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2012年2月29日(水)
香港からのPR誌

 年送られてくる分厚い冊子。TOYS&GAMESと題されたオールカラーのPR誌だ。
10年ほど前に香港の国際玩具見本市に行って以来、送られてきている。出展している
タイのメーカーと打ち合わせのために行ったのだが、(ブログのほうにそのときのレポート
を書いているが)その後、帰ってから、見本市を主催している香港貿易発展局からメール
やFAX、そしてこの冊子と積極的なアプローチが続いている。ドイツのニュルンベルグの
インターナショナルトイフェアーの事務局からは、特に事後になにか送ってくるようなことは
無い。やはり発展する中国の勢いもあるのか、香港の貿易発展局は商売熱心だ。まあ、私
はバイヤーではないので、PR誌をいただいても、アジアを中心とした国々の玩具メーカー
事情を覗き見れるというくらいのメリットしかないが・・。



 

 やはり骨にヒビが入っていた・・。先日機械にはさまれた左手中指の話。はさんだ当日は
時間外診察で外科の先生しかいなくて、レントゲンを見て「たぶん大丈夫だと思うけど、
成形外科の先生に見てもらったほうがよい」と言われていた。月曜日にあらためて成形外科
で見てもらったら、先生は開口一番「やっぱりヒビはいってますね」とあっさり。2週間くらい
固定してくっつくのを待つしかないとのこと。固定している指以外をうまく使って作業できなくは
ないので、なんとか毎日作業は続けている。(能率はだいぶ落ちたけど・・)
いったん『打撲だけかな』と楽観しただけに少々がっかり。

 
 

2012年2月26日(日)
ちょっとケガをしました

 番のおもちゃの注文の他に、前回紹介したような特注品も頼まれるのだが、
今制作しているのが写真のもの。


 京都大学の情報工学の研究室から依頼を受けたもので、何年か前に初回のもの
を制作して納めた。今回また依頼があって作っている。前回の時は、初めてだったので
京大まで出向き、研究室でコンセプトやご希望などを聞いて、私が具体的な形を提案していく
いくような形で制作した。いわゆるパズル系の玩具なのだが、うまく写真のように納めるのは
かなり難しい。コンピューターによるシミュレーションが元になっていて(情報工学なので)、
それを実際に学生さんが実物を使って実習するための教材として使用するのだという。
前回は写真のような実習用のものの他に、指導用のもっと立派なものも制作した。横の
目盛りが色の違う木で象嵌になっていたりする高級感漂うもので、かなり手間もかかった。
 今回。実習用のものをかなりたくさん作らないといけないので少々あせり気味に作業して
いたら、昨日ついにケガをしてしまった・・。自動送りのカンナ盤から削られて出てくる角材と
それを受けてガイドする鉄のパイプの間に指がはさまれてしまったのだ。しまった!と
思った時にははさまれていて、指がつぶれそうになりながら、激痛をこらえてスイッチを止め、
ハンドルを回して木を送る動きを解放するまでどれくらいの時間だっただろうか・・・。
10秒くらいか・・。左手の中指の第一関節から先が少し平たくなり紫色に内出血している。
もちろん痛いのだがすでに感覚が鈍くなってしまっている。
『とにかく病院に行って骨が大丈夫かどうか見てもらわないと』と急いで車に乗り、むりやり
運転していって診てもらった。
 幸い、骨は大丈夫だった。いわばきつーい打撲のようなもの(金づちでまちがって指先をたた
いたようなもの)で、とにかく腫れが引くのを待つしかないということだ。自動送りのカンナ盤といっても
一番小型のもので、モーターの力も弱かったから良かったのだと思う。
帰ってから、なんか落ち込んだ気持ちと後悔と安心がまぜこぜになってぐったりと疲れてしまった。
事故のときはアドレナリンが出て気持ちが高揚しているのだが、一段落すると人間ってガクっとなる。
冷静に対処したつもりだったけどたぶん冷静じゃなかったんだろうな・・。
月曜日から無理にでも作業は再開するつもりだけど、今回もまたケガで『気をつけてやらない
とひどいめに遭うぞ』という警告を受けてしまった。神様ももうちょっと軽めのケガで警告して
くれればいいのに・・。

 

2012年2月9日(木)
プレイテーブル


 

