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2010年3月6日(土)
買い替え

 気製品の買い替えが続いている。先日、プリンターで印刷しようとすると
ガガガガーと歯車が空回りするような大きな音がして、紙が全く送られなくなった。
物理的に「壊れた」というのがはっきりわかった。急遽、近くの家電量販店へ。
複合機で、無線LANで印刷できるものに買い替える。
 一方、以前から電話の子機の呼び出し音が全く鳴らなくなり、着信を知らせる
光だけを頼りにしていた。だが、仕事場で作業していると、常に子機をにらんでいる
わけにもいかず、かかってきても気づかないことが何度もあった。そこで今日、
FAXのついた電話機を買い換えることに。これまでのFAX電話がもう15年くらい
使っているものなので、紙はもちろんロールだった。だがいまどきのは皆普通紙で、着信した
FAXデータで不要なものは印刷しないで消すこともできる。(今やそんなの当たり前らしい)
 いろんな家電が順番に「寿命」を迎えてくる時期にきているようだ。

 でも、なんやかんやいって新しい家電を買うのは楽しい。「壊れた」とか「調子が悪い」とかの
「大義名分」があれば大手をふって買うことができる。いそいそと量販店にでかけてしまう。
でも、たまに、現在のはまだ使えるのに、単に新しいのがほしいだけで買ってしまうことがある。
そんなときは、「えっ?なんで買うたん?」という妻の追及に、歯切れ悪く「いや・・あの・・ここのところが
このままやと絶対回らんようになるからその前に・・」とかやけに細かいメカニックなことを持ち出して
ごまかす私だった・・。

 

2010年3月1日(月)
東山トレイル

 日、久しぶりの山歩き。といっても大層なルートではなく、京都市の三条通り・地下鉄東山駅の
あたりから粟田神社の横を山手に上がっていくと、「東山トレイル」(京都の東山
を縦走する山道)にひょいと入れるのだ。都会の喧騒から、静かな神社を抜け、住宅街を少し
あるくと寺があり、その奥はもういきなり山の中だ。けっこう急な登りをどんどん上がって
いくとすこし周りの木が開けてくる。尾根道にはいったのだ。そのまま300mくらい歩くと
「将軍塚」というところにでる。ここには展望台もあり、下から車で上がってこれるようになっている。
ただ、ここは夜景スポットとして有名らしく、夜は若者が多いらしい。けっこう落書きとかも多いし
売店の壁には、アベックの張り付けた「二人の名前」の紙がおみくじのようにびっしりと
貼られていて汚らしい。


 そこからは別の道で下っていく。知恩院に出た。大きな山門には「京ねぶた」と銘打たれた
おおきな「張り子」がいくつか飾ってあり、(芸術系の大学生が作ったもののようだ。)そういう
イベントがどうやらあったらしい。

粟田神社にも飾られていた「京ねぶた」

 とても暖かい日で、まるで沖縄にいるみたいだった。そう思っていると、また
沖縄に無性に行きたくなってくる私だった・・。

2010年2月15日(月)
Let Wood Be

 年のアートアンドクラフトフェア丹波で知り合いになったおもちゃ作家の工房に
先日おじゃました。京都市の北部、原谷という少々山あいの場所にその工房はある。
この作家・中山カズトさんは30代後半のお若い方で、大学の神学部を出て福祉畑の
仕事をされていたのが一念発起して木工を始めたという変わり種。段差からころがすと
くるりん!と回転してまた走るという「くるりんカー」というおもちゃが代表作だ。彼が
木工の訓練校に通っていた頃、たまたまTVの番組「TVチャンピオン・木のおもちゃ職人王」
というのを見て、私が登場していたのでずっと知っておられたとのこと。

 工房「Let Wood Be」と名付けられた建物は鉄骨3階建て。1階に大きな機械、2階
は組み立てや軽作業の機械、3階は倉庫となっていて、もの作りにはとてもうらやましい
環境。ブナの荒材を持参して、小割りして薄板にしたり、ほしい厚さの板に加工したり
させてもらった。
 私自身は、「プロトタイプは自分で作る」ということは大事にしているし、(私の
おもちゃは実際に試してみないと動きなどがシミュレーションできないので)ある程度の機械は
持っている。ただ、すべて自作で量産して出荷するというようなスタンスはとっていない。量がいるもの
難しい加工などはすべて外部の木工所にお願いしている。できればアイデアの開発に集中したい、
デザイナー的なやり方をあえて選択してきた。そういうわけで、本格的な工場というような設備は自らは
求めてこなかった。ただ、それでも、試作や少量の注文制作のための材の加工が時々必要となる。
やはりこうした少し大型の機械を借りると作業の効率や精度の面で助かるのだ。

作業を終えて、木のおもちゃについてのいろいろな話をした。
世代は違うが、ものを作る工夫、アイデアを出したり販売していくことの苦労など作り手と
しての共通の関心事に話がはずんだ。
 同じ京都に新たに仲間ができたようでこれからも楽しみである。


工房の2階。                                   作業中の中山さん

2010年2月10日(水)
長田の鉄人


 
人28号である。御存じの方も多いと思うが、神戸市の新長田駅前にできた
モニュメントだ。先日、作家仲間の会合が神戸であったので、少し早目に行って
見てきた。神戸復興のシンボルとなるよう地元商店会などで結成されたNPO
法人の取り組みとして作られたものだという。
 もともと、昔のアニメとか、グループサウンズとかフォークとかそういうのを「懐かしむ」
風潮というのはあまり好きではない。閉塞した時代の気分を過去の焼き直しで逃れようと
しているみたいで後ろ向きだなと思う。近頃のパチンコ台のCMなんかその最たるもの
で、パチンコなんて単に出ればいいのであって、絵が仮面ライダーであろうがルパン三世
であろうが関係ないのに「子供か!」と突っ込みたくなる。
ただ、そういうことはあるけれど、素直に懐かしいという気分はあるというのも認めなくては
なるまい。鉄人28号や鉄腕アトムの絵なんか、いまだに見なくても描ける・・。

 そんなわけでわざわざ見に行ってる私だが、始めに降りた駅が高速長田という駅。周りには
それらしいものは全然ない。聞いてみると、少し離れた地下鉄「新長田駅」の駅前だとのこと。
歩くことにしたのだが1km以上あった。ちょうど暖かい日で、汗をかきかきモニュメントのある
若松公園に到着。中学生の団体がたくさん見学に来ていた。(震災のことを学ぶ郊外学習か
なんかだと思う。)私が写真を撮っていると、中学生の女の子が「あのーカメラのシャッター押して
くれませんか?」と言ってくる。男女混合の班単位で行動しているらしく、皆で並んで記念写真を
撮るつもりらしい。カメラを受け取って構えるのだが、女子がまず並ぶものの、男子の一部が照れて
「えーっ?俺もうええわ」と並ぼうとしない。中学生にありがちな光景だ。ただ、こっちはカメラを構えて
いるので『ええから早くしてくれよ』と内心ちょっとイライラ。
ようやく合流してパチリ。「ありがとうございました」と言う女の子にカメラを
渡していると、すかさず別の班の子たちが「あのー」とカメラを渡してくる・・。『えーっ!キリがない!』
とあせるがせっかくの子供たちの頼み、聞いてやることにする。するとまた全員が並ぶのに時間がかかる
のであった・・・。

 
そんなこんなで駅前をようやく離れ、会合へと向かったのだった。

会合の後、皆で食事。港のほうにあるショッピングゾーン「モザイク」へ。海上にはディナークルーズの船が
停泊し、向こうにはホテルのイルミネーション。きれいな神戸の夜景を見ながらシーフードのバイキングに
舌鼓を打った。



2010年2月3日(水)
絵画展

 た寒くなってきた。昨日、用事で滋賀県大津市のほうに行ったのだが
途中の逢坂山の峠道では民家の屋根に雪が残っていた。

 この前の日曜日は、京都市内の「みやこメッセ」で京都市の保育園の合同
絵画展を見に行く。保育士の妻が役目上見に行くので同行したのだが。
毎年見ているけど、こどもの絵というのは本当にすばらしい。まあ、なかには
大人の「指導」が入りすぎていて、大人のいうところの「いい絵」を描かそうとし
ているきらいの絵もあって首をかしげたりもしたが・・。
 工作系も少し展示してあるので、ワークショップ活動の参考になるなあと
いろいろ考えながら見る。
 立派な展覧会もいいが、こどものこうした絵画や造形活動に触れることで
新しい発想の刺激になると思う。


会場は自分の子の絵が出ている家族と保育士が中心。むこうのほうに京都市長の姿が・・。

2010年1月28日(木)
桃山城

 
真の城は桃山城。近辺を歩くときのコースのひとつだ。うちから桃山御陵(明治天皇陵)まで歩いて30〜40分、
そこから桃山城へ10分くらい。そのまま北堀公園というところを抜けて六地蔵方面に降りていくというコース。全部で
2時間から3時間歩くコースとなる。先週の日曜もこのコースを歩いた。途中で御陵の石段を登るのでそれがけっこうな
負荷になってくれる。

 この桃山城はコンクリート製のもの。以前はこのまわりに遊園地があり、子供を連れて何度も来たものだ。そのころは
城の内部にも入れて、鎧、兜など安土桃山時代の遺物が展示してあったりした。今は遊園地もなくなり、グランドと小さな
公園になっている。ちょうどこのグランドでサーカスが開催されていて、駐車場は車でいっぱいだった。

 そういえば、長男が5歳くらいのとき、ここで「忍者ショー」というのをやっていて、見に来たことがある。カマを投げて畳に
突き刺したり、忍者どうしが体術で格闘したり、かなり本格的な訓練を積んだ人たちのエキジビションだった。息子は当然
本物の忍者と思い込んでいて、羨望のまなざしだった。
 見終えてから、遊園地の中にあるうどん屋さんに入った。運ばれてきたうどんを食べているとそこに、さっきの「忍者」の
面々が衣装もそのままに入ってきたのだ。息子がドギマギしているのが横で見ていておかしかった。
おもむろに席にすわると忍者たちは「えーっと、俺てんぷらそば」とか口ぐちに注文しだす。
息子はとても不思議そうに見ていた。おそらく『忍者もお店でうどんとか食べるんか・・』とたぶん思ったんだろう。
私は『せめて衣装脱いで来いよ。子供も見てるのに・・。夢こわれるなあ・・・』とがっくりしたのを覚えている。

Mtoys日記

毎日は書けないけど、、ひごろ考えていることを垣間見てもらえたらいいかな
と思います。