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2010年8月20日(金)
リフティングケン玉

 国から帰り、案の定、次の準備が押している・・・。なんとかがんばって
8月5日の大阪府高槻市にある富田青少年交流センターでのおもちゃ教室
にのぞむ。
 富田での教室のテーマは「リフティングケン玉」。サッカー選手型のケン玉だ。
これが、今年のW杯の日本代表の活躍により、申し込みが殺到し、予定人数を
増やしたが、それでもその倍くらいの申し込みがあったのでついに抽選を行ったそうだ。

でも、もともとW杯人気を「あてこんで」このテーマ設定をしたのではなかった。
ただ、『今年はW杯の年だし、まあぴったりかな』くらいの軽い気持ちで設定したに
すぎなかったのだ。
それもそのはずで、テーマを富田のセンタースタッフに提案したのが5月。
日本代表がW杯本戦前の親善試合や練習試合などで負け続け、人気も下がっていた時期だった。
スタッフのSさんとメールで、「日本代表がW杯本戦で1勝もできないとかいう事態
になってあまり盛り上がらなかったら、おもちゃ教室にも影響あるかもしれませんね」
などと不安を語り合っていたくらいだった。
それが6月以降、日本代表のあの大活躍。
はからずも、このおもちゃ教室のテーマがとてもタイムリーなものになってしまったのだった。
 
 見本のケン玉は、日本代表のユニフォームで、番号は18番にしておいた。参加した子どもたちから
「本田や!」という声があがる。様々な色のフェルトを用意し、自分の好きなユニフォームを貼り付けられる
ようにしたので、皆楽しんでいた。やはり日本代表のジャパンブルーが一番人気だった。だが、サッカーを
やっているような子たちは、そういう「ベタ」好みではなく、プレミアリーグ(イングランド)とかスペインリーグの
人気チームの選手を作っていた。

 

                           「どんなユニフォームにしようか」

2010年8月17日(火)
四国ツアー6

 間は2時頃になった。コッコ・サンのお店に帰る方向で、どこか1か所くらい寄れるかな・・・という
感じで、ルートを考える。結局、高知城に行ってみることに。訪れた町でそこのお城に行くというのも
歴史好きの私のフリープランの定番だ。別にお城マニアではないんだけど・・。
 高知市中心部の官庁街のようなところにお城はある。(たいがいどの都市もそうなっており、そういう都市のなりたちも
また興味深い。)
暑い中、石段を登って天守閣へ。一通り見学を済ませ、城の広場に出ると、テントが立ててあってミスト(霧)
がテント全体を包むように噴射されている。入ってみると涼しい。売店で高知名物の「アイスクリン」を買って
このミストの中で食べる。とても爽快だった。このアイスクリン、普通に頼んでもいきなり三段重ねで渡して
くれる。それで200円なんだから安い。あっさりしているので三段でもペロッといけてしまうのだ。

高知城にあったミストの出るテント

 まあ、そんなこんなでおっさん一人の寂しいオフも終わり、コッコ・サンに戻る。しばし絵本をいろいろと見て
くつろがせてもらう。帰りの高速バスは夕方の5時半発だ。そろそろ出る時間となり、お店のスタッフ・ターくんに
高知駅まで送ってもらう。もうすぐ高知も「よさこい」があるので、その時は市内は何十万という人出となる。
ターくんによると、「よさこいキリギリス」と言って、よさこいの期間だけの作曲などの仕事で1年間の稼ぎを得る
人もいるんだとか・・。こうして夏におもちゃ教室を詰め詰めで回っている私もまた「おもちゃキリギリス」なのかな・・。
いやいやどっちかというとアリに近いな・・。
 ともかく、今年もあたたかい出会いに恵まれた四国ツアーだった。みなさんありがとうございました。

 

2010年8月15日(日)
四国ツアー5

 年の高知はどこを見ても坂本龍馬一色で、「であい博」や大河ドラマ龍馬伝の巡回展なども
行われていた。翌8月3日、私も、行ったことのなかった「坂本龍馬記念館」に行ってみることに。
場所は有名な桂浜にあるので、借りた車で市内を南下して「桂浜道路」へ。コッコ・サンの若いスタッフ
の趣味なのか車にはB’ZのCDが入ったままで、ずっとB’Zを聞きながら走ることに。
 午前9時半ごろ桂浜に着いて車を置き、浜を少し歩く。観光客もすでにたくさんいた。そのまま、歩いて海岸べりの
坂道を登ると坂本龍馬記念館がある。もうすでに汗だくなので中に入ると冷房が心地よい。
最近津本陽の「龍馬」全5巻を読んだのでいろいろと興味もあってじっくりと見る。(大河も見ているけど)