「プレイテーブル」と名付けた。愛媛県松山市の大五木材さんからの特注で制作
したもの。大五木材の高橋さんは、社長のご主人が材木屋としての本業と木のオリジナル
商品開発に取り組む一方で、奥様が木の雑貨やおもちゃの取り扱いを担当し、いろいろな
地域行事やイベントなどに木の遊具、玩具を積み込んで出かけて行き、遊んでいただく中
で木のことやおもちゃのことをアピールする活動を精力的にこなしておられる。Mtoysの
おもちゃももちろん扱っていただいているわけなのだが、こうした活動用にこれまでいく
つかの大型のものを特注していただいている。今回の「プレイテーブル」は、子どもたちが
テーブルの上でMtoysの「メイズ」とか「トンネルキューブ」とか「ラリー」「飛んでキャ
ッチ」などなどを向かい合って遊ぶためのものだ。側面には玉ころがし(クーゲルバーン)
の遊具板を取り付けられる。テーブルの下はもう1枚板があるので、予備のおもちゃや、道
具類を置ける。いわば、これを木のおもちゃの遊びのステーションのような役割にするとい
うのがコンセプトだ。側面はオプションで違う遊具板をつけ
ることもできる。
 また、このテーブルは分解組み立てがすぐにできるようになっていて、4か所の蝶ネジを
手で回してしめつけるだけで組み立て完了する。分解したらワゴン車などにかさばらずに積
むことができる。
 
 イメージだけを高橋さんからお話いただいて、具体化したもので、割とオーソドックスな
デザインだがとにかく実用的ということを優先して考えた。もともと、私のおもちゃは、集
団の中に置いて皆で向かい合って遊ぶのに適したものが多いので、「遊びのステーション」
というものは作ってみたかったのだ。
 もっといろいろと遊びの仕掛けが組み込まれたものもいずれ作ってみたいと思っているの
だが、やはり大物は時間がかかる・・。定番のおもちゃの納品に追われる毎日の中で、つい
つい「またいつか」となってしまう。だからこそ、こうして特注いただくとお尻に火がつく
ので、やってしまえることになるのだ・・。

2012年2月1日(水)
春日山原始林


 
始林である。京都近辺の山でよくあるような杉、ヒノキの植林された山では
なく、千年もの歳月を手つかずで育ってきた森だ。ここは、奈良の春日大社
の裏山にあたる春日山の広大な原始林。神域だからこそ残ってきた自然だ。
朽ち果てようとしている大きな木と、伸び盛りの若い木、岩に張り付く根、こういう
森を見ていると、植林された森がどこかひ弱に見える。

 29日の日曜日、奈良に足をのばし、この春日山へ歩きに行った。JR奈良駅で降りると、駅前
で「オーガニックフェア」と題して、自然食系のテントが並ぶフェアをやっていた。覗き
たい気持ちをおさえて歩きだす。猿沢の池を過ぎて奈良公園の飛火野を抜けていく。
止まって写真を撮ろうとすると鹿がものほしそうに近寄ってくる。鹿せんべいがもらえる
と期待してるのかな。歩いていると無人の鹿せんべいの販売BOXもあった。金網で
囲んであって、横の箱にお金を入れ、金網に開いた小さな穴からせんべいをとりだす
ようになっている。鹿は残念ながらその小さな穴から顔を入れようとしても入らないのだった。
でも、そんなことはとうにチャレンジ済みなのか、周りの鹿は金網の中には興味がなさそう。
もっぱら観光客・・つまり人のほうにターゲットをしぼっている。奈良の鹿はしたたかなのだ。

 春日大社の中を通り抜けて、一般道に出て100mほど歩くと「春日山遊歩道」の入り口
に着く。ここから原始林に入っていく林道が続いているのだ。1時間ほど林道を歩く。休憩
しようと道の脇の石に腰を下ろしたとたん、谷の下50mほどのところにいた鹿があわてて
逃げ出すのが見えた。この奥山にも鹿は生息しているのだ。公園と行ったりきたりしているのかな・・。
まさに百人一首の「奥山にもみじふみわけ鳴く鹿の 声聞くときぞ秋はかなしき」という世界だ。秋じゃないけど・・。
 すでに3時近くになっていたので途中まで歩いて引き返したが、若草山へも抜けられる道
があるらしい。また今後の楽しみにとっておくこととする。

 春日山遊歩道の入口に戻り、市内の道を帰る。あの原始林と観光客の行きかう街中が隣接
しているのが奈良の面白いところ。「ならまち」という古い街並みの中にギャラリーやカフェ、雑貨屋
などが集まっているあたりでコーヒーブレイクしてから京都への帰路についた。
 

2012年1月15日(日)
伏見稲荷で

 
先日買い物に出た時、夕陽がきれいだったので思わず携帯のカメラで撮った1枚。

 
15日の日曜日は、伏見稲荷へ。といっても初詣というわけではなくて、東福寺側
からの山道を登るルートでのウォーキングだ。帰りは伏見稲荷神社の中を通るのだが、
まだまだ参拝者は多かった。境内に出た露店の中を歩いていると、「あっ先生や」と
幼児が叫んで妻のところに寄ってきた。妻の勤める保育園の園児だったのだ。露店
を出している親についてきているようだ。妻は、「まあ、先生持っていって」と商売ものの
クレープをふたついただき、断りきれずにもらってしまったが、少し離れたところで腰
を降ろして2人で食べたのだった。歩いて小腹が減っていたのでちょうどいいおやつに
なった。
 帰りの伏見稲荷駅は人でいっぱい。参拝の客でごったがえしているのかと思ったの
だが、そうではなかった。学生だらけだったのだ。よく見ると手に「受験のなんとか」とか
いうパンフレット。近くの龍谷大学の会場で大学入試のセンター試験を終えた子たちの
群れだということがわかった。最終日程を終えて少しほっとした雰囲気がただよっていた。
「次男も去年はこんな感じだったのかな」とふと思いだした。

 

2012年1月9日(月)
撮影2回目

 日、KBS京都のTV番組「羽田美智子の京都専科」の2回目の撮影。羽田さん登場
の場面は昨年の撮影で済んでいるのだが工房での制作風景の追加などの撮影を行った。近所の
宇治川に出かけて、川原を歩きながら想を練るシーンなどという恥ずかしいのも撮った。オン
エアーの日は、インフォメーションのページでまたアップするつもりなので、放送圏内の方は
よかったら見ていただいたらと思う。
 今日は成人式の日。次男は来年なので、今年は我が家からの成人はいない。TVのニュース
を見ていると、成人式になんと親がついてくるというケースが増えているのだとか・・・。つ
いてきてもらっている時点でもうすでに子どもであり「成人」ではないではないか・・。
あきれてしまった。

 

2012年1月6日(金)
五十肩

 けましておめでとうございます。
昨年の秋ごろからずっと「五十肩」に悩まされている。
その前から、少し左肩が痛かったが、徐々に腕をある一定の
範囲以上に動かすと痛みが走るようになってきた。それでもとても忙しか
ったので、がまんしながら仕事をしていた。(痛いのは左のみ)
 リュックを背負ったり、服を着替える時にも角度によって強い痛みが
走るようになっていた。
 そんな12月末、仕事が一段落したのでひさしぶりに歩きに行った。
大阪の枚方市にある「星田園地」というところ。京阪交野線の終点、私市(きさいち)
という駅で降りて歩く。広大な自然公園で、大きなつり橋もある。ロッククライミング
の練習場もあった。休憩所にロッククライミング用のコンクリート壁のお試し版の
小さなものがあったので少し登ってみる。肩や腕が痛いくせについついやりたくなって
しまうのだ・・。案の定「グキッ」と痛みが走る。「痛ててて・・・・」と後悔するのも後の祭り。
そんなふうにして、忙しかった秋〜冬の数カ月のストレスを吹っ飛ばすように少々無茶に体
を動かしてやった。
 『ああ・・これでひどくなるだろうな・・』と思いながら帰路につく。

 ところが不思議なことに、帰ってから、腕の可動範囲が広がっていて痛みも軽減していることに
気付いた・・。とても楽になっていたのだ。


星田園地のつり橋 12月末でもまだ晩秋の景色だった

 
なんの知識もなしにやけくそのように動かしたのだが、それがよかったようだ。
むしろ、仕事が忙しい時は、かばいながら、ロクに運動もできなかった。それでどんどん
「固まる」方向に行っていたんだと思う。むしろストレッチや筋トレなどで動かしてやると
ましになるということを偶然発見できた。

 ただし、その後、正月にごろごろしていて少し逆戻りしてしまったが・・・。今年は仕事場に作った
ロフトの梁を利用して運動することにするか・・。



Mtoys日記

毎日は書けないけど、、ひごろ考えていることを垣間見てもらえたらいいかな
と思います。