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2015年1月21日(水)
「能率」

 1月5日からは日常の生活に戻った。相変わらず定番のおもちゃ
の製造・納品の日々。
 先日、いつもお手伝いいただいているIさんが今年初めて来る。
ちょうど「メイズ」の制作だったが、Iさんに差し込む木片の塗装
を担当してもらう。その間に本体の組み立てなどを私が行う。一人
だとこれを順番に両方やることになるわけで、当り前のことながら
能率は倍になる。


 Iさんとお昼ごはんを食べながら「今年の目標」についての話に
なる。Iさんは「自分の考えたおもちゃをとにかく形にする」という
ことが目標だとのこと。私はというと、「ここ何年か販売品の製造が
混んできているので、能率を上げる(品質は落とさないように)」と
いうことがひとつの目標。
そういう意味で、上に書いたような分担作業による能率アップは大変
ありがたい。

 昨日(1月20日)は、地元・宇治の木のおもちゃ店「キッズいわき・
ぱふ」さんへ。2月7日に、同じ京都に住む布おもちゃ作家大江委久子
さんと「作ってあそぼう 木のおもちゃ・布おもちゃ」というイベント
をやるにあたり事前に私と大江さんの作品販売のコーナーを店内にディ
スプレイするために伺ったのだ。
 実は昨年10月に「日本おもちゃ会議」主催で、ぱふを会場として企画
したワークショップイベントが、台風で半日開催となり、近くの人しか
来れなかったので、ぱふさんより「またやりませんか?」と提案いただ
いたのだ。
 ただ、今回はおもちゃ会議の企画ではないので、おもちゃ会議からの
予算などが無いため、自前のイベントとなる。そこで負担の少ない地元
のおもちゃ作家2名でやることになったのだ。
 販売コーナーはすでに本日から展開しているので、たくさんの人に見て
いただけるといいなと思っている。

ぱふさんの販売コーナー。ワークショップで作る題材の完成見本
も見られる。

2015年1月4日(日)
お正月

 けましておめでとうございます。

 2014年の年末には、2人の息子たちもそれぞれ
のところから実家に帰ってきた。30日は掃除をして
から、祇園のほうに皆でカニを食べにでかける。
大晦日はごろごろ。次男のみ卒論の中間報告を担当
の先生に年内にメールで送信しないといけないという
のでパソコンに貼りついていた。「年内って、大晦日に
出すって思いっきり年内やな」と皆に突っ込まれていた。

 元旦はおだやかな天気かな・・と午前中は思ったの
だが、午後から雪がチラつきだす。夕方になるにつれ
どんどん降り続いて、あっという間に銀世界になってし
まった。こんなにたくさん降るのも10年以上ぶりなので
はないだろうか・・。12月30日にスタッドレスタイヤに交換
しておいてよかった。
 夜、家族で麻雀。今年は私がついていてトップ。



 2日、午後には積もっていた雪も、道路上は溶けて、なん
とか車の移動も可能となったので、大阪の妻の実家に
年始に出かける。3日はまただらだら。息子たちは地元の
友だちと遊ぶのでおでかけ。
 4日は長男の彼女が名古屋から我が家に来てくれたので、
近所のイタリアンのレストランへ。外車のディーラーもやって
いる一軒家レストランで、フェラーリF40やポルシェ911などが
置かれていた。長男はそのまま彼女と名古屋へ帰っていった。

 今年は比較的家族でゆっくり過ごせた正月になった。

2014年12月21日(日)
八幡から樟葉

 曜日に、クリスマスまでの納品がひとまず終了。ここ2週間が
追い込みで、ケガをしないようにだけ気をつけてがんばってきた。
大きな山を越えたような感じでとりあえずほっとする。でも、もっと
解放感があるかなと思っていたが、なんか気をゆるめるのが怖くて、
解放感も半分という感じ。もっとも年内に納めなければならないもの
がまだかなりあるのでそれでちょうどいいのだが。

 まあ、そういうわけで、22日の日曜日はひさしぶりに歩きに出かけ
る。近場で、八幡市の男山(石清水八幡宮のある山)に登る。たとえ
近場であっても、自然の中というのは疲れた心や体を本当に癒してくれ
るなあ・・と実感しながら歩いた。あまり寒くなくて、ぽかぽかと暖
かい1日だった。


 男山を降りて、そのまま樟葉方面に歩いていく。かなり距離はある。
歩き始めて2時間ほどで樟葉駅前の樟葉モールに着く。ここは最近
リニューアルされて更に大きなショッピングモールになっている。年末
に帰ってくる子どもたちにいつも今頃はなにか少しプレゼントを買うこ
とにしている。GAPやZARAなど海外のファストファッションブランドで
手ごろな洋服を買う。気に入ってくれるかな?
すると、店内にフライングタイガーを発見。ここは北欧雑貨の店で、
とても安いのに北欧センス満開の雑貨がいろいろある。妻と2人で買
いあさってしまった。

 でもモール内は買い物客でいっぱいで、せっかく自然の中で癒された
はずの我々もぐったりと疲れたのだった。歩きも買い物も・・・という
欲張りの末路・・。


2014年12月6日(土)
千里中央で教室

 ても寒い1日だった12月6日(土)は、大阪の千里中央に
ある「よみうり文化センター」で木のおもちゃ教室。今回は少し大物
で「木馬」をやることに。この杉でできた木馬は、もう7〜8年前か
ら定番として題材化しているもので、杉は柔らかくて軽いのだけど、
構造に工夫して丈夫なものにしている。

 よみうり文化センターの教室では「孫に」といって作りに来てくだ
さった方々が中心。ということは「おばあちゃん」なんだけど、今どき
のおばあちゃんは皆若々しい。磨いて、ネジで組み立てて・・という作
業を皆さん楽しんでやってくださった。

 教室が終わっての帰り、そこから車で20分ほど走ったところにある
木のおもちゃ店「アトリエcocoro」さんに立ち寄る。ここのオーナーは、
1999年にドイツのメッセ(玩具見本市)に初出展した時、同時募集した
ツアー一行にいた方。見本市の日程を終えてからはこの一行と一緒にミュ
ンヘンやザルツブルグやインスブルックなどを回った。ちょうど今頃の
時期だったので、各地ではクリスマーケットが開かれていて、見て回るの
がとても楽しかったのを覚えている。
 今日、アトリエcocoroのオーナーに久しぶりにお会いして、メッセから
帰って開店されたこのお店を、15年間続けてこられたよもやま話を聞か
せていただいた。お店はクリスマス関連のものがいっぱいあって、いろい
ろほしくなる。

 ちょうどクリスマスのプレゼント用のものを探していたので、小さい
可愛い木の羊を見ていっぺんに気に入って購入。ドイツのザイフェンの
ろくろ細工の羊に、おがくずがまぶしてあり、それが羊の毛の質感をう
まく表現している。
7〜8匹買ったけど、帰って妻に見せたら「これがあの人用で・・」
とか言いながら分け出すので、家には何匹残るだろうか・・・。



2014年11月26日(水)
天王山と大山崎山荘

 休の23日、京都の南西、大山崎にある天王山に登る。
200mちょっとの山で、小さい子もたくさん登っていた。ここは
羽柴秀吉と明智光秀とが戦った山崎の合戦があったところ。
 展望のいいところから見ると、はるか大阪市内まで見渡せ、
阿倍野のアベノハルカスまで見えた。(小さくかすんではいるけど)

                           
うっすらと見えたアベノハルカス

 ふもとに下りていくと、「大山崎山荘美術館」がある。大正から
昭和にかけて建てられた洋館の別荘。これを保存して美術館
になっている。こうした戦前の洋館はがっしりとした重厚さとセンス
の良い美的感覚が融合しているものが多く、見ごたえがある。
一握りの金持ちと圧倒的な貧困層という階級社会だった戦前で
はあるが、それ故にこそ、こうした贅沢な建物が生まれた。均質
な社会だったら、なかなかこうした文化は無かっただろう。皮肉
なものであるが、歴史というものはどうやらそういう道をたどるらしい。



 山荘の庭は紅葉がとてもきれいで、たくさんの人が写真を撮って
いた。ちなみに、この山荘の正式名称は「アサヒビール大山崎山荘」
という。(山崎といえばサントリーの工場が有名なので、この山荘も
サントリーの施設だと勘違いする人もいるが・・。)

 その日の夜、学生時代からの友人夫婦たちと我々との3組で
会食。友人宅でやったのでだらだら夜中までしゃべって、気が付くと
1時。まあ、帰るのに10分もかからないのだが・・。帰って風呂に入り
上がったところでTELが鳴る。『誰?こんな夜中に』と警戒して出ると
次男からだった。「今日、近くで高校のときの連れと飲んでたから、家
に帰る」とのこと。いつも突然なやつだ・・。

 24日は仕事。納期に遅れてしまったものもあり、謝ることもたびたび。
こういう時、昔読んだ藤子不二雄の漫画「漫画道」を思い出す。かけだし
の漫画家「マガミチオ」(藤子不二雄の2人自身をモデルにした作品内
での名前)は、だんだんと忙しくなり、ついついたくさんの連載を引き受けて
しまう。徹夜が続き、ついに限界を超える。いくつかの締め切りを落として
しまい、矢のような催促がウソのように途絶えて静寂が訪れる。それは
出版社が他の漫画家に仕事を振り、マガミチオを見離した結果だった。
担当の編集者はもう目さえ合わせてくれなくなる。「干された」マガミチオ
だったが、手塚治虫がいろいろとたすけてくれてなんとか復活をとげる・・。
そんなお話。
 そんなに自分を追い詰めているわけでも、売れっ子でもないけど、納期に追
われていると、『これを全部しくじったらどうなるんやろう・・』という恐怖感
がよぎる時がある。
 でも、今日26日は、お手伝いにIさん、Oさんの2人が一度に来ていただき
ずいぶんはかどった。

 天は、必要な時には必要な人を差し向けてくださる。

そんなありがたい気持ちになる。

 

2014年11月17日(月)
晩秋の京都にて

 事はたまっているのだが、日曜はどうしても外に出たいと
思う。そんなわけで16日も散歩がてら京都市内の吉田山周辺
へ。
 地下鉄東山駅で降りて北へ歩いていく。岡崎の、みやこメッセの
あたりは疎水べりの紅葉が美しい。東大路に出て更に北上。熊野
神社前、近衛通り、吉田・・・と歩いていくと街路樹のイチョウが
きれいに色づいていていい感じ。このへんは学生時代によく来た
ところ。よく行った喫茶店やラーメン屋などが懐かしい。

   

 まずは、京大の近くにあるアンスティチュ・フランセ京都(旧名称
は日仏会館だと思う)のガーデンで開催されている「ル・マルシェ
に立ち寄る。オーガニック素材を使った食のブース、手作り小物や
雑貨、クラフトのブースなどが30〜40ほど並ぶ比較的こじんまり
とした催し。丹波在住の木工家FQデザインの奥田さんが出展されて
いるのを聞いていたのでブースにおじゃまする。奥田さん得意の
寄木象がんを削りだした幾何形態のアクセサリー類が並んでいた。
会場にはフランス人のパン屋さん、スペイン人のパエリア屋さん、
インド人のスパイス屋さんなども出ていてインターナショナルな雰囲気。
なかなかしゃれたクラフトフェアという感じだった。我々夫婦も会場で
おいしいオーガニックコーヒーを飲んだり、パンを買ったりして楽しま
せてもらった。

  
ル・マルシェ会場風景                   奥田さんのブース

 その後、京大の正門前を抜けて吉田神社から吉田山に上がっていく。
たった105mの山なのですぐに頂上に着く。それでも、うっそうとした森
なのでリラックスできる。山を下り、平安神宮のある岡崎方面を抜けて
蹴上から地下鉄で帰路に。1時間ほど歩いて、ほどよい汗をかいた。
(ちょっと運動としては物足りないけど・・)

 
 

Mtoys日記

毎日は書けないけど、、ひごろ考えていることを垣間見てもらえたらいいかな
と思います。