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2010年8月5日(木)
四国ツアー1

 日(8月3日)、四国出張から帰ってきた。暑い毎日だったが、各地での
おもちゃ教室では皆さんとても喜んでいただき、充実したワークショップツアー
となった。
 7月30日、出発の日。京都駅朝7時半発の松山行きの高速バスに乗る。・・・
つもりだった。京都駅に着いてバス乗り場に行くと、係の人が、「ああ、これは八条口発
ですわ。反対側です。」と聞き『ガーーン!』となる。時間はすでに7時28分・・。重い
カートを引きながらコンコースを走る。こんな時は京都駅の広さがうらめしい・・。
はたして八条口側に出てしばらく走ると道の向こう側にゆっくりと出発するバスが・・・・。
大きく「IYOTETSU(伊予鉄)」と書いてあるので、松山行きに違いない。呆然と見送るしか
なかった。
 ハアハアと汗だくになりながら、急遽、みどりの窓口に行き、岡山までの新幹線とそこからの
特急しおかぜのキップを買い、乗ることに。
こんな「大きな」乗り遅れは初めてだ。前日ぎりぎりまで準備に追われていて、材料や道具
のことばかりに気をとられ、移動のことがおろそかになっていたんだと思う・・。
 松山に着いて、大五木材さんの迎えを待っていると、京都で見送ったバスがおもむろに到着
するのが見えた。『先まわりしてやったぞ!』と思ったけど、逆にバスが私を笑っているように
見えた・・。(四国ツアー続く)

はからずも乗ることになった電車で瀬戸大橋を渡る

2010年7月28日(水)
ミックスサンド

 日は奈良市のおもちゃ店「ペルレ」さんでのおもちゃ教室。車で行った
のだが、前日までの疲れもあって、かなり無理してテンションをあげてがんばる。
帰りの車の中で眠たくてたまらなかった。

そして今日は、大阪の千里中央よみうり文化センターでおもちゃ教室。午前中の
教室だったので、昼食は教室後に千里中央で食べて帰ることに。
セルシーというショッピングセンターの地下にある喫茶店に入る。パスタとコーヒー
などのランチセットを注文。なぜかトーストまで付いてきて量が多くて食べきれなかった。
 多いなあと思いながらがんばって食べていると、2つほど横の席に入ってきたおばあさんが
注文しているのが聞こえてきた。「えーっと、ミックスサンド。せやけど私な、
卵があかんから、卵抜きにしてハムだけにしてくれる?」とか言っている・・。
それを聞いて笑えてきて、『それやったらハムサンドでええんちゃうの?』と心の中で突っ込む。
更に「それと、アイスコーヒー。氷を少なくしてくれる?」といろいろと細かいことを長々と
注文していた。でも、店員さんは根気よくおばあさんの注文を忠実に聞き、ハムサンドではなく
「オーダー!ミックスサンドの卵抜きでお願いします。」と嫌な顔もせずに厨房に伝えていた。
そういう親切な店員さんがいるので、おばあさんも通ってきているのかな・・・とも思えた。

 暑い毎日だが、夏の出張おもちゃ教室もまだまだ始まったばかり。体調に気をつけてがんばら
なきゃ・・。

ペルレさんの教室のひとコマ。 「フリースロー」というバスケットボールのおもちゃを作っていただいた。

 

2010年7月22日(木)
休憩の必要性

 い間この日記も書いていなかった。忙しくて書くのが面倒だっただけなのだが・・。
夏の出張おもちゃ教室用のキット類の準備が今の主な仕事だ.。
ただ、種類も量も多いので、間に合うだろうか・・・という不安をかかえながら、
こんな時はたった一人で作業することの効率の悪さがうらめしい。
 毎日毎日材料の山と格闘しながら休憩もとらずに作業していた。そんなある日、ふとした拍子に
止まりかけでまだ回転しているマルノコの刃に指が触れてしまった。指先に確かに
トゥルルル・・・とノコ刃の感触があった。『あっ!』と思って指を見たが、切れていない。血
も出ていなかった。普通、考えられないことだ。運が良くても指先がざっくりと切れるか、
へたをすれば指が無くなる・・・。かなりゆるい回転だったのと、触った角度がノコ刃のチップ
の刃の無い部分だったのか・・・。とにかく幸運を感謝するとともに、『これは警告や。あせって
るとケガするぞ!という・・』と気付いた。
 その日から、午後3時ごろには一度少しでも休憩を入れるようにしている。汗だくの体
をクーラーの効いた部屋で冷やしているとすぐに眠たくなってしまって困るのだが・・


