また仕事が混んできているので連休はどこへも出かけずじまい。 でも、せめて1週間に一度くらいは森の匂いを嗅いだりせせらぎの音を 聞かないとどうも気分が煮詰まってくる。せっかく気候も良くなって きているのになあ・・・。 もともと家でじっとしているのが苦痛な性分のくせに工房にこもらなくては ならないような仕事を選んだのはなぜだろう?いやもちろん何か作るのが 好きだからこそ作っているのだが・・。基本的に外が好きなので、時間のある 時は、わざわざ弁当箱にお昼を詰めて近所の公園やちょっとした自然のある 場所にでかけ、食べたらすぐ帰ってくる。とにかく自分の中で家と外と交互に バランスをとっていないとすぐに息がつまりそうになってくる。
ようやく秋らしくなってきたこの10月2〜3日の土日、 毎年参加している丹波のクラフトフェア・ACFTへ。今年は自分の ブースは出さず、日本おもちゃ会議としてのブースでおもちゃ 教室を行うことに。いつもACFTに参加しているおもちゃ会議の メンバーなど7人で担当した。 一日目(10月2日)は晴れ。晴れるとやはりまだ日中は暑い。 たくさんの親子連れが訪れ、ブースはいつしか満員状態。「今 いっぱいなので会場を一回りしてきていただいたら空きができている と思います」とお願いするシーンも何度もあった。 その日の夜は、7人で宿泊先のホテルの一階にあるレストランで 軽い宴会。気心の知れた人達なので、おもちゃ仲間としての楽しい 時間を過ごせた。 二日目は朝は曇りだったが昼前から雨が・・・。お客さんもやはり少な かった。ややひんやりとした中でのんびりと過ごす。時々作りたい人も 現れてゆったりとおもちゃ作りを楽しんでいただいた。
連休の一日目の日曜日、滋賀県の石山寺方面に歩きに行く。 石山というだけあって、境内のあちこちに岩がむき出しになって いる。岩山の上に立っている寺なのだ。境内の高台からは、下を 流れる瀬田川がよく見える。 ここは、紫式部が源氏物語の一部を執筆した部屋があるのが 有名で、本堂の一角にその部屋はある。そこには「MURASAKI」 と名付けられた高さ30cmくらいの紫式部型ロボットがあり、説明 をしてくれるようになっている。ボタンを押すと、ロボットの台になって いる四角い箱にあるモニターで映像が始まり、画面の中でこのロボット が動いて説明を始める。だが、本物のロボットのほうはじっとしたまま でいっこうに動かない。画面で説明が終わり、いよいよ本物が動く のかな・・と期待するが、それで終わりだった。ロボットはただ置いて あるだけ。画面の中ではハイテクにいろいろな動きを見せてくれる のだが・・・。実際に動かすのは大変なのか、毎回だとコストがかかる のか、どういう理由かわからないが実物を置きながら動かさないという なんともまぬけな展示だった。 境内から見た瀬田川 萩の花がきれいだった
土曜日は、何人かのおもちゃ作家で作っているグループ 「エトセトラ」の会合。エトセトラとして、現在、2つほど大きな プロジェクトを依頼されていて、その相談。なぜか兵庫県の芦屋の ファミレスに集合ということになる。(全員が集まりやすい中間点を 求めて考えたらここになった。) 翌日の日曜日は、久しぶりに学生時代の友人夫婦2組と昼の 会食。うちを入れて3組の夫婦6人のうち、男性組は全員大阪出身で あと、うちの妻もそうなので、4人が大阪人。最近のミナミ(なんば)が へんにテーマパーク化して大阪らしい生活感が薄れてきたことに皆共感。 男3人でいずれ「天王寺、新世界、なんば、京橋など」の「ディープ大阪最近 どないなっとんねんツアー」でもしてウロウロしようかなどという話で盛り上がる。 どうも「県人会」みたいになってきている感もあり、他の二人(京都人と丹後出身)から は冷ややかな目線。 、
お盆もすぎて少しは涼しくなるのかなと思っていたが、猛暑のまま・・。 そんな中、21日は、クレヨンハウス大阪店さんと、劇団ひまわりのコラボ企画の 一環でおもちゃ教室をおこなった。 少し早目に行って、クレヨンハウスのカフェコーナーで、自然食のおかずと 十穀米というヘルシーな昼食をいただく。野菜中心だが、けっこうお腹いっぱい になった。カフェは、道路に面したオープンカフェなので冷房は無い。大型の扇風機が 回っているだけだ。それでも多くの家族連れが食事をしている。子どものための本、オーガニックな 食品など、少しこだわる人たちにとってここはいい集いの場となっている感じだ。2階の本と木のおもちゃ のショップでは最近、私の商品では「メイズ」というのがよく売れているようだ。 「メイズ」 大阪・江坂のクレヨンハウス大阪店から歩いて5分くらいの ところにある劇団ひまわりビルが、今回のおもちゃ教室の会場。夏休みも もうすぐ終わるこの時期だが、たくさんの親子が参加してくださった。 テーマは「ヤジロベーののせっこゲーム」。楽しい作品がいろいろ生まれた。 会場は劇場。照明がスポットなのでなんか面白い雰囲気。 フェルトでカラーリング これで今年の夏の一連の出張おもちゃ教室はおしまいだ。教室準備のため 待っていただいていた商品の制作にかからなくては・・・。でもすこし虚脱感が あって、ついついぼーっとしてしまう。
8月7日、8日は、大阪のなんばパークスでおもちゃ教室。いつもやっている夏休み企画で、4種のおもちゃを 自由に選んで作ってもらう形式だ。 なんばにこうして仕事で来るたびに『昔と変わったなあ』と思う。私が高校生や浪人の頃、地下街の新しいのが 発達し始めて、70年代に「虹の街」とか「なんなんタウン」とかが出来、地上の戎橋商店街や千日前から、ショッピングは地下 にシフトしつつあった。その後、80年代になんばシティーが出来、地上の混沌とした昔ながらの「浪速」と 地下街のおしゃれな感じのギャップが開いていった。 大学の頃から京都に住んだので、その後頻繁にはなんばにも行かなくなった。その後なんば球場がなくなってなんばパークス に生まれ変わり、なんばもキタのような感じに近づいてきた感もある。 しかし、一歩脇に入ると、まだまだ立ち食い系の店やわけのわからない昭和な店もいっぱいあって その猥雑さに、私のような古い大阪人はほっとする。予備校に行かずに喫茶店に入り浸って、たまにパチンコを打ち 場末の映画館に入るようなうだうだした浪人時代の思い出は、そんないまだ残った風景のなんばにわずかに見つける ことができる。 8月も12日頃にはおもちゃ教室も峠を越し、やっと盆休みにはいった。名古屋から久しぶりに長男も帰省してきて 食卓もにぎやかだ。毎年の恒例として、大阪・富田林の妻の実家に家族4人で行く。おばあちゃんの自転車のタイヤが 摩耗していたので新しいのをホームセンターに行って購入し、長男と二男にタイヤ交換をやらせる。二人とも文句もいわず 子どもの頃いろいろお世話になってきた恩返しのように『おばあちゃんのために』率先してやっているのを見て、大人に なってきたんだなあ・・・と思う。 久しぶりにのんびりとした盆休みを過ごし、リフレッシュできた。
Mtoys日記
毎日は書けないけど、、ひごろ考えていることを垣間見てもらえたらいいかな と思います。