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2015年5月9日(土)
ゴールデンウィーク後半

 田原から帰った次の日(5月4日)、長男夫婦(3月に入籍。
結婚式は7月)が帰ってきた。
 長男は3月に新車を買ったので、今回それで帰ってきた。
その新車・スバルXVに私も乗ってみたくてたまらなかったの
で、翌日、名古屋に帰る彼らとXVに同乗し、私が運転して最
寄りの駅へ。駅までの間だけだけど、私のカローラフィールダー
と違って、静かな車内、力のある走りを楽しませてもらった。

 駅で長男夫婦と分かれた後、我々はJRに乗って、滋賀の
近江八幡に出かけた。とてもいいお天気だが、比較的気温が低く
すごしやすい日になった。
 駅から歩いて旧市街に入ると、たくさんの観光客が。古い町並み
と、大正時代に来日したアメリカ人建築家ヴォーリズの建築が
点在する。以前にこの辺りは歩いたので今回は割愛。

 町の奥にある八幡山ロープウェイまで行く。もちろん、ロープウ
ェイには乗らず、歩いて登るのだ。近くの日牟禮神社の境内近く
に登り口がある。この日牟禮神社の近くにある洋菓子屋さんはい
つも行列ができている。バウムクーヘンが有名だ。駅前にあった
系列店も混んでいた。もちろんおいしいのはおいしいのだろうが、
さすが近江商人、売り方もうまいのだと思う。だって、滋賀に本社
のある平和堂というスーパーチェーンはいまや京都にたくさん展開
しており、規模も大きい。京都発祥のスーパーは規模の小さいもの
しかなくて影が薄い。やはり京都人より滋賀県人のほうが商売に関
しては上手なのだと思う。(もちろん大阪で成功した近江商人もた
くさんいるわけだが。)
 そんなことを考えながら登っていると、20分ほどでロープウェ
イの山上駅に出る。さすがにここからの見晴らしはいい。水郷や琵
琶湖が一望できる。

 
近江八幡 「八幡堀」の風情ある景色。     八幡山から水郷を望む

 

2015年5月5日(火)
ゴールデンウィーク

 月29日は、大文字山へ。銀閣寺から山側に登っていくと
山道に入る。30分ほどちょっとハアハアするくらい登ると大文字
の「火床」に着く。標高400mほどのところなので京都市内が
一望できる。ゴールデンウィークの初日なのでたくさんの人が登
っていた。外国人観光客もたくさんいて、すでにありきたりな観光
地では満足できなくて、こういうところにもどんどん来るようになっ
ているみたいだ。見晴らしのいい山の上で食べるお弁当は格別だ。
 山を降りて、銀閣寺から「哲学の道」を通って南下し、南禅寺
に至る。ここからちょっと歩くと地下鉄蹴上駅に着き、帰ることに
する。

大文字山。「火床」が連なっているのが見える。「五山の送り火」
の時はここに薪を置き、火をつけるのだ。(私は見たことないけど。)


 連休に入り、5月2日から神奈川県小田原市へと向かう。おもちゃ
作家やおもちゃ屋さん、研究家、おもちゃ好きのいろんな人たちで
構成されている「日本おもちゃ会議」の久々のイベント「みて・あそ
んでつくる展」に参加するため。私はおもちゃの展示だけでなく、
5月3日にはおもちゃ作りのワークショップも担当する。連休なので
行きの新幹線はめちゃ混みだろうな・・と覚悟して乗ったのだが、
ひかりは比較的すいていて、自由席でも座って行けた。途中、新富士
あたりで富士山がばっちり見える。小田原に着いたのが午前10時半
ごろ。展示会の会場「すどう美術館」には午後に着けばいいので、少し
小田原をぶらぶらしてみることにした。まずは小田原なのでやはり「小
田原城」にとりあえず行ってみることに。地方都市に来たらその町の
「城攻め」をするのが私の旅の定番。

 というわけでめちゃめちゃ晴れて暑い中、歩いて10分ほどで
小田原城に着き、天守閣に登る。再建された新しいお城らしく、
中は博物館。鎧兜や刀剣類の迫力はけっこうすごかった。
 昼食後、小田原駅から小田急線で3駅目の富水駅で降り、7〜8
分歩くとすどう美術館に着く。おもちゃ会議の仲間たちと合流する。

 次の日、午後2時半から私のワークショップ「コリントビンゴ
ゲームを作ろう」が始まる。定員10名のところ、超過して12名
の申込みがあり、会場をふたつに分けて実施することに。子どもた
ちは釘打ちに苦労しながらも皆完成し、無事ワークショップ終了。
 展示会場で、帰り際になって泣き叫んでいる2歳くらいの子がい
て、お母さんが困惑していた。いろいろ聞いてみるとどうやら私の
おもちゃ「ぼかん」をもう一度やってから帰りたかったそうで、玄
関にぼかんを持っていって、ひとしきりたたき、遊んで、やっと満足
して帰っていった。私としてはそんなにやりたかったなんて作者冥利
につきるというもの。
 住宅街にある美術館なのだが、たくさんの方が絶えず見に来ていた
だき、なかなかの盛況だった。


2015年4月26日(日)
また神戸へ

 いくらいの今日26日、兵庫県立美術館へ。
スペイン・バルセロナの建築家アントニオ・ガウディー
と漫画家・井上雄彦氏のコラボ展。
 サグラダファミリア教会などで有名な故ガウディーを
リスペクトする井上雄彦が1カ月バルセロナに滞在した。
そしてガウディー建築に触れながら暮らした体験をもとに、
ガウディーについての作品を描いた。
 展覧会では、まずガウディーの建築家としての経歴と作品。
グエルなど、支援者との関係、バルセロナに現存するガウディー
建築の設計思想などを、図面や模型を交えて紹介。そしてところ
どころに井上作品が出て来て、ガウディー像を際立たせていく。
そんな展示会だった。

     
兵庫県立美術館           
 

 バルセロナには1991年に一度訪れた。グエル公園や
サグラダファミリア教会にも行って、尖塔内部の階段を登
って建築途中の現場を眺めたりした。ある業界のツアーだ
ったのだが、サグラダファミリア教会内部にある部屋で、
ガウディー研究家の教授のお話を聞く機会があった。ガウディー
は生物の形態を観察した結果、構造的に合理的なフォルム
をしていることに気づき、建築にとりいれた。一見装飾的に
も見えるガウディー建築だが、理にかなった構造になってい
るのだった。
 展示には、ガウディーデザインの木のイスもあった。座って
みると心地よい。ただし、複雑な形状をしているので制作した
職人さんは苦労しただろうな・・と思う。つまりは「量産」には
向いていないということ。量産を意識した四角い箱のようなビル
は、確かに効率的。コストも安く、同じものをどんどん作れる。
ガウディーデザインが人々の心をとらえるのは、そうした効率主義
とは別の次元の仕事だからなのかな。理にかなった構造でありなが
ら、あくまでも有機的で美しい。
 バルセロナを訪れた頃から、ガウディーデザインに興味を持ち続
けてきたので、今回ぜひ見に来たかったのだ。

 展示を見た後、去年この美術館に現代アート展を見に来た時
と同じように、海岸沿いをずっと歩いて三宮方面へ。とても
いい天気だったので海風が気持ちよかった。
 元町あたりから海岸通りに(海側)降りていき、海岸ビルディング
というレトロなビルに入る。このあたり(旧居留地)は古い港湾
ビルが残っていて、内部に洋服屋とか雑貨屋なんかがはいって
おしゃれな感じになっている。ビルの3階にある「NOTAM」という
店に入ってみる。海外の航空会社のノベルティーとか、航空会社
関係グッズ、飛行機模型、文具など飛行機関連のおしゃれな
雑貨を扱う店。飛行機好きの私が、ガイドブックで見つけて覗き
に来たというようなわけ。妻は「行きたいんやったらいってもいいけ
ど・・」というスタンス。まあ、結局何も買わずに出て、南京町(中華
街)で肉まんなどを買って帰った。

  
海岸ビルディング内部。 大阪の堂島あたりにも昔はたくさんこういうビルあったけど。

 1カ月前、次男と3人で来たばかりなのに、偶然また神戸に来る
ことになった。何度来ても神戸は好きなのでいいんだけど。

 

2015年4月24日(金)

 日、いつもMtoysのおもちゃを販売していただいている
木のもの屋「森羅」(愛媛県の大五木材さんの奥様がやって
おられる木の玩具店。)さんからお知らせをいただいた。販売
した「ぼかん」(写真)を購入された方が、ご自分のお兄さん(
70代の老人)のリハビリ・遊び用に使ってみたところ、手を
動かすこともままならなかったそのお兄さんが、ぼかんを左手
で押さえてたたこうと積極的に動かれたということを喜びとして
報告してくださったとのこと。

 私自身は、おもちゃを「リハビリ」用にと意図して考案したこと
はない。ただ、潜在的にはこういう使われ方をしているケースも
多いのではないかなとは思っている。私のおもちゃは、手など
の作用でなんらかの面白い効果が得られるものが中心なので
遊ぶ人の意欲を引き出すなにかを持っているのかもしれない。
しかもそれは身体的な動作を促すものであるので、いわゆる
「リハビリ」にもつながってくるのだろう。
 でも、そんなお客様のお話をすぐに伝えてくださった高橋さん
のお気持ちもうれしかった。

 日曜は雨がひどくない限りウォーキングするようにしているが、
4月12日は、京都市地下鉄蹴上駅で降りて、日向神宮方面
から山に入り、「七福思案処」という山中の交差路から降りて
南禅寺に出るコース。南禅寺はわずかに桜が残り、新緑と交じり
あっていた。

南禅寺の山門。

 4月19日は八幡の石清水八幡宮がある男山へ。この季節は
いつも男山の竹藪でとれる筍を買いにいく。山道を登って、
八幡宮の手前、運動公園のあたりの竹藪前にこの時期だけ
露店が出て、出荷できない小さいサイズの筍を格安で販売し
ている。帰ったその日は、筍を薄くスライスして焼き、かつおぶし
をかけてしょうゆやポン酢でいただく。次男が、卒業と同時に下宿
していた滋賀の彦根市から家に戻ってきて、大阪の会社に通勤して
いるので、こういう旬のものを食べさせてやれるのもなんかうれ
しい。次男も東京本社に1週間研修にいったり、大阪支社に戻って
もいろいろと新任研修続きで、すこし疲れ気味。でも休みの日は
学生時代のように遊びに行っては朝帰り・・という日もあり、若
いなあと、その元気さがうらやましくもなる。

地面に顔を出した筍。もちろんこんなに出てしまっては食べられない。

2015年4月5日(日)
京都国際芸術祭2015

 の日曜日。4月5日は、京都で開催されている現代アートの
イベント「PARASOPHIA:京都国際現代芸術祭2015」へ。
 地下鉄東山駅を降りて、白川沿いに歩いていくと、京都らしい
風景の中に雨に濡れた桜が。これはこれでとてもきれいだった。



 今日はメイン会場である京都市美術館にのみ行ってみた。
大理石でできた重厚な博物館の建物の中に色々な国のアーティ
ストの表現が展開される。インスタレーションあれば、映像表現
があるという具合に部屋から部屋へ迷いこんでいく感覚。異次元
トリップのような感覚がこうした現代アート展の面白いところだ。
 満員とはとてもいえないもののけっこうたくさんの人が見に来て
いた。黒づくめの服装にベレー、アンジェラアキのようなメガネを
かけた、いかにも「美術関係者です」というような二人組の女性も
いた。大きなカメラをぶらさげていたので『取材かなあ・・』とか
思いながらそれとなく聞き耳を立てると「パリの時は・・」とかいう
会話が聞こえてきて(何こっそり聞いとんねん!という話だけど・・)
『ああ・・やっぱり』と勝手に納得したりして・・。
展示も面白いけど見に来ている人をチラチラ観察するのも面白か
ったりする。



 

Mtoys日記

毎日は書けないけど、、ひごろ考えていることを垣間見てもらえたらいいかな
と思います。