スピンの仕様を変更(改良)した。コマの部分の先端がこれまでは金属の鋲を
打ちこんであったのだが、これをプラスティックに変更した。
というのも、金属鋲は激しく叩かれる部分を保護する意味と、着地してよく回
るためだった。ただ、飛んで着地して回るので、着地のショックはかなりあって、
家で遊ぶとどうしても木の机や床がコマの着地で少しへこむということがあった。
気にしない方はそれでもいいのだが、やはり遊ぶ場所を選ぶことになるわけで、
商品としてちょっとウィークポイントかな・・と気にしていたのだ。だが、先端を
プラスティックにするにしても、その形状や材質が問題なのだ。「ゴム」も始めは
試してみた。しかしゴムだと摩擦が強くて、回転の勢いが弱るのが早いしスムーズ
に回らないのだ。かといって、プラスティックの場合、回す時と着地で衝撃が
かかるので「堅くてももろい」プラスティックだと割れてしまう。逆にやわらかく弾性
のあるプラスティックだと、これまたゴムと同様、摩擦が強すぎて回転しにくい・・。
基本的にはコンクリートの床に着地させても割れないようなものでないと「どこでも
遊んでもらえる」おもちゃにはならない。
いろいろ試してみた結果いきついたプラスティックが「ポリカーボネート」という
材質。アクリルのように堅く、それでいてアクリルのように割れやすくはなくて耐衝撃性
が強い。これを「リベット」のような形に加工してコマの先端に差し込むことにした。
私のおもちゃのようなアクションのあるおもちゃは、機械製品のように「寸法精度」
「動き」「強度」「安全性」など常に改良進化させていかないといけないと思っている。
ここにいちいち書いていないこまかい改良は他のアイテムでも常にやっている。結局、
規模はとてつもなく小さいのだがやってることは大きな機械製品(車など)メーカーと
同じだと思う。他の面でも、例えば作る工程を合理化して一度に作れる数を増やしたり、
素材やパーツの確保、コストダウンなどなど・・「量産」している以上、ミクロレベル
でも結局メーカーとしてのものづくりは同じなのだなと常々思っている。
桜が満開だ。近所の桃山城もしだれ桜やソメイヨシノが花盛り。日曜日はたくさんの人出。
|