少し前の台風が過ぎて以降、比較的爽やかな秋の日々が続いている
ように思える。11月1日は、映画「SAYAMA みえない手錠をはずすま
で」を見に行く。
「狭山事件」と呼ばれる50年前に起きた冤罪事件で、被差別部落出身
の石川一雄さんが「犯人」としてでっちあげられたことから「差別裁判」
と言われて、長年無実を勝ち取るために闘われてきた。この「被告」石川
一雄さんの現在(仮出獄中)の生活や想いをドキュメンタリーにした映画。
硬いテーマの割には自然な石川さんの姿がずっと写され、肩に力の入らな
い内容であり、芸術性の高い映画になっていたように思う。
次の日の2日は、彦根へ。次男の下宿しているアパートにちょっと
持って行くものがあったので、夫婦で車で出かけた。次男に会うのは
夕方からなので、彦根の近くの多賀大社に行ってみることに。広い境
内には七五三の家族連れがたくさんいた。
神社だけでは物足りないので、少し歩いて、周辺の低い山(青龍山と
いう山)に登ってみた。丸太で階段が作ってあり、登りやすくしてあ
るのだが、ずいぶん人が入っていないような感じで、草が生い茂って
道を隠しているし、クモの巣がすぐに顔にひっかかるしで、少々大変な
思いをして登った。雨がやんですぐだったので上から向うの山々をみる
と雲海のようにもやがかかり幻想的な風景だった。
多賀大社には石の太鼓橋がある 多賀そばも名物
夕方ちかくなり、次男にTEL。夜通し友だちと遊んでいたとのこと
で、さっき起きたとこだという。「片付けるから来るのちょっと待って」
と言うので、『よほど汚いのか、見られたら都合の悪いものもあるのか・
・・』などと思いつつも近所の本屋に入って、時間をつぶす。
1時間ほどして下宿に向かう。片付けたというのが「えっほんま?」と
思うほど乱雑。『これよりひどかったということか・・』と想像する。
夕食を一緒にどこかで食べる予定だったがその前に3人でお片付け。すっ
きりきれいになったところで食事にでかける。
食後、下宿に送り届けて、我々は帰路につく。
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