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                    今年の「おもちゃばこフォーラム」も、先日の6月29日〜30日に無事終了した。 
                  これまで何度か内容を紹介しているので、ご存じの方も多いと思うが、1泊2日で旅館 
                  を貸し切り、おもちゃのワークショップや講演、ライブショー、フリーバザールなどを 
                  行うイベント。 
                   
                   今年も内容的に充実していて、参加者のアンケートに「来年も来たい!」と書いて 
                  くださっている方が多かった。今年で19年目、来年はいよいよ20周年を迎える。 
                  スタッフのひとり、こどもミュージアム主宰の町田さんの娘さんが0歳の赤ちゃんの 
                  時に始まり、今年は19歳の娘さんになって会場に来ていた。歴史を感じる。 
                   
                    
                   
                   終了後のスタッフ反省会で、おもちゃばこフォーラム提唱者の児童書作家・杉山亮 
                  さんが「京都おもちゃばこフォーラムはいい意味でガラパゴス化してきたね」と言っ 
                  ていた。その意味は、おもちゃ関係のイベントがいろいろある中で、参加者泊まり込 
                  みでじっくりと遊んだり考えたりできるこの催しの独自性だ。 
                   
                   一見すると、畳の大広間で机を並べてやっている「素人感満載」のイベントのように 
                  見える。しかし、提唱者の杉山亮さんはいうまでもなく有名な児童書作家でありスト 
                  ーリーテラーであるのをはじめとして、ライブの演者は一流のプロだし、出展したり 
                  ワークショップをやるおもちゃ作家も実力派のプロ。あと、木のおもちゃ店のオーナー 
                  であり保育や子育てとおもちゃの役割を全国に講演して回っている岩城さん、そして 
                  幼児教育や保育、障害児教育などの現場経験豊富なスタッフもそれぞれ自分の「出し物」 
                  を持っている。そうした仲間が年に一回だけ集まって、大人も子どももおもちゃや遊び 
                  を本質的なところで楽しむための仕掛けを用意しているのだ。自分たちで言うのもなん 
                  だが、その水準は高い。だからこそ何度も何度も交通費、参加費をかけてリピーター参 
                  加してくださるファンが全国にいるのだ。 
                   
                   でも、決して「小難しい」イベントにならずに、むしろ会場に来たら、新しいおもちゃ 
                  や遊びの伝道師になったり発見者になったりする気分で二日間楽しめる。(月並みなも 
                  の、面白くないものはあまり見向きもされない厳しさも実は潜んでいたりする) 
                   来年の20周年はどんな感じになるんだろう?反省会で少しアイデアも出ているので 
                  乞うご期待!というところだ。 
                   
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