    桂浜。ここは遊泳禁止。

 次に向かったのは、コッコ・サン店主さんおすすめの「高知県立牧野植物園」。特に植物に興味が
あるわけでもないのだが、県内施設リピーター率No1と聞き、なかなかいいとお勧めだったので行ってみること
にしたのだ。五台山という小高い山の上にあるこの植物園に着くと、すごいカンカン照りで、車から降りる
のが嫌になるほどだった。だが入口をはいって小さなせせらぎのある森の小道を歩いていくととても
涼しい。やがて入場券などを売る大きな建物につく。木の気持ちのいいデッキの上にしゃれた本館が
立ちその中にレストランやミュージアムショップがある。とりあえず入場して、園内を散歩する。うっそうとした
林の中の道に花や木々の名が明示されている小道を抜けると大きなイングリッシュガーデン風の庭があったり
睡蓮の池があったり、暑いけれどもなぜか癒される。気がつくと植物にとくに興味もなかった私が、ここの広大な植物群に
囲まれて、喧騒を忘れ、すっかりリラックスできていたのだった。

 牧野植物園のなかなかしゃれた建物。「ロハス」とかそういう言葉が似合いそう。 

大きな温室もあり、その中には滝があったりして気持ちがいい。もうひとつの建物ではここの植物園の名前のもとと
なった高知県出身の植物学者牧野富太郎博士についての展示もある。明治初頭、日本の植物学の草分けと
なった牧野博士の破天荒で一途な生き方を知ることができた。牧野博士は「人類は植物に感謝して生きるべきだ」と
提唱されていたという。植物の無い世界は、動物も生きられない死の世界だ。物言わない植物に我々は生かされている
のだということを、自然の心地よさの中で体で気づかせてくれる・・・そんな植物園だった。来てよかった。
 ちょうどお昼になったので園内のレストランで昼食をとる。タイ風のカレーのセットだった。
食後、ミュージアムショップを見たあと次に向かう。(四国ツアー続く)

2010年8月10日(火)
四国ツアー4

 の日は夜に高知に着いたので、コッコ・サンのお店の方々やご家族と
イタリアンレストランで食事してしばし歓談。そのまま宿へ帰る。
翌日はおもちゃ教室。市内から少し離れた「高知ぢばさんセンター」という
ところの2階で開催された。午前中は「メリーゴーランド」、午後は
「フリースロー」を作っていただいた。夏休みということで、たくさんの親子が
参加してくださった。外は強烈な日差しだ。京都も暑いが、高知の暑さも格別
だな・・と思った。

高知のおもちゃ教室ではテレビ取材も入った。(地元民放TV局)

 これで予定していた四国でのおもちゃ教室日程は全て終了した。
パーツや道具の不足などの失敗もなく、無事にこなすことができた。
その夜は、コッコ・サンの店主さんと高知の地のものの海鮮がおいしい店で
塩タタキやサバの刺身、チャンバラ貝などをいただく。高知で食べるタタキは
本当にいつもうまいなあとしみじみ思う。店主さんと、絵本やおもちゃについて
「スタンダード」と「それ以外のもの」についてのお話になり、じっくりと話し込む。
 私のおもちゃも、木のおもちゃの旧来の意味でのスタンダードには
入らなくて、へたをすると「奇抜なだけ」という見方をされることもある。しかし、
体感すること、感覚を磨くおもちゃのジャンルというものを単に古いスタンダードな
理論に入ってこないからといっておもちゃとして「本流」ではないような考え方は
あまりに教条的なのでは・・。という話をさせていただいた。
 店主さんも「絵本はこうでなくちゃ」とスタンダードしか認めないような考えに疑問を持ち、
広く柔軟に考えておられる方だ。おもちゃについての私の話にとても共感してくださり、
うれしかった。

 さて、これでいつもは京都へ直行で帰っていたのだが、今年はあと1泊して
高知をブラブラすることにした。コッコ・サンで空いている車をお借りできるという
ことなので、けっこう行動範囲も広く回れると思う。
 本当は、帰って翌々日の8月5日に教室予定があり、その準備も半分しか
できていないのでそんな余裕は無いはずなのだが・・。でもこれまで休み無しに
やってきたので、出張先でくらいのんびりしたい!という欲求に負け、観光することに
してしまった・・。(四国ツアー続く)