                               同じところにいくつも同じ穴を空ける時に使う治具

2010年6月30日(水)
トランプ

 年のおもちゃばこフォーラムも盛況のうちに終了した。
去年より更にたくさんの方が参加してくれ、会場が狭く感じる
くらいだった。
 夜のライブショーでは、杉山亮さんのお話ライブ。怪談もまじって
じっくり聞かせてくれた。そして、子供たちがおおいに盛り上がった紙芝居と
モン太郎さんのジャグリング。夏の夜にこうしてプロの出し物を
じっくり見る濃密な時間はくせになる楽しさだ。
 翌日のおもちゃまつりでは、当日参加の方々も増えて会場は
大盛況。私、エムトイズも、「フリースロー人形」を作っていただいた。

 おもちゃばこフォーラムは、ちょっと面白いものを見つけて買う楽しみもある。
我々のような作家の作品はもちろんのこと、おもちゃ好きの人たちが自分で見つけてきた
「これって面白くない?」というグッズを自由に販売できるのだ。今回私は、
写真のトランプを買った。バイシクルブランドの有名なメーカーのものだが、
並べていた東京のおもちゃ店の経営者Sさんによると、数量限定で
このような特殊なデザインのものも作っているそうだ。視認性がいいので
老人や弱視の人にも使いやすいという意図で作られたものらしい。
私は、このタイポグラフィックなデザインに惹かれてついつい購入してしまった。



W杯、パラグアイ戦悔しかったなあ・・・。でも不満はない。試合後
駒野選手の肩を抱いて泣いている松井選手の姿を見ていて、つい
もらい泣きしそうになってしまったが・・。

2010年6月25日(金)
目が覚めた

 きててよかった。W杯日本対デンマーク戦の話。深夜というか、早朝というか
AM3:00すぎにキックオフということで、『どうしようかな・・・26日から
泊まりがけの仕事だし・・』と少し迷っていた。完全に寝る体制にして
うとうとしながらテレビだけつけていた。寝入ってしまって目が覚めると
ちょうど前半7分くらいたっていた。デンマークがボールを回す時間帯が多く
見ているうちにまた寝かけていた。
 ところがあの本田のフリーキックによるゴールだ。あれでいっぺんに目が覚めて
あとは夢中。感動の勝利まで眠気もふっとんでしまった。
 上の部屋でも、ゴールが決まるたびに、次男のドンドンという「やった音」が
聞こえていた。次の日も学校なので妻は次男に「寝たほうがええんちゃう?」と言って
いたが、「4年に一回の決戦で寝てられるわけないやろ」と一蹴されていた。横で
聞いていた私は自分が見るつもりだったので暗黙の支持。
ちょうど6月25日は次男の誕生日。決勝トーナメント進出はいい誕生日プレゼントになっただろう。


2010年6月20日(日)
万華鏡

 曜日、買い物があって、京都の街中へ。ついでに、烏丸三条あたりにある
「万華鏡ミュージアム」に入ってみた。小さな規模のミュージアムではあるが、万華鏡
作家の作品をいろいろと展示していて面白かった。万華鏡作りのワークショップ
もやっているようだ。
 ミラーの合わせ方、オブジェクト(屈折や反射をさせて美しい効果を生み出す元になる
「タネ」のような部分)の素材や構造など、基本的なパターンがいくつかあるということも
整理して理解できた。覗いていると小宇宙を見ているようでとても引き込まれる。

