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2011年1月30日(日)
大型玩具

 
真左は、私の作品「飛んでキャッチ」の大型版だ。今展示会をしている大阪・堺市の
大型児童館「ビッグバン」のエントランスに展示中のものだ。飛んで上の黄色い部分に
くっつくのは通常版(写真右)と同じ。ただ、でかいだけに、少々力加減は変わってくる。
 当初、通常版と同じ仕組みで、飛ぶ人形(大型版はロケット型だが)のお尻をシーソー
が単にたたいてジャンプさせるように試作した。しかしこれだと、大きくなるとジャンプさせ
るのにとても力が要り、しかもまっすぐ上に上がらなかった。試行錯誤を重ねた結果、写真
の完成品のように、飛ばすロケットの中心を空洞にして、立てた棒を抜けて上に飛ぶようにした。
これだとまっすぐ上に上がってくれる。しかも飛ばす人形も軽くできるのでたたく力も軽減
できるのだ。この大型飛んでキャッチ、入口をはいってすぐということもあって大人気で、
学芸員さんによると、毎日おもちゃの前に行列ができるらしい。28日にメンテナンスに行ったら
すでにかなりたたかれて細かいへこみがいっぱい「勲章」のようについていた。

 私の作品は、「大きくすると面白いですね」と言っていただくことが時々あり、自分でもテーマ
としてすこしずつ実現したいと思っている。ただ、ひとつひとつのものについて前述したような
試行錯誤が必要なのでなかなか簡単ではない。
 そういえば、6〜7年前に、高知県の「やなせたかし記念館(アンパンマンミュージアムと併設
されている展示館)」で展覧会をさせていただいたとき、常設用に大型の「ウェーブ」(下の写真は通常版)
を作らせていただいたことがある。すごく大型ということではなくて、1.5倍ほどの大きさなのだが
やはり少し難しかった。上を動く人形をアンパンマンミュージアムにちなんで、アンパンマンにして
おいた。(通常はもちろん版権などの問題でこんなことはできないが、館の責任者の方も面白
がっていただき、1点ものということでOKになった。)



 アジアカップでザックジャパンが優勝した。韓国戦も燃えたが、決勝も熱戦で眠気も忘れて
次男とTVにかじりついた。前回優勝時もそうだったけどアジアカップは劇的な試合になることが多いなあ・・。


2011年1月27日(木)
CAD

 AD(キャド)にはまっている。私の制作したおもちゃの図面を引くためだ。
これまではずっと手描きで描いてきた。自分にだけわかればいいのでかなり
いい加減な図面で、寸法だけをきちんと入れておけば制作上支障が無いので
それで済ませてきた。
 たまたま、本屋でCADソフトのCDがついた「木工図面を描こう」という本を見つ
けたので購入してみたのだ。早速インストールしてやってみるのだが、これが難
しい・・・・。グラフィックのソフトなんかとはずいぶん勝手が違う。なかなか覚えら
れない。途中で投げ出してしまった。そして、なんとなくネット上のフリーソフトを
紹介するサイトで、CADのソフトを探してみると、「感覚的に操作できる」という謳い
文句のCADがあった。試しにダウンロードしてみることに。
 これが私には使いやすかった。結局お金を出して買ったソフトは使えずに、無料
のフリーソフトが活躍することに・・。
 作品の図面を順番に作っていっているのだが、慣れてくると面白くなってきた。
できあがってプリントアウトする時がワクワクする。
地味な喜びだなあ・・・。


2011年1月9日(日)
連休の1日

 
休の日曜日、いつものコースを歩く。写真の桃山御陵の階段、少々きつく感じる時もあれば
軽い時もある。体調のバロメーターのように思える。今日は軽く感じた。御陵から下って、いつも
とは少し違うコースをとり、輸入家具とインテリアの店を覗く。ときどきこういう店を見て感度を高めて
おかないと、作るもののデザインが煮詰まってくるような気がする。


 TVの画像を連写で撮ってみた。ちょうど画面が切り替わる瞬間が撮れて、人物がオーバーラップした面白い構成の画像になった。

 アジアカップ(対ヨルダン戦)引き分けだったけど悔しかったなあ・・。
サッカーといえば、今やっている全国高校サッカー選手権、京都の府立久御山高校が決勝に進出した。
次男と中学校時代同じサッカー部の子や、保育園で同級生だった子、小学校のクラブチームで一緒だっ
た子など、次男の知り合いがたくさんいる。もっとも、高校生となってからは、次男の所属するサッカー部
と久御山高校との試合はこれまでやったことがないようで、相手はいわばT部リーグ、こちらは3部リーグ
くらいの格下なので練習試合も組めなかったのかな・・・という感じらしいが。もちろんそれでも、やはり応援
には熱が入る。何年か前に優勝した滋賀県の野洲高校を思わせるようなパス回しやドリブルの華麗なプレー
が持ち味のチームだ。ごついフォワード二人がいる滝川第二(兵庫)との決勝が楽しみだ。



2011年1月2日(日)
大みそかのできごと

けましておめでとうございます。

 12月27日に、大阪の大型児童館「ビッグバン」で2011年の
1月から3月まで開催する「関西のおもちゃ作家展」への搬入
を終えた。ワークショップ研究グループ「エトセトラ」とその仲間
5名のおもちゃ展示とおもちゃ教室を行う。

 ビッグバンの展示風景(エムトイズのコーナー)

 他の残りの仕事を終えたのが29日。30日は工房のそうじなどを
する。翌31日は朝から京都は雪。どんどん降り続いて5〜6cm
積もっている。この日は、名古屋から帰った長男も入れて家族で
カニを食べに行くので予約を入れていた。夕方になり雪もやんできた
ので車ででかける。
 五条通り(国道1号線)の山科側からトンネルを抜ければ京都の
中心部なのだが、トンネルの手前500mくらいから道路に積もる雪が
増えはじめ、道路上の表示にはなんと「ノーマルタイヤでのトンネル
通行不可」の表示が・・・・。今年はまだスタッドレスに履き替えていな
かった・・。立ち往生している車がちらほらと目立ちはじめる。我々も
これ以上進めないので脇の道に入り、持っていたチェーンをつけること
に。息子たちは降りてぶらぶらと散歩(危機感なし)。私は一人でジャッキ
アップをしてチェーン装着を始める。ところが、昨年タイヤを交換したのを
忘れていた。前のタイヤ用のチェーンなので微妙にサイズが合わないのだ・・・。
愕然として、『JAFを呼ばないといけないハメになったのか・・』と何年か前の
雪道での自損事故の悪夢がよみがえる。何度か必死になって試していると
妻が「チェーン合うかどうかチェックしてなかったん?」とやや責め気味の
口調で言ってくる・・。正論なんだけど自分一人が格闘している状況でこういう
ことを言われるとカチンときてしまうのだ・・・。でもここで夫婦喧嘩しているわけ
にもいかない。ただならぬ雰囲気を察したのか息子たちが手伝いに寄ってきた。
必死でひっぱったりしてなんとか装着。これではずれそうにないというくらい
がっちりと付けることができた。
 すでに予約の時間が迫っている・・。とりあえず料理屋にTELを入れて遅れる
連絡をし、ゆっくりと走りだす。予約時間を20分ほど遅れて到着。(なかなか優秀!)
 苦労した後のカニは格別だった。こういうハプニングに見舞われてしまうのも
我が家なら、幸運にもサイズ違いのチェーンが装着できてしまうのも我が家なのだ・・。
ついているのかついてないのかよくわからない・・。

2010年12月20日(月)
障がい児療育施設で

 元宇治市の障がい児療育センター「ころぽっくるの家」さんで
おもちゃ教室をやらせていただいた。先日の12月18日の土曜日のこと。
午前、午後の2回、題材はおなじみの「マウスボカン」。この「ころぽっくる
の家」はエムトイズが賛助会員になっている施設で、遊びを中心とした療育
の中で「ぼかん」や「トンネルキューブ」「スポーラ」などを使っていただいて
いる。
 通所している子どもたちを中心に、地域の小学生も親子で参加をいただき
一緒におもちゃ作りを楽しんだ。
 終了後、所長さん(大学の先輩で、古い知り合いなのだが・・)からいろいろとおもちゃや遊びに
ついてお話を聞かせていただく。「ぼかん」など、私のおもちゃが感覚や手と目の
供応などを養う玩具であることから、療育において発見が多いのだという。
複雑ではなく人間の遊びの原初的な部分を使うおもちゃであるだけに、子どもの
つまづきや発見が段階的に表れてくるとのこと。
 「ぼかん」のピースを投げる子もいたということで、投げたくなる衝動を抑えられ
なくなって投げてしまうのだという。ただ、「ぼかん」で遊ぶにつれ、たたいてバラバラ
にするという「ぼかん」本来の面白さに気付き、その意味をその子なりに理解していく
につれ投げなくなっていったそうだ。投げるからといって目の前から取り上げるという
対処ではなく、リスキーではあるが、根気よく遊びの中で理解させていく活動が実践
されているということなのだろう。お役にたてているようでうれしいお話だった。

 

Mtoys日記

毎日は書けないけど、、ひごろ考えていることを垣間見てもらえたらいいかな
と思います。