2010年8月9日(月)
四国ツアー3

 8月1日は、大五木材さんでの木のおもちゃ教室。今回は大物で、木馬を作っていただく。
今年も県内外からたくさんの参加をいただき、会場の高橋家は満員状態。大五木材さんでの夏の
教室もすでに今年で4回目となった。いつも来てくださる方もいて、うれしい限りだ。
(一連の夏のおもちゃ教室自体の詳しい報告は、まとめて「活動報告」のページにアップする予定。)
愛媛県産の杉材を使った木馬で、当日2時間ほどで参加者の皆さんが間違いなく完成できるように
設計、加工する準備がけっこう大変だった。なんとか当日は皆さんちゃんと完成させることが出来、
ほっとした。


 午後の「ミニスロープ」作りの教室も終え、大五木材の高橋社長が参加者の皆さんにいつものように
「森のかけら講座」を開く。木の名前の漢字をみせながらその木の特性や木にまつわるエピソードなど
を話していく語り口は、かなり場数を踏んでこられてなかなか流暢だ。しかもただ流暢なだけではなく
木への熱い情熱が入っている。
 
 夕方、松山市駅に送っていただき、そこから高知行きの高速バスに乗る。次は高知の絵本屋さん
「コッコ・サン」主催のおもちゃ教室だ。バスから眺める景色は、山が多くなり、いよいよ高知に入る。
高知に入ったとたん、なんか周りの自然の色が濃くなったような気がした。南国土佐だ・・・。(四国ツアー続く)

2010年8月7日(土)
四国ツアー2

 月30日は、大五木材さんで本番のおもちゃ教室のことを軽く打ち合わせした後、御好意で
空いている車を借り受け、ホテルへ戻る。まだ時間があったので、市内にある「伊丹十三記念館」へ行ってみる。
伊丹十三の映画では、「お葬式」「タンポポ」などが好きだ。あるプロジェクトをめぐって徐々に盛り上がって
いく感じが面白い。盛り込まれているエピソードも気が利いているし。伊丹映画の後を追ったようなところのある
三谷幸喜の映画などは全然面白いと思わないのだが・・。

 翌31日は、松山市内にある保育園からのご依頼で親子おもちゃ教室。50名ほどの親子が集まって
くださり、「マウスボカン」を作っていただいた。幼児さんたちばかりなのでかなり保護者の工作という面も
強かったが、皆とても楽しんでいただいたようだ。
 午前中に教室を終え、保育園の園長先生、主任先生としばし懇談。その折りに、「午後からはフリーです。
北条の海のほうに行ってみようかなと思っています。」と話すと、おすすめの場所をいろいろと教えてくださった。

 車で市内を抜け、今治方面へ走る。20分も走ると、瀬戸内海が目の前に広がってくる。海岸沿いの「道の駅」
で昼食。名物の「鯛めし」を注文する。道の駅から国道をはさんで海側は海水浴場になっていて、土曜日の午後
だったのでたくさん泳いでいる人がいた。この猛暑なので、私も海に飛び込みたい衝動を抑えつつブラブラと歩く。


あまりの暑さに早々と退散し、海沿いにあると聞いた日帰り温泉へと向かう。なんでも海が見える露天風呂があるそうだ。
 シーパMAKOTOというその温泉施設は、昼間ということもありとてもすいていた。ゆっくりと入浴し疲れを落とす。
ただ困ったことに、体を洗って、一回お湯につかると、もうそれ以上なにをしたらいいのかわからなくなって退屈
してくるのだ・・・。私にとって風呂は単なる「済ませ事」で30分もいれば十分なのだ・・。ふだん温泉に興味も
無いくせに、こうしてうかうかと来てみると、結局、手持ち無沙汰で時間が過ごせなくなるのがオチなのだった・・・。
 そんなわけで1時間ほどで温泉施設を出て、まだ明るい松山市内に戻る。(なにをしていることやら)

夕食をとろうとホテルを出て、大街道という繁華街にある銀天街(アーケード街)へ。すると、アーケード街の真ん中に
たくさんの露店が出ている。すごい人出だ。「土曜夜市」というらしい。飲食店もどこも混んでいて少々見つけるのに難儀した。
 でも、松山の街は、こうして地上の商店街がまだ生き生きと繁栄していたり、路面電車が走っていたりで、「坊ちゃん」の時代
のままではないにしろ、なにかほっとするものがある。(四国ツアー続く)
 

Mtoys日記

毎日は書けないけど、、ひごろ考えていることを垣間見てもらえたらいいかな
と思います。