 ただ、おもちゃ作家として少々不満をいえば、オブジェクトの発想が似たものが多すぎる
なという点だ。「ガラス玉」とか「ドライフラワー」とかを組み合わせたものが多く、
確かに美しいのだが、私は途中で少し飽きてしまった。内心、『もっともっと素材も発想もあるはずや』
と思った。
  例えば、色が微妙に混ざり合う液体とか、透明色板のグラデーションの重なりとか、モノトーンの鉄格子のような
ストライプが何枚か違った動きで重なりあうものとか、びっしりと碁盤目状にある豆電球(LED球とか)
がアトランダムに点滅するとか、色の違う金属片を光で反射させて動かすとか、ピントがボケたりはっきりしたりを
繰り返すレンズを通して見せる・・などなど
そういうオブジェクトもっともっと試してみてほしいなと思った。
すべて試してみて結果としてああなったとか?いやどう見てもそうではなさそう・・。

 万華鏡の本体の装飾ばかり凝って、肝心の「見える模様」は「どこかで見た模様」のバリエーションという
ところを抜け切れていないものが多かった。辛口で言えば、どうも「趣味の万華鏡作り」というある種のベタな
お決まりにしばられているのではないかな・・という気が少しした。万華鏡の可能性は
もっと自由で、もっとシャープなものではないかなという思いをかかえながらミュージアムを出た

たぶん私の知らないところでもっと自由な発想の万華鏡にチャレンジしている作家も
いるんだろうな・・。

 
まあ、そういう意味では触発されたし、光学的なイリュージョンも楽しい世界だなあと改めて再認識させてもらった。


2010年6月15日(火)
伏見

 日は、銀行に用事があって伏見区の「大手筋」という商店街へ。
伏見の昔からのメインの商店街なのだが、古くからある店がどんどん
無くなり、新しい店が入れ替わっているが、全体としたら、全国のこういう
商店街のご多分に洩れず、衰退傾向にあるようだ。
 ただ、その近くの「納屋町通り」から中書島方面にむけていつのまにか
「龍馬通り」と名付けられた一角があり、土産物屋がいろいろでき、別の発展
の仕方をしているようだ。
ブームに乗って今は観光客も多いらしい。寺田屋もすぐ近くだしゆかりの土地
ということでそう名付けられたようだ。
 伏見区に住んでいたころたまに出前を取っていた龍馬通りにある寿司屋も
「龍馬巻き」とかそういうのを作っているらしい。長男も次男もこのあたりにある
保育園に通っていたので、ごく普通のお散歩コースだったのになあ・・・。


車を止めて1枚パチリ。酒どころ伏見、こんな酒蔵がそこいらにある。
さあ、でも早く帰って仕事しなきゃ・・・。

祝・対カメルーン戦勝利!
岡田監督と私は誕生日が同じ8月25日なのだ。(それがどうした!?)

2010年6月12日(土)
夏にむけて

 に真夏のように暑くなってきた。毎年のことだがこれからしだいに忙しくなる。
夏の出張おもちゃ教室の材料などの準備が多種にわたるのと、様々な注文などが
重なり、いつも少しパニック状態となる。もともと「計画性」という点では弱い私なので、
チェック表などを作成し、工房に貼って消しながらクリアーしてゆくのだ。几帳面な人
ならなんでもないことなんだろうけど・・。
これまで大ポカは幸いにして無かったけど、ワークショップ本番でヒヤリとしたことは
何度もある。
入れるべきパーツが入ってなかったり、道具を忘れたり・・・。でもなぜか、他のパーツ
から流用できるようなものであったり、現地で道具を借りられたり、いつも幸運に助けら
れてきた。
でも、あの背筋に冷たいものが走る感覚は絶対味わいたくないので、そういう自分の弱点を
知って、チェック表とか、メモとかそういうものを工夫するようになった。
何事においても準備で8割は決している・・というのが座右の銘のひとつなのであるが、
いっぱい重なってくるとなにかが「魔が差す」ように抜けることがあって恐ろしい。

 そんな中でW杯が始まった。日本代表の試合ももちろん気にはなるが、強豪国の試合
がまた楽しみである。いい気分転換になるだろう。


次男がマクドナルドでゲットしてきたW杯グラス。

Mtoys日記

毎日は書けないけど、、ひごろ考えていることを垣間見てもらえたらいいかな
と思います。