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2014年7月27日(日)
加古川市にて

 暑の中、兵庫県の加古川市へ。7月の19日から開催されている
「たのしい木のおもちゃ展」の企画で、ワークショップをするためだ。
 朝の7時すぎに車で家を出る。事前に見た道路情報で、中国道経由
で行くと途中の西宮山口付近で14kmも渋滞しているとのことで、それ
を避けて、名神から阪神高速神戸線、更に第二神明というコースをとる
ことにした。順調に行けば9時くらいに着いてしまうかな・・・と思っていた
が・・。名神から阪神高速神戸線に入ったとたん、「事故渋滞13km」の
表示。『がーーん』となったがどうしようもない。
 結局、阪神高速を抜けるのに1時間以上かかり、加古川の展示会場
「器と雑貨moi」さんに着いたのはちょうど10時。ワークショップは10時半
からなので充分間に合うのだが、「すべりこみ」という気分だった。


 
テーブル上の更に高い所に展示されているのはもう一人の出展者・糸日谷さんの作品。

 ワークショップは、午前の部が「観覧車」。午後の部が「サッカーゲーム」
やはり午前は女の子、午後は男の子と参加者がくっきり分かれた。


午後の部終了後、お母さんと一緒に、展示されているおもちゃで遊んでいた
男の子、私の作品「トンネルキューブ」がお気に入り。長い間遊んだ後、
お母さんに小声で「買って・・」と懇願。「えーっ?簡単に買える値段じゃない
よ?」ととまどうお母さん。いろいろとやりとりがあってついに買ってもらえる
ことになったその子「大事にする!」と宣言していた。うれしいだろうな。

 

2014年7月23日(水)
京都新聞文化センター

 元京都の京都新聞文化センターでおもちゃ教室。7月19日と23日の2回。
1回目は「サッカーゲーム」、2回目の今日は定番「メリーゴーランド」。市内、
烏丸通りにある京都新聞の本社ビルに文化センターはある。
 サッカーゲームは男の子を中心に親子連れがたくさん参加。メリーゴーランド
は大人の参加者が多く、親子参加は1組だけだった。中には2回とも参加してくだ
さった男性もおり、高齢の方がお孫さんのために作るのも含めて、おもちゃ作りを
大人」が楽しめるんだということを再認識した。



 今日23日は午前中の教室だったので1時間ほど早めに着いてしまった。まあ、
そこは街中のこと、時間をつぶす喫茶店くらいたくさんある。新聞社ビルの向かい側
にある商工会議所ビルの1階にある店にはいってみる。涼しいなあ・・ゆっくりコーヒー
が飲めるなあ・・と思っていたのも束の間、商工会議所に来ている中小企業の経営者
ふうのおっちゃんたちが入ってきてたばこをプカプカ。ここは今どき「分煙」ではない
喫茶店だったのだ・・・。たばこのにおいでいっぺんに興ざめしてしまった。でも考えて
みると、私も30年ほど前にはたばこを吸っていた。その頃はなにも考えずに喫茶店
でスパスパ吸っていた。吸わない人は煙たかっただろうな・・と今になって気づかされる。

 
 とにかく忙しくて、注文を受けているものもずいぶん待っていただいている。最近は2人
の人にお手伝いを頼んでいるのでずいぶん助かっている。

2014年7月14日(月)
造形体験研修

 都市伏見区の保育士さんたち対象の「造形体験研修」。今日7月14日、今年も
講師として指導させていただいた。今年の題材は「クーゲルバーン(玉ころがし)」
(一部の先生は「お話トランク」)を作っていただいた。

 はじめに木のおもちゃについてのお話をさせていただいた後、制作に入る。レール
状の木を貼り付けて玉の落ちるコースを作っていく。ビー玉が早くころがりすぎて
もあまり面白くないし、次のレールにスムースに落ちないといけない。更には、くるくる
回る回転羽根や、チンっと鳴るパイプなどの仕掛けもあるのでその配置にも苦労
する。基本的なコース図は配布してあるので大きな失敗はないのだが、皆さん
細かい調整に熱中していた。中にはレールの貼り方を間違えて接着してしまい、ほぼ
ボンドが乾きかけているのを私が必死ではがして修正という人も。ねじ回しが
苦手な保育士さんは、「お話トランク」制作でねじつけが続くのに少々音を上げていたり・・。



でもまあ、苦心して「遊びの仕掛け」を自分でじっくりと作ってみる体験は
今後、現場で子どもたちとの遊びにきっと役立つことと思う。

 持っていった私の作品を、題材制作後に遊んでいただき、歓声が大きなホールに
響いていた。

2014年7月7日(月)
花葉

 月、6月に続いて3度目の岡山。今回はアトリエ&ギャラリー「花葉」さん。
風遊び展「ゆらりゆらゆら空間を楽しむ」と銘打った企画展。モビール、あるいは
風を感じる吊りものオブジェなどのクラフト作品が集まった。私は、日頃はこういう
インテリア的なモノは作らないのだが、おもちゃの要素を入れた動きの面白い
「吊りものオブジェ」を創作してみた。

                      
私の作品「リングモビール」:回転させるとクネクネ動く

 ただ、今回の私のメインのお仕事はワークショップ。空間を楽しむおもちゃとして
「はばたく鳥のモビール」を作っていただいた。今回の鳥は「クラフトバージョン」と
いうことにして、ブナとウォールナットを使ったインテリア性も持つものにしてみた。
 7月5日(土)午後、車で岡山市の北区にある花葉さんに到着。1時間ほどして
早速1回目のワークショップ開始。会場の広さの関係で定員8名としたが、どの回
も1名オーバーして9名で実施した。
 木を磨いてもらい、蜜ろうをすりこんでもらう。しっとりとした艶が出ていい感じにな
る。組み立ててから糸で吊るすポイントを探し、糸のこで溝を切る。溝の中に糸を
通し、つり合いのとれる場所を探すのだ。微妙なバランスの調整に皆さん苦心した。
大人の参加者が多かったのでこういう作業も逆に楽しんでいただけたかもしれない。
できあがってうまくはばたいた時は、大人も子供も笑顔になる。

 その夜は花葉オーナーの星野さんのお宅の庭でバーベキュー。ちょうど仕事で
岡山市内に来ていたおもちゃ作家若林さんも参加して、星野さん夫婦と4人で和気あい
あいの宴会となった。
 市内中心部にあるホテルに帰る。ネットで予約したこのホテル、料金的にはビジネス
ホテルの範疇に入るんだけど、ほぼシティホテルという感じのグレードだったので満足。

 翌日も2コマのワークショップをこなし、少々ヘトヘトになって終了。でも参加した方々
が満足されて帰っていかれたのでうれしかった。いろんな方面に声をかけて参加者を
集めてくださった星野さんにも感謝。


 片付けを終えたら、遅くならないうちに失礼することにして帰路につく。帰っても
ゆっくりできない、気の抜けない毎日がしばらく続く・・。いつも夏はこんな感じ。


2014年6月23日(月)
京都おもちゃばこフォーラム20周年

 20周年を迎えた「京都おもちゃばこフォーラム」が
先日の土日(6月21日〜22日)に無事終了した。
 今年の参加者は「前はよく来ていたけどひさしぶりに20周年
だし参加してみよう」という方も多かった。中には、10歳の
時に親に連れられて参加し、20年後の今回、30歳になり、
自分の子どもと親と(つまり3世代)で参加してくださった方も
あり、京都おもちゃばこフォーラムの歴史を思い知らされた。
 いつものスケジュールに加えて、今回は「大抽選大会」もあり、
参加者におもちゃ作家などのスタッフからの「賞品(作品など)」
が当たり、大喜びしていただいた。

「おめでとう20周年」のくす玉が登場したオープニング

 イベント終了後、近所の和食屋さんでスタッフの打ち上げ。
実はこんな「打ち上げ」をやったのは20年で初めてなのだ。毎年
朝、会場に集合して準備を開始、二日目終了後、会場で30分ほど「反省会」
をやったら皆「来年またね!」と解散。こんな感じでずっときたのだ。
でも、それがよかったのかもしれない。年に一度、おもちゃばこ
フォーラムをやるためだけに集まり、めいっぱい当日を楽しみ
ながらがんばって終わり。そういうシンプルな関係だから20年間
もめごともなく、いい距離感でスタッフどうしがうまくやってきたのだ
と思う。もちろん、根っこのところで、提唱者の杉山亮さんの考え
こどもも大人ももっと上手に面白がる。」「権威や流行ではなく
本質的に面白いと感じるおもちゃ、パフォーマンス、お話などを見
つけよう
」という「杉山イズム」みたいなものへの共感が皆にあるのも
事実。
 木のおもちゃ作家の青木さん、若林さん、松島、布おもちゃ作家
の大江さん、今は亡きおもちゃ作家 故・西井さん、障害児教育の
実践を経て退職後も遊びの活動をする「象の会」の3人、「ハンズオン」
をコンセプトにした「こどもミュージアム」の活動を担う町田さんと
そのご家族、まりつき伝承の森さん、おもちゃ好き僧侶の宇田さん、
あそびをつなぐクリアルテ主宰で子どもの遊びの活動をされている宍戸
信子さん、おもちゃ屋さんであり子育て講演のエキスパートでもある岩城さん、
なにより事務局としてすべての段どりを一手に引き受けている丹生さん、
丹生さんのお友達の黒川さん、橋本さん、そしておもちゃばこの顔である
児童書作家の杉山亮さん。このおもちゃばこスタッフのなんとも絶妙な
キャラ配置
が京都おもちゃばこフォーラムの長続きの秘訣だったのかも
しれない。でも皆年とったなあ・・。「だいそれた目標は持たないで1年、
1年続けていこう」と確認しあったのだった。
 ちなみに、来年は6月20日(土)〜21日(日)に開催予定。場所は今年
と同じウオジ苑。

 

2014年6月19日(木)
タブレット

 月ほど前にタブレットを購入。ipadではなくて、googleのネクサス7という
タイプ。(OSはアンドロイド)

 買ったものの、しばらくは家で使うだけでいまいち便利なのかどうかわから
なかったのだが、先日名古屋に出張した時にようやく活躍してくれた。移動の
高速道路の途中、御在所SAで休憩した時、スタバがあったので、まずはそこ
でWiFiが利用できてメールやfacebookのチェックなどをしてみる。2泊目に泊
ったホテルでもWiFiがつながるのでなかなか役に立った。

 先日の土日には久しぶりに次男が帰ってきて、私、妻、次男の3人で外食。
ちょっと前まで就活で忙しかった次男だがようやくある会社に内定が決まり、
そのお祝いも兼ねて。

 ワールドカップが始まった。ザックJAPAN、初戦悔しかったなあ・・・。明日は
対ギリシャ戦。早起きしなくちゃ・・・。でもなんかドキドキするなあ・・。

 

2014年6月8日(日)
「日本の木のおもちゃ展」IN名古屋

 古屋の中心、栄にある「ナディアパーク」で「日本の木のおもちゃ展」が
開かれた。主催した岐阜県木育推進協議会のご依頼で出展することにした
のだが、ふだんあまりご一緒することのない若手の作家さんが多く、それは
それで楽しかった。(まあ、それでも、出展者11人(団体含む)のうち、3人は
知り合いだったけど。)
 展示会の前日(6月6日)、翌日朝早いので、愛知県に住む長男のマンション
で1泊させてもらうことにした。8時ごろ仕事から帰った長男と近所の焼き肉屋
で夕食。長男の希望で「究極コース」とかいうA5ランク肉などを使ったコースを
食べてみた。さすがに脂がくどくなくておいしかったが、いい部位が少しずつ来
るので、『普通ランクでいいからがっつり食べたいな』という思いも少し残った。
 翌朝、名古屋中心部に車でむかう。ナディアパークに入り、展示物を搬入。
10時から開始。早速お客さんがぞろぞろと来て、接客に忙しい。販売面では
メイズというおもちゃが好調だった。ただ、それまで忙しくて販売用の在庫をた
くさんは用意できなかったので、発注だけお受けして後でお送りするものもいくつ
かあったが。

アトリウムという巨大な吹き抜けの空間で展示会

 夜は出展者仲間の糸日谷さんと夕食。しばらく話しこんだ後、別々のホテルに
宿泊なので「おやすみなさい」と別れる。
 翌日も開会直後から親子連れを中心にたくさんの人がブースを訪れ、遊んで
いってくれた。その合間に、名古屋在住のおもちゃ関係の知り合いも何人も来てく
れて、お話できた。長男も彼女を連れて会場に顔を見せてくれて、「はい」と
お茶やお菓子を差し入れてくれた。『そんな気がきくようになったんだなあ』と思
った。(彼女が気を利かせたのかもしれないが)
 とても熱心に見てくれる学生風の女の子がいたので、「デザインかなにかを
勉強してるんですか?」と聞くと、昔、私が講師をしていたこともある京都の芸術系
大学に通う学生だった。なんでもドイツのザイフェン(木のおもちゃ産業が伝統的に
盛んな村。)で半年くらい修行してきたこともあるという行動派で(最近は女子学生
のほうが行動的らしい・・・)おもちゃを卒業制作にしたいので、私に直接合いたかっ
たとのこと。「じゃ、また工房にも来てください」とお話する。実をいうと、15年く
らい前、同じような感じで私の工房を訪ねてきた女の子がいて、やがてドイツに修行に
行き、プロの作家になり、この名古屋の展示会で同じ出展者として久しぶりに再会し
たという人もいる(arumitoyの多胡さん)。
不思議な繰り返しにちょっと「デジャブ」な感じを受けた。

 営業的にはまずまずというところの展示会だったが、いろいろと出会いがあり、
楽しい三日間だったように思う。

Mtoys日記

毎日は書けないけど、、ひごろ考えていることを垣間見てもらえたらいいかな
と思います。