拝殿でおもちゃ教室をやることになった。八幡浜市保内の三島神社のおもちゃ
教室のこと。私にとっては初めての経験なのでなんかとても不思議な気分。この神社
は地域のためにいろいろな形で神社を開放していて、様々な取り組みをしておられる。
「宮マルシェ」と題して、周辺の作家や手作り愛好家などに場を提供し、かなりの規
模の手作り市も開いている。
今回、初めての試みとして木のおもちゃ教室を開催していただくことになった。
「おもちゃ作家松島洋一さんのおもちゃな世界」と題してある。「おもちゃの」では
なく「おもちゃな」というのが企画をしてくれた宮司さんの奥さんのこだわりだそうだ。
で、拝殿である。冷房はもちろん無い。でも、神社の森に囲まれたそこには気持ちの
いい風が通っている。三々五々に地域の親子連れが来て下さり、私のおもちゃで遊んだり、
木のおもちゃ作りを楽しんだりしていってくれた。宮司さんは境内でテントをはって、
来る子どもたちにコーヒーやかき氷をふるまっておられた。楽しい神社だ。
三島神社の拝殿 「ツリーハウス」を作る親子
6時ごろに終了し、高橋さん親子は松山へ帰っていった。私は居残りで、この神社で
一晩お世話にになることになっている。ただ、この頃からなんか生あくびばかり出て、
頭が痛くなり始めていた・・。 宮司さんの奥さんが仕事から帰って来られて(勤めに
出られている)、奥さんの車で大洲市の日帰り温泉に連れていっていただくことに。道中
お話すると、30代後半のこの奥さんは私と同じ大阪出身。しかも以前私の実家があった
東淀川区の1駅違いくらいのところに御実家があるとのこと。しかも、大阪時代に関わっ
ておられた施設が、私がよくおもちゃ教室でお世話になっている「富田青少年交流センタ
ー」だったこともわかり車の中でとても盛り上がった。私は頭がずっと痛かったのだが、
その出会いと、大阪弁らしい大阪弁の会話がうれしくて、しんどいのもかなり忘れられた。
おもちゃのこと、こどもの活動など同じような志で動く人たちは、どこかで出会うように
なっているのかもしれない。
その後、地元でおいしいお寿司屋さんに連れていってくださり、ご主人と4歳の息子さ
んと共に絶品のお寿司に舌鼓を打った。私はどうやら軽い熱中症になっていたらしく、頭
痛とフラフラがやはり続いていた。正直に体調のことをお話して、早目にお開きとしてい
ただくことにした。
私は拝殿の横にある社務所の1室に床を用意いただいて寝ることに。翌朝、やっとすっ
きりした私は用意していただいた朝食がおいしくてご飯をお代わり。宮司さんに駅まで送
っていただいて、高速バスに乗った。八幡浜から大阪行きのバスは7時間ほどかかる。し
かも途中で渋滞。8時間半ほどかかってやっと大阪着。そこからまた電車で1時間ちょっ
とかかってやっと京都・宇治に帰りついたのだった。
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