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2014年6月3日(火)
おもちゃ王国

 れの国と言われている岡山県。まさにそんな晴れの6月1日、
岡山の玉野市というところにあるテーマパーク「おもちゃ王国」に
行ってきた。今回はこのおもちゃ王国からの依頼で、、「木のおも
ちゃ考」と題しての対談を収録するのと、おもちゃ作りのワークショ
ップを行うのとででかけたのだ。
 つい数週間前に倉敷のクラフトフェアの折に、岡山に寄ったので
なんか岡山づいている

開園前の静けさ                    木のおもちゃフェスティバル会場

 対談は、東京学芸大学で「こども未来研究所」というのを進めて
おられる松田先生、おもちゃ王国統括の竹内氏、山陽新聞尾崎氏
そして私というメンバー。こどもにとって親にとって木のおもちゃはどう
いった意味を持つのか?どう広めていけばよいのか?
などという問題
について、研究者、事業者、作家、報道のそれぞれの立場から意見
が出され、有意義な話がなされた。これは山陽新聞のLaLa OkayamaHPなどで内容
が配信される。また、紙上のおもちゃ王国の広告内でもダイジェストの
内容が入るそうだ。
 ワークショップは「ミニメリーゴーランド」を作っていただいた。遊園地
で遊園地の乗り物をモチーフにしたおもちゃを作るというのも面白い
かなと思いこれを選んだ。

ワークショップ

 会場は園内にあるフェスティバル用の広い屋内。日本のおもちゃ作家
の作品などたくさんの木のおもちゃで遊べる広場となっている。この企画
木のおもちゃフェスティバル」はもともと、年末年始だけの企画だったそう
で、当初、おもちゃ王国としては「地味な企画で終わるかも」という危惧も
あったそうだ。ところが、いざ開催してみると、長く滞在して遊んでいく親子
が多く、とても評判がいいので、まずはゴールデンウィークまで延長。それ
もまた大人気だったので今度は夏休みまで更に期間延長したそうだ。その間
展示するおもちゃも増やし、スペースも広くなってきたとのこと。

 もともと、「こどもたちにアナログ的なおもちゃで遊ぶ楽しさを伝えたい」と
いうコンセプトではじめられたこのおもちゃ王国。統括の竹内さんに話を聞いて
みると、テーマパークだけど、あまり派手な乗り物やキャラクターに頼らない
で「おもちゃで遊ぶ」ということを大事にしてきたということがわかった。
 ただ、これまでも木のおもちゃは置いていたものの、輸入のメーカーもの
のおもちゃしかなく、作家もののおもちゃとは接点がなかったとのこと。我々
作家の側にしてもテーマパークはなにか遠い存在のように思え、「おもちゃ作家
なんかにわざわざなにかオファーしてくることはないのだろうな」などと勝手に
思っていたのだ。
 今回、こういう企画を立ち上げてくださったおもちゃ王国の心意気がうれしく
「こんな面白い木のおもちゃもあるんだよ」ということを広めるきっかけになって
くれればいいなあ・・と素直に思うのだ。

2014年5月22日(木)
倉敷

 年もいい天気に恵まれたフィールドオブクラフト倉敷。(先日の土日に開催)
私は今年もワークショップブースに出展。
 前日(5月16日)に岡山入りし、まずは岡山市内にあるギャラリー「花葉」さんへ。
ここで7月に2日間にわたってワークショップを行うのでその打ち合わせ。岡山大学
のすぐ近くにあるこの花葉、センスのいい木の小物や陶器などが並び、ショップも
兼ねている。オーナーの星野さんとしばらくお話して、3時ごろに失礼し、車で倉敷へ。
 夕方になり、作家仲間の若林さん、糸日谷さんとともに、おもちゃ作家の先輩・小黒
三郎さんのアトリエに向かう。ここのところ毎年、クラフトフェアの時は、前日に小黒さん
アトリエで会食するのが恒例となっている。78歳になられたという小黒さんはとても
お元気で、毎日自転車で坂をぐいぐい登っているそうだ。やはり運動を続けることって
体にいいんだなあ・・と今さらながら思う。見習わなきゃ。
少し遅れて、大阪のおもちゃ作家青木さんも登場。4人でわいわい楽しい時間を過ごし
た。

 翌日はいよいよクラフトフェア本番。今年のワークショップの題材は3種。いつもやって
いる「マウスボカン」に加えて、「サッカー人形」と「ミニメリーゴーランド」。開会と同時に
参加者が来てくださり、あとはほとんどとぎれることなく子どもたちで賑わった。
 お昼は強制的に「1時間休憩します」と札をだして昼食へ。いつも倉敷にくるとお会いする
デザイナーのKさんと一緒に近所のお好み焼き屋さんへ。広島風がうまかった。
 二日目もいいお天気。開始前から作る予約をしていく親子もいて、早くも忙しくなる予感。
案の定終わりまでずっと忙しかった。


 ブースの受付には工作していただくキットの完成見本の他に、定番商品にしているものを
2点ほどおいて自由に遊んでいただいている。そろそろ終了となる時間が来た頃、その作品
のひとつ「飛んでキャッチ」を気にいった2歳くらいの男の子が一人で遊んでいる。夢中にな
りすぎて、地べたに持って降りて、何度も何度も遊んでいる。そろそろ片付けたいんだけどな
あ・・・と思いながらその子に近づく。「さあ、おっちゃん、もうそれ片付けたいねんけど」
と声をかける。でもこのおもちゃがよほど気に入ったのか、その子は手にぐっと力を入れて離
そうとしない。「じゃもう一回やろうか」というと、ポンっとたたいて人形を飛ばし、うまく
くっつく。「よしもう一回!」と言うとまたたたく。またうまくくっつく。そのうち夢中になっ
たその子の口からツーっとよだれが・・・。『そうそうこのくらいの子って夢中になるとよだれ
が出てしまうんや。うちの次男もそうやった・・』と懐かしい思いにかられる。「さあ、じゃあ
あと一回しておしまいにしようか」と言うと、それから3回ほどやったとたん、パッと立ち上が
り、ダーっと向うに走っていった。
 『満足したんだろうなあ・・』とその後ろ姿を見送る。
 ようやく片付けが出来て、帰り仕度。仲間と倉敷インター付近で食事してから「じゃまた」と
お別れし、帰路についた。

2014年5月15日(木)
今年も静岡から中学生が

 がシトシト降る5月15日。静岡県から中学生が「職場見学」に訪れた。
全国的に、中学生がいろいろな職場を訪問し将来の進路の参考にしていくと
いう取組がよく行われている。今回は関西方面への修学旅行の日程にそうした
体験を組み込んだということらしい。
 実は、昨年も静岡県の中学の要望を受けて受け入れた経過がある。ホームページ
や私の載った本などを見て、生徒が「行ってみたい」と選んだらしい。
昨年は静岡市内の中学で、今回は藤枝市の中学生。昨年は3組も来たので
家にたどりつけない子がいたり、こちらから探しにでたりけっこう大変だった。
今年の子たちは予定の時間より早めにすんなりと到着。男子3人女子1人の4人組。
なかなか真面目そうな4人だ。
 私のおもちゃを実際に見てもらった後、彼らが用意してきた質問を受ける。
「仕事上の苦労は」とか「やっていてうれしいことは」とか「おもちゃの発想は
どういうところから?」とかそういう質問。
 質疑応答が終わり、少しおもちゃ作り体験をしてもらうことにする。Mtoysの
教室用のキットのうち2種(サッカー人形とミニメリーゴーランド)を出し、好きな
ほうを作ってもらった。男子3人はサッカー人形、女子はミニメリーと決まり、
作ってもらう。できあがったら楽しそうに遊んでいた。
 聞くと、男子3人は全員サッカーをやっているとのこと。さすがにサッカー王国
の静岡だ。特に藤枝市には、中山雅史(ゴン)選手や長谷部選手(日本代表キャプテン)
などを輩出した名門・藤枝東高校がある。「藤枝やったら藤枝東高校があるなあ」と
水を向けると、一人の子が「藤枝東のジュニアチームに入ってます。」とのこと。
藤枝東高校のサッカー部とは別に、OBがクラブチームを設立し、ユースやジュニアチーム
があるようだ。

  
工房でおもちゃ作り体験をする中学生たち

 4人は「おもちゃ作家のことが少しわかりました。とても楽しかったです。」
とうれしそうに帰っていった。おもちゃ作家をめざす子はでないかもしれない
けど、ものづくりの現場を見ることは彼らにきっとなにかを感じさせたと思い
たい。

 

2014年4月30日(水)
「ぱふ」さんで教室

 29日は、宇治の木のおもちゃ店「キッズいわき・ぱふ」でおもちゃ作り教室。
昨年から定番にしている「ミニコリントゲーム」を作っていただいた。この日は
あいにくの雨だったが、多くの親子が参加してくださった。
 いつも子どもたちが苦労するのは釘打ち。お父さん、お母さんにもアドバイス
を受けながら、皆がんばって35本の釘を打って完成させた。
 4月からぱふにスタッフとして入った新人さん2名も研修がてら工作に参加
し、楽しんでくれた。



 宇治も平等院の補修が終わり、観光客が戻ってきた。雨だったので人出は
まあまあだったけど、5月3〜6日はいっぱいになるだろう。

2014年4月27日(日)
雲母坂

 ールデンウィークに入った。26日の土曜日、妻が休みがとれたので
(妻の仕事・保育士は基本、土曜日は仕事。)山歩きに出かけた。出町柳駅から
「叡電」に乗り、修学院駅で下車。ここからは、修学院離宮方面へ歩いていく。
 途中、店の表に古道具などのガラクタ(売り物らしい)がびっしり並べられて
いる不思議なクリーニング屋を発見。店主の趣味がこうじてこうなったのか、ク
リーニング屋がはやらなくて仕方なく古物商の免許でも取ってやりだしたのか、
いろいろと想像をかきたてる。

   
古道具屋と化したクリーニング店

 フェンスで囲まれた修学院離宮の広大な敷地(建物は全然見えない)の横を登っ
ていく。登山口に入ると坂道が急勾配になってくる。ここは「雲母坂(きららざか)」
という山坂道。周りの岩がどうやら花崗岩らしく、昔は雲母をとってたんだろうか?
この坂道は谷間になった凹んだ道がずーっと続くので、少し湿気があるらしく、春先
虫が大量発生している。虫がうっとおしいので途中でなかなか休めなくて、結果と
してどんどん登っていくことができた。標高で400mほど登った所で「水飲対陣跡」
というところに着く。やっと見晴らしのいい場所に出ることができた。ここでお弁当。
汗びっしょりなので風が心地よい。桜が散ってから、梅雨までの今の時期・初夏が私
は1年の中で一番好きな季節。


 
雲母坂はU字型の道が続く         下りは倒木が多かった

 ここからまだどんどん登っていけば比叡山頂に着くのだが、その気力も時間も無いので、
今日はここまでで別のルートを降りていくことにした。横に渓流が流れている道を下っていく。
下りきったら、立派なお屋敷が並ぶ閑静な高級住宅街。
 やがて街中に出て修学院駅に着く。駅前にある双鳩堂という和菓子屋さんで「鳩もち」を買う。
 
 27日の日曜日は、土曜に遊んでしまったので家で仕事。ただ日曜日はあまり大きな
音の出る作業は近所に気兼ねしてできない。中途半端に仕事をしてから、WindowsXPのOS
を使っていた時のデスクトップPCを処分することに。場所をとっていたマシンが無くなって
リビングがすっきりした。連休はどこに行っても混むので、こうして普段できない片付けもの
をするのもいいかな。

2014年4月13日(日)
近事辺々

山県のテーマパーク「おもちゃ王国」に追加納品するおもちゃを制作中。
おもちゃ王国も木のおもちゃで遊ぶコーナーが更に充実している模様だ。



 昨日は、いつもの、学生時代からの友人夫婦達と我々との3組夫婦でお食事会。
最寄り駅のあたりにある割烹の店で。こじんまりとした店だがおいしかった。最
近ついに「初孫」ができた1組が、タブレットを持ってきていて孫の写真を披露。
やっぱり可愛いんだろうな・・。でもあまりに大量の写真だったので『いや・・
もうこれくらいでいいけど』と内心思ってしまった・・。ごめん・・。



 今日の日曜日は、妻が朝寝坊したので午後少し遅めに桃山コースのウォーキング。
桃山城はいろんな桜の木があって、ソメイヨシノこそすでに葉桜になりつつあるも
のの、他の種類の桜が白やピンクの花を満開に咲かせていた。シートを敷いて花見
をしている人もチラホラといた。この桃山城も10年ほど前まで遊園地があった。
うちの息子たちは保育園の遠足でよく連れてきてもらっていたし、家からも何度か
来た。絶叫マシンも有名キャラクターのアトラクションも無い、小さな遊園地だった
けど、ほのぼのとしていた。小さな汽車とか、自分で運転して5〜60m1周するだけ
の電動カーとか、そういうベタな乗り物がある遊園地も幼児にはピッタリで、それなり
に楽しかった。ディズニーランドやUSJもいいけど、古典的なほのぼの遊園地も残して
ほしいなあ

Mtoys日記

毎日は書けないけど、、ひごろ考えていることを垣間見てもらえたらいいかな
と思います。