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2015年7月13日(月)
7月11日〜12日

 月11日は長男の結婚式。京都市の北区にある北山教会で。
「新郎の父」として慣れない挨拶などもあり少し緊張もしたが、
アットホームな式、披露宴だったのでリラックスして無事終了。
 私は借りたモーニングについていた手袋やハンカチをそのまま
袋に残してきてしまったので、集合写真などを撮るたびに係の
人に「お父様、手袋は左手に持っていただいて」「あの・・忘れて
来てしまいまして・・」「あっ・・・(笑い)」というやりとりが
3回ほど・・。

 長男は名古屋近郊の衛星都市に新居を定めたので、これまで通り
年に数回しか会えないが、家族が一人増えてうれしい限りだ。

 次の日、多少疲れ気味ではあるが歩きに行くことにした。最近
買ったトレッキングシューズを試したかったというのもある。(コロン
ビアのセイバーミッドというやつ) いつもの京都1周トレイルコース
から蹴上→南禅寺という短い山道ルートを歩く。全然足も痛くならず
フィット感も良くて正解だった。本格的な山靴ではなくてあくまでも
トレッキング向きのシューズだが、それでもきちんと合う靴をはくの
はとても重要。


 
 

2015年7月4日(土)
西井儀彦さん7回忌

 もちゃばこフォーラムの二日目終了後、二条城の近くにある
料理屋さんで会食。関西や中国地方のおもちゃ作家仲間で作って
いるワークショップ研究グループ「エトセトラ」の皆さんと一緒だ。
 2009年にこのエトセトラのメンバーだった西井儀彦さんが亡くな
られた。59歳の若さでの死だった。この西井儀彦さんの7回忌にあ
たる今年なので、西井さんの奥様が会合を設けてくださったのだ。
 花はじきを使ったおもちゃ、くるくるげきじょうなどユニークで温かみ
のあるおもちゃが得意だった西井さん。エトセトラの皆が集まると、
何かの拍子に「西井さんやったらこう言うてたやろな」などと今だに
話題にでることがある。それだけ存在感のある方だったということだろ
う。
 会食には西井さんのお母さん(92歳)と、1年ほど前にお生まれ
になったお孫さんも参加され、4世代集合でにぎやかだった。奥様から
各自の名前入りの扇子をいただき、一同恐縮しながらもうれしいお土産
となった。おもちゃを通したこうした長いおつきあいも、この仕事の大きな
財産なんだろうな。


料理屋さんのある「神泉苑」の庭

2015年6月22日(月)
2015京都おもちゃばこフォーラム

 21年目に突入した「京都おもちゃばこフォーラム」がこの土日
(6月20日〜21日)に開催された。今年もたくさんの方が参加
くださり、にぎやかな二日間となった。『この人去年も見たなあ』
『毎年来てくれてはるなあ』とか思う人もいっぱいいる。「はまっ
ている」人が多く存在しているのだ。

おもちゃばこフォーラムの提唱者・児童書作家の杉山亮さん

 今年は、そうした参加者の中で「おもちゃまつり」という簡単ワ
ークショップの「教える側」にまわってコーナーを出す人、フリー
バザールの机を確保して駄玩具や珍しいものを売る側に回る人など
がいつもより多かった。つまり「お客さん」ではなくて「参加型」
で楽しむ人が増えたということ。
 もともとこのおもちゃばこフォーラムは参加者と開催側の人たち
(我々おもちゃ作家なども含めた)との間の敷居が低くて、刺激しあう
関係性が楽しい催し。つまり、面白いモノ、コトを知っているのはな
にも作家や専門家だけではなくて、保育現場の方、お母さん、他業種
の方々などからもまた「遊び心」「おもちゃ心」を教えていただける
わけで、相互の関係でいろいろと発見も交流も生まれるのだ。
 そういう点が、「買い物だけ」「ワークショップのはしごをする」
だけのイベントとは一味違うところかもしれない。畳の大部屋で膝を
突き合わせて話せるという形態もまたそれを助けているのかもしれな
いが・・。

会場の端にはいろんなおもちゃのフリーバザール    ワークショップの様子

 今回、夜のワークショップで私は「音階の出せる木の鳩笛」を講師
としてやった。形が完成しても、参加者の皆さんは音階の調整に苦労
されていた。参加者の中に学生時代吹奏楽をやっていた方がいて、指の
押さえ方、息の吹き方などを言ってくださり、すると格段にいい音が
出始めたのには驚いた。
 制作後、いろんな楽器の話になり、太鼓が、人間にとっては「心音」
のリズムを感じさせるものでもあり、だから落ち着くのだということを
話してくれる人がいたり、できあがった鳩笛で輪唱をしてみたり・・と
私も含めて参加者どうしの中身ある交流ができて、とても楽しかった。
 
 夜のライブショーの出演者の一人に、「コマのたけちゃん」が来てく
れていて、プロの技に皆大拍手だった。(もう一人の人形劇「キグルミ
ヘンテコパフォーマンスの坂東亜矢子さんもセンスのいい笑いでとても
よかった。)そのたけちゃんは、以前おもちゃばこに登場してくれた
時より今は格段に有名になりとても忙しいとのこと。コマ回しの世界大会
にも出場するそうだ。彼の師匠の「コマのおっちゃん」こと日本独楽博物
館館長の藤田さんが、ずいぶん前のおもちゃばこフォーラムでたけちゃん
と一緒に来られた時、私のコマおもちゃ「スピン」をいたく気に入ってく
ださり博物館の収蔵品として購入してくださった思い出もある。
 たけちゃんとは「おひさしぶり」と再会の挨拶。私のおもちゃコーナー
で、(以前と違ってお父さんになっているので、)「これうちの子にいいなあ
・・もう少し大きくなったら絶対買おう!」と熱心に見てくれた。
「なにかコマのおもちゃの新作考えてくださいよ」とリクエストされてし
まった。なにかできればいいなあ・・。


コマのたけちゃんのパフォーマンス          私の作品「スピン」

2015年6月1日(月)
大文字山

 た大文字山へ。昨日の5月31日の日曜日。
前に登った銀閣寺からのコースではなくて、哲学の道
の途中、霊観寺から登っていくコース。こちらのコース
は少し勾配がきつく、なかなかしんどい。ハアハアと息
を切らしながら汗だくになって30分ほど登ると、「楼門
の滝
」という滝に着く。小さな滝だが腰を下ろすととても
涼しい。ここでお弁当を食べることにする。
 そこからまた30分ほど登って、大文字山山頂に着く。
標高は465m。(先日は山頂まで来ずに手前の火床の
ところまでしか登っていなかった。)

  
楼門の滝              大文字山山頂

 下りは同じコースではなく、山の尾根道を縦走して蹴上
付近で下に降りるコースにする。しばらく下っていくと、
なんとなく見覚えのない感じの道になってきた。なんかおかし
いなあ・・・と思いながら歩いていて、前からきた5人連れ
の登山スタイルの人たちに聞いてみる。「この道で蹴上まで
行けますか?」と。すると、「えーっ!このまま降りていったら
滋賀県のほうやで」と言われる。完全に方向を間違えたようだ。
山は怖い。そういえば、下り始めてすぐに小さな分かれ道が
見えていたように思う。そこまで戻ってみる。案の定、そこから
下るのが正しかったのだった。
 そこからの長い尾根道は風が気持ち良く、なだらかだ。時々、
トレイルランニングする若い人が走り抜けていく。トレイルラン
ニングも少し流行ってきているようだ。山登りだけでもしんどい
のによく走るなあ・・と感心するけど、この尾根道を歩いてみると
走りたくなる気持ちもちょっとわかる。

 尾根道をあるいて20分くらいたったところの大きな杉の木
の根元をふと見ると、なんとそこにリスがいた。カメラを出す
のも忘れて固唾をのんで見ていると、おもむろに木に飛びつ
いて、スルスルスルっと上手に上に登っていった。後ろから
歩いてきた妻に「リスや」と教えた時にはもう木のはるか上に
登ってしまっていて見せられなかった。都会に近い山の中な
ので、在来種と違ってペットのタイワンリスが野生化したもの
ではないかなと思う。

 縦走のどんづまりまで来て、蹴上にある日向神社に下りて
いく。今回は「踏破」したので相当歩いた。そのせいで、下りはヒザ
が痛くなるわ、かかとは痛くなるわで、体が悲鳴を上げていた。トレ
ッキングシューズの裏を見ると相当すり減っている。2年くらい
履いているのだが、そろそろ買い替え時かな。



2015年5月18日(月)
倉敷

 年参加している「フィールドオブクラフト倉敷」の
季節がまたやってきた。いつものように前日5月15日
(金)に車で出発。午後4時ごろに倉敷到着。少し市内
を散歩してみる。阿智神社の石段を登り、高台(鶴形山)
にある境内からは倉敷市内が見渡せる。天気予報では
雨のはずだったが曇り空。明日の本番の天気が気にな
る。

 神社を降りて、街並みを楽しみながら歩き、「林源十
朗商店」へ。ここは最近できたクラフトや雑貨を扱うお店。
薬会社だった古い建物を改装しておしゃれなお店になって
いる。2階で「mt」のブランドで有名なマスキングテープ
を買う。いろんな種類があって迷ってしまう。このマスキ
ングテープは、倉敷にあるカモイという会社が作っている
もので、もともとは「ハエ取り紙」の会社だったというから
驚きだ。
 夜6時ごろに宿泊する倉敷ユースホステルで作家仲間
の若林さんと合流し、組木で知られるおもちゃ作家の先輩
小黒三郎さんのアトリエへ。ここ4〜5年は、倉敷のクラフ
トフェアのたんびに小黒さんアトリエで宴会するのが恒例
となってしまった。新作を見せてもらったり、よもやま話を
したり、木のおもちゃ作家どうしのコアな会話が楽しい。

 夜中、外はざんざか雨が降っていたが、朝になってほぼ
やんでいた。会場の芸文館前広場に着き、ワークショップ
の準備。毎年、ボランティアスタッフのお手伝いの方が3名
ほどついていただけるのだが、今回はそのうち2名が社会
人の女性。やはり学生さんとは違って、受付などの業務を
うまく回していただき、大助かりだった。午後から天気も回復
し、お客さんがどんどん増えてきた。息つくひまもなくおもちゃ
作りのワークショップが続く。
 10年目を迎えたこのフィールドオブクラフト倉敷は、すで
に倉敷の5月のイベントとしてとても有名になっていて、たく
さんの方がこれをめあてに倉敷に訪れるようになってきている。
そして親子連れのめあてのひとつに木のおもちゃ作りのワーク
ショップも入っているのだ。「去年これを作ったので今年は違う
これを作ります」という方が何人もいた。
 次の日曜日は更にいいお天気になり、朝から来場者がいっ
ぱい。昨日に続いてめまぐるしい1日だった。
 今年の題材は「ミニメリーゴーランド」と「木の鳩笛」「サッ
カーけん玉」の3種。仕上げのカラーリングには、金曜日に購入
したマスキングテープが活躍した。

 
親子で工作を楽しんでいただいた。      小学生の女の子の作品。マスキングテープが美しい。

 用意していたおもちゃの材料はすべて完売し、午後3時ごろには
受付終了となった。早目に終わったので、ボランティアスタッフ
とお話したり隣のフラワーデザインのワークショップ担当の方々と
お話したり・・と余裕が生まれたのは良かったかなと思う。

 

Mtoys日記

毎日は書けないけど、、ひごろ考えていることを垣間見てもらえたらいいかな
と思います。