7月最後の土日(30日〜31日)はこれも毎年恒例となった
大阪・なんばパークスの産経学園でのおもちゃ教室。Kurasu Season
という本屋、文具、雑貨や乳幼児玩具、カフェ、カルチャースクールと
いった複合施設となっている5階のスペースで行う。
夏休みも始まったばかりなので、まだいろいろでかける所もあるのか
例年に比べてなんばパークスに来ている親子連れは少なく感じた。
それでも混み始めると、教える私の手が回らなくなり、産経学園のスタッフ
にもヘルプていただく。
参加した親子は皆さん買い物の合間の工作を楽しんでくれたようだ。二日間
立ちづめでの工作指導で疲れるのだが、子どもたちがいつも楽しんでくれるので
(親のほうが夢中になることもよくある)こちらもうれしい。
そんな中、一人の若いお母さんふうの人が並べてある見本をじっくり触って検討して
いる感じだったので、「5種類のうちから選んで作れますよ」と声をかけた。
ふつう笑顔で「あ・・はい」とか「へえー」とかリアクションがあるものだが、
その方は完全無視。まるで、デパートなどで店員を無視しながらも自分の見たい
(触りたい)商品は見るというような態度・・。しかも会話は無視なのに、おもちゃ
見本だけは無遠慮ともいえるくらい触り倒して興味深々の様子なのだ。そのギャップ
に少々気味が悪かった。
私もその後なにか言うのをあきらめて(というか・・『何で無視?』と気を悪くしたので)
離れた。やがてその方は携帯を取り出して話しながらどこかへ去っていった。その
話す言葉は日本語だったので外国の方で言葉が通じなかったということでもなかったようだし・・。
こういう方に代表されるような「他人とのコミュニケーションがうまくとれない人」が増えているように
感じる。こういう人でも仲の良い友人などとはうるさいくらい話しているのだ。ところが、電車の中とか
お店とか、ちょっとした「袖ふれあうも多少の縁」というくらいの他人と、ゆずりあったり、断ったり
ちょっとお礼を言ったり謝ったりというシチュエーションになった時、自然に会話できなくて声さえ
だせないという「大人」が時々いる。要するに社会性の部分が子どもなんじゃないかな・・と思えるのだが。
もちろん私だってどちらかといえばシャイなほうで、決して人づきあいがうまいほうでもない。
ただ、公的な場での普通の態度としてなんとなく身についてきただけのことだ。
携帯などでプライベートなコミュニケーションばかりに慣れ、公的な場でのさりげない他人との
やり取りがヘタになっているのかな・・。
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