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2013年9月3日(火)
愛媛でおもちゃ教室B

 殿でおもちゃ教室をやることになった。八幡浜市保内の三島神社のおもちゃ
教室のこと。私にとっては初めての経験なのでなんかとても不思議な気分。この神社
は地域のためにいろいろな形で神社を開放していて、様々な取り組みをしておられる。
「宮マルシェ」と題して、周辺の作家や手作り愛好家などに場を提供し、かなりの規
模の手作り市も開いている。
 今回、初めての試みとして木のおもちゃ教室を開催していただくことになった。
「おもちゃ作家松島洋一さんのおもちゃな世界」と題してある。「おもちゃの」では
なく「おもちゃな」というのが企画をしてくれた宮司さんの奥さんのこだわりだそうだ。
 で、拝殿である。冷房はもちろん無い。でも、神社の森に囲まれたそこには気持ちの
いい風が通っている。三々五々に地域の親子連れが来て下さり、私のおもちゃで遊んだり、
木のおもちゃ作りを楽しんだりしていってくれた。宮司さんは境内でテントをはって、
来る子どもたちにコーヒーやかき氷をふるまっておられた。楽しい神社だ。

   
三島神社の拝殿                   「ツリーハウス」を作る親子

 6時ごろに終了し、高橋さん親子は松山へ帰っていった。私は居残りで、この神社で
一晩お世話にになることになっている。ただ、この頃からなんか生あくびばかり出て、
頭が痛くなり始めていた・・。 宮司さんの奥さんが仕事から帰って来られて(勤めに
出られている)、奥さんの車で大洲市の日帰り温泉に連れていっていただくことに。道中
お話すると、30代後半のこの奥さんは私と同じ大阪出身。しかも以前私の実家があった
東淀川区の1駅違いくらいのところに御実家があるとのこと。しかも、大阪時代に関わっ
ておられた施設が、私がよくおもちゃ教室でお世話になっている「富田青少年交流センタ
ー」だったこともわかり車の中でとても盛り上がった。私は頭がずっと痛かったのだが、
その出会いと、大阪弁らしい大阪弁の会話がうれしくて、しんどいのもかなり忘れられた。
おもちゃのこと、こどもの活動など同じような志で動く人たちは、どこかで出会うように
なっているのかもしれない。

 その後、地元でおいしいお寿司屋さんに連れていってくださり、ご主人と4歳の息子さ
んと共に絶品のお寿司に舌鼓を打った。私はどうやら軽い熱中症になっていたらしく、頭
痛とフラフラがやはり続いていた。正直に体調のことをお話して、早目にお開きとしてい
ただくことにした。
 私は拝殿の横にある社務所の1室に床を用意いただいて寝ることに。翌朝、やっとすっ
きりした私は用意していただいた朝食がおいしくてご飯をお代わり。宮司さんに駅まで送
っていただいて、高速バスに乗った。八幡浜から大阪行きのバスは7時間ほどかかる