馬券売り場があるので、周りは違法駐車だらけで
非常に走りにくい。よそで変なところで駐車したらすぐ取り締まるくせに
こんなところは「黙認」されているのか!と腹が立つ。JRAに雇われたガードマン
もたくさんいるのに誰も注意している者はいなかった。トラブルが怖いのかな・・。

 

2009年11月16日(月)
移動手段

 週の土曜日は、先月に続いて、大阪の千里中央のよみうり文化センターでの
おもちゃ教室。今回のテーマは「メリーゴーランド」。前回参加してくださって
今回もまた参加してくださった親子連れもあった。


 荷物がコンパクトだったので車ではなく、電車で移動。渋滞で遅れる心配や
イライラがないのがいい。かかる時間もほとんど変わらない。昔は、なにかと
いうと車で移動していたが、電車で本を読んだりうたた寝したりして移動するほうが
いいなと最近思う。家から駅までとか、乗り換えとかで歩くのが苦にならなくなった
のもおおきいかな。
 ただ、ひと仕事終わって、車だと全く一人のプライベートな空間なのでそれは
それで鼻歌でも歌ってくつろげるという捨てがたいメリットもある。
 17〜8年前、まだ車に乗ってなくて、どこへ行くにもバイクだった時もある。もちろん
雨の日も・・・。糸鋸盤を無理やりオフロードバイクの後にくくりつけて工作教室に行ったことも
ある。若かったんだなあと思う。

2009年11月7日(土)
端材

 
真はブナの端材である。幅3.5cm、厚さ12mmほどの長い角材だ。
おもちゃ教室などでいろいろとおつきあいしている愛媛県松山市の材木店・大五木材さん
から安く仕入れさせていただいたもの。木工する方が見れば使い道にたくさんの?マークが
つくような端材だが、私には結構使える。
 片面だけプレーナー(カンナ盤)をかけ、2枚を合わせて接着し、集成材にして使っている。
15mm角の角材とか、15mm厚で30mm幅の角材など、私のおもちゃによく使うパーツを
その集成材で作っている。これまでそういう細いパーツを、立派な板材から切り出すのは『もったいないなあ』
とずっと思っていたのだ。
 普通、こんな端材を残しておいてゆずってくれる材木屋さんというのもなかなか無い。大五木材の高橋社長は
無垢の木という貴重な資源を無駄なく使わないともったいない・・という考えのもと、「森のかけら」という世界の樹種の
キューブを商品化したりもしておられる。そういう姿勢から、こういった端材も採算はとれないのにも関わらず「有効に
使う」ために束ねて残しておられるのだ。
 もともと私自身も、ブナ材を使っていて端材が出ても、なかなか捨てづらく、中途半端な木切れがたくさん
残っている。ブナという木も国産材が入らなくなって久しい。今はもっぱらヨーロッパのブナが流通しているようだ。
限られた資源を有効に使わせていただくため、「集成」ということも今後もっと視野に入れて製品作りを
していく方向も必要かな・・などと思っている。


2009年11月1日(日)
若者の参加者

 曜日は大阪の千里中央で教室。よみうり文化センターでの
木のおもちゃ教室だ。今回は「ツリーハウス」。すでに定番化している
テーマで、ツリーハウス自体やその周りの情景など、アレンジの自由度が
大きいのでいろいろと楽しんで工作でき、各自の個性が出る。
親子参加が中心だったが、若い4人組が参加してくれた。聞けば同じ
会社の同僚だとのこと。教室が始まると、彼らは自分たちの発想で自由
なツリーハウスを作っていた。かなりの工作好きと見た。後でお話すると
それもそのはず、大阪にある建具製造の会社の方々で、木工のプロだった
のだ。しかも、玩具製造の部門もありオリジナルな玩具を作って販売して
おられるとのこと。私のこともご存知で、HPなどを見て教室を知り、申し込んで
くれたのだという。木のおもちゃを作る若い人にまた出会えてとてもうれしかった。
工場をいずれ訪問させていただくという約束をかわしてお別れした。




 その後、難波まで届ける見本があったので大阪市内まで車で南下。混むかな・・・と
不安だったが意外とスムーズに行けた。途中、御堂筋を走っているとき、異様に
背の高いバスが横にいた。よく見ると華奢なタイヤの上に骨組みがありその上に
車体が乗っている。『なんやこれは!』 と思いつつやり過ごすと、一番後ろの下部
になんと「スクリュー」があった。それでやっとわかった。大阪観光に使われている
「水陸両用バス」だったのだ。陸上でも美しくないし、かといって水上でもノロノロ走る
だけだし、中途半端な乗り物だなあ・・・と思う。でも一回くらいは乗ってみたいかも・・・。


Mtoys日記

毎日は書けないけど、、ひごろ考えていることを垣間見てもらえたらいいかな
と思います。