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2013年7月2日(火)
京都おもちゃばこフォーラム2013

 年の「おもちゃばこフォーラム」も、先日の6月29日〜30日に無事終了した。
これまで何度か内容を紹介しているので、ご存じの方も多いと思うが、1泊2日で旅館
を貸し切り、おもちゃのワークショップや講演、ライブショー、フリーバザールなどを
行うイベント。

 今年も内容的に充実していて、参加者のアンケートに「来年も来たい!」と書いて
くださっている方が多かった。今年で19年目、来年はいよいよ20周年を迎える。
スタッフのひとり、こどもミュージアム主宰の町田さんの娘さんが0歳の赤ちゃんの
時に始まり、今年は19歳の娘さんになって会場に来ていた。歴史を感じる。



 終了後のスタッフ反省会で、おもちゃばこフォーラム提唱者の児童書作家・杉山亮
さんが「京都おもちゃばこフォーラムはいい意味でガラパゴス化してきたね」と言っ
ていた。その意味は、おもちゃ関係のイベントがいろいろある中で、参加者泊まり込
みでじっくりと遊んだり考えたりできるこの催しの独自性だ。

 一見すると、畳の大広間で机を並べてやっている「素人感満載」のイベントのように
見える。しかし、提唱者の杉山亮さんはいうまでもなく有名な児童書作家でありスト
ーリーテラーであるのをはじめとして、ライブの演者は一流のプロだし、出展したり
ワークショップをやるおもちゃ作家も実力派のプロ。あと、木のおもちゃ店のオーナー
であり保育や子育てとおもちゃの役割を全国に講演して回っている岩城さん、そして
幼児教育や保育、障害児教育などの現場経験豊富なスタッフもそれぞれ自分の「出し物」
を持っている。そうした仲間が年に一回だけ集まって、大人も子どももおもちゃや遊び
を本質的なところで楽しむための仕掛けを用意しているのだ。自分たちで言うのもなん
だが、その水準は高い。だからこそ何度も何度も交通費、参加費をかけてリピーター参
加してくださるファンが全国にいるのだ。

 でも、決して「小難しい」イベントにならずに、むしろ会場に来たら、新しいおもちゃ
や遊びの伝道師になったり発見者になったりする気分で二日間楽しめる。(月並みなも
の、面白くないものはあまり見向きもされない厳しさも実は潜んでいたりする)
 来年の20周年はどんな感じになるんだろう?反省会で少しアイデアも出ているので
乞うご期待!というところだ。

2013年6月16日(日)
土日はいろいろと大阪方面ばかり

 曜日(15日)は、大阪の河内長野市にある「花の文化園」というところへ。
おもちゃ関係者の団体「日本おもちゃ会議」の作り手会員で、針金をつかった
「わいやーあーと」の作家・中根賢治氏と、お菓子などのパッケージを活かして切り
抜き、動物やロボットなどの立体造形に仕立てあげてしまう「パッケージクラフト」
の作家・高橋和真氏の二人展をそこでやっているので見に行ったのだ。
 木のおもちゃとはまったく違うジャンルの作品群は技法面でも表現面でも興味深く、
見ていて楽しかった。会場はいわゆる植物園で、温室があったり、野外ガーデンがあっ
たりする癒される環境。雨の日だったがなんかのんびりさせてもらった。


 今日の日曜日は大阪で母方の法事。母と妻と3人で車で大阪市天王寺区上汐あたり
(上本町6丁目・通称「上六」付近)にあるお寺へ。このへんから歩いて20分くらいのところ
で小学4年生まですごしたのでここらあたりは懐かしい。死んだ親父のデザイン事務所
もこのへんにあったのでいろいろ縁があるのだ。日曜日なので街中のここらはほんとうに静かだ。
法事のあと、近くの懐石料理屋さんで親戚一同と食事。いとこがみんないい年になってきて
いるので「世代交代」してきた感あり。いとこの一人が玉造でカフェギャラリーを始めていて、
まだ行ったことなかったのでチャンスかなと思ったが、どうやらランチのお客で満員で無理と
のこと。残念だがまたの機会にということで解散。

2013年6月10日(月)
「おもちゃの壁」進行中

 に図面を登場させた壁面取り付け用の大型遊具「おもちゃの壁」が進行中だ。
(北海道のある施設に納入予定のもの)手間はすごくかかるのにこればかりに
集中できないのがつらいところだが、なんとか着実に進めてはいる。3面あるの
だが写真は1面目のクーゲルバーン。玉を何度も何度もころがしてみて動作確認し、
不都合があれば微調整するといった細かい作業の真っ最中。
 
 
 我が家のいろいろなものもどんどん交換する時期になっている。
3カ月くらい前にガスコンロ。ビルトイン方式のものなのでけっこうかか
ったが、できるだけリーズナブルなものを見つけて工事してもらった。
次に寿命がきたのが洗濯機。乾燥機付きのドラム式だったが10何年
で力尽きた。息子二人の部活の汚れものなんかを毎日洗うのに酷使
されたからなあ・・。そんなわけで、今は基本夫婦二人のものを洗うだけ
なので少しコンパクトな洗濯乾燥機に。次はなにがだめになるか・・と少し
戦々恐々とした気持ち。

2013年5月21日(火)
「一生つきあえる木の家具と器」展にて

 日間で3回神戸に通うことになった。今回の神戸・酒心館での展示会「一生
つきあえる木の家具と器」展に関わってのこと。5/16は搬入、5/17はオープニン
グパーティー、そして5/19はワークショップ担当のため。幸いどの日も車がすいていて、
家から1時間くらいで着いた。
 ワークショップは、Mtoysの定番題材であるツリーハウス作りだ。長さ30cm
くらいの自然木の枝を台に立てて、その上に小さなツリーハウスを作る。ハウス
のしつらえや、情景作りに、作る人の個性がでるので皆さん小さな世界に入り
こんだような気持ちになって楽しんでくれる。今回は大人に方ばかりの教室だが
小人が登る梯子に凝ったり、「あとで木からブランコ吊るそかな」とか、いろいろ
と構想が広がり、楽しんでいただけたように思う。

 
 一応、この日は「在廊日」ということになっているので、ワークショップ前後は
会場でお客さんに説明に立つ。以前私のワークショップに参加してくれた縁で
お知り合いとなった方が見に来てくれた。(その時は、後日私が会社に訪問させて
いただいたりした。彼女は大阪の、その建具会社で働き、建具などの仕事の傍ら、
木の玩具商品の開発や製造を担当している。)
 酒心館には大きなショップもあり、日本酒はもちろんのこと、様々なつまみ類
やお菓子、お土産などが並んでいる。福寿の酒で作った「酒まんじゅう」を購入。
そういう施設なので展示会は大人ばかりかなと思っていたが、けっこう親子連れが
多く、私のコーナーはこどもたちを一手に引き受ける感じとなる。
 5歳くらいの女の子が「飛んでキャッチ」(人形をジャンプさせて上に吊るした玉
にくっつけるおもちゃ)をやるのだが、はじめはあまり強くたたけなくて人形が届か
ない。お母さんも交えて会話しながら何度もやるうちに笑顔が出て来て、ポンッと
飛ばせるようになってくる。心が開かれてくると本来の力が出せるのだ。私のおも
ちゃはなんか「心の開放度」を測るバロメーターみたいなところがある。会話などで
慣れてきて力を出せる面と、おもちゃで遊ぶことによって心が開かれてくる面とが
相まって、遊び方や表情に変化が出てくるのがわかるのだ。「実に面白い」


2013年5月18日(土)
酒心館ホール

 月16日は、神戸の酒造メーカーのホール「酒心館ホール」での展示会の搬入。
もともと酒蔵だった建物を改造したホールは、梁の木組みがむき出しの構造で、床は使
い込まれた板張りでとてもいい感じ。早目に展示飾り付けを終えて、この日は帰る。

酒心館入口。「純米吟醸酒本日ぶん完売」の立て看板が・・。

 次の日、夕方からオープニングパーティーのため再び酒心館ホールへ。ほとんど
は初めて会う作家さん達だが、一部、知り合いもいる。同じ京都・宇治の作家で若い
方なのだが、その方のお父さんも家具作家で、私はお父さんのほうと知り合いだった
という稀偶もあった。出展作家以外のパーティー参加者にも知り合いが何人かいた。
 パーティーは主催が酒造メーカーさんだけに、ここの人気の日本酒「福寿」がふる
まわれた。飲まない私には味がわからないのだが、ここの純米吟醸酒は、ノーベル賞
を受賞された山中教授持参の酒として有名になってから連日売り切れ状態なのだそう。
 パーティーの中で若手の作家さん何名かといろいろお話でき、輪が広がったので
それだけでも出展参加した意味があったかなと思った。ただ、出展作家中で私と同年代
や上の年齢の方々(お笑い芸人でいえば「師匠クラス」の方々という感じ。なんでお笑い
芸人に例えるの?って言われそうだけど・・)とはお話できなかったが・・。

 神戸からの帰り、名神の吹田インターから大津まで工事のため通行止め。わざわざ
吹田から近畿道に入りいったん南下してから第二京阪に入り、京滋バイパスに入るとい
う遠回りをさせられた。しかも、吹田の料金所ではETCレーンが何故か閉鎖で手払いの
ため車は長蛇の列。うんざりした。

 

2013年5月13日(月)
倉敷で

 敷に行っていた。5月11日〜12日に開催の第8回「フィールドオブ
クラフト倉敷」に参加するためだ。前日より倉敷入りし、おもちゃ作家仲間2人
と合流。一緒に倉敷在住のおもちゃ作家の大先輩小黒三郎さんのアトリエにうかがう。
ここのところ毎年小黒さんアトリエで前日に宴会するのが恒例になっていて、お
もちゃ作家どうしの会話を楽しませてもらっている。小黒さんが組み木の製造販売
会社「Uプラン」を設立したいきさつなどの「秘話」も聞けて、いつもなんかプレ
ミア感のある宴会に同席させていただいている感じ。
 さて、次の日はクラフトフェア本番。今年もワークショップ担当となったが、
例年たくさんの人が参加されて工作キットが足りなくなるので、今年は多めに用意
した。ただ、天気が心配で、案の定1日目の土曜日は朝は雨。しかしそれも11時
すぎにはやんで、お客さんは徐々に増えてきた。
 次の日も天気は良くて、結局用意したおもちゃキットはほぼなくなったのだった。
もちろんたくさんのお客さんをこなすのにてんてこまいの2日間だったが。


 1日目のお昼ごはんは、おもちゃ作家仲間と共に、いつも行っているうどん屋
さん「おおにし」へ。「祭り寿司定食」を注文。色どり鮮やかな寿司と腰のしっ
かりあるうどんの取り合わせがベストで大満足。

 
「おおにし」の祭り寿司定食

 今回用意したキット「はばたく鳥のモビール」と「マウスボカン」だが、
ここのところ毎年同じキットなので「これ去年作った」と言う子どもたちもいて、
『新しい題材を加えなきゃなあ・・』と反省。
 1日目の夜はこのクラフトフェア参加の作家たちが集まり、フェア事務局が
用意した講演会や座談会などが開かれる。このフィールドオブクラフト倉敷は、
単に野外のクラフトフェアであればいいというのではなくて、並ぶ作品の質や
作家の交流の深まりなど「質」の面に常にこだわっていて、それがお客さんから
「見ごたえのあるクラフトフェア」という評価をいただくことにつながっている
ように思う。

2013年5月7日(火)
星田園地

 子たちもそれぞれ自分たちの遊びの予定もあって
5月3日には帰っていった。次の日、せっかくいい天気
なので歩きに行く。京阪交野線・河内森駅で降りて(大阪・
交野市周辺)「星のブランコ」という名の大きなつり橋のある
星田園地方面へ。お昼の弁当を買わないままだったが、案内
の地図にコンビニが書いてあったのでそこで買う予定にして
歩きだす。30分ほど歩いてそのコンビニ前に到着すると、
「介護サービスステーション」と書いてある・・・。建物的
にはコンビニなのだが、すでにつぶれて介護ステーションに
変わっていたのだ・・。地図によるとここからはもうなにも
お店は無い。時刻はすでに1時半。
 めざす星田園地の大きなつり橋まであと1時間ほどの距離だが
覚悟を決めて歩きだす。(着いても食べるものが売っているかどうか
わからない。でも戻るわけにもいかないし)
 はらぺこでとぼとぼ歩いてようやくつり橋へ。たくさんの人が
渡っているのでつり橋の真ん中では相当揺れて、少し怖い。

やっと渡って下に降りていくと案内所や管理棟などがある中心部に着く。
さすがに連休だ、そこらじゅうで腰をおろしてお弁当を食べている人が
いる・・・『いいなあ・・お弁当があって・・』
 だんだん案内所が見えてきた。すると、そこに旗のようなものが見える。
近づいていくと「揚げおにぎり弁当」(
)と書いてある。2人で
「やった!」と小躍りして近づいた。臨時の売店ができていていろいろ売っ
ているのだった。
 しかしおにぎり弁当はすでに売り切れていた・・・。仕方なく売っている
パンでしのぐことに。あんぱんが3つだけあったのでそれを分けて食べた。
せっかくのアウトドア飯の楽しみが台無しの1日になってしまった。家路に
ついた夕方、電車を降りた駅前にあるスーパーのフードコートでうどんを食
べてしまった私だった。「こんな時間に食べたら夕食食べられへんで」と妻に
言われたけど、まともな食事をして「かたき討ち」をしないと気がすまなか
った私だった。

Mtoys日記

毎日は書けないけど、、ひごろ考えていることを垣間見てもらえたらいいかな
と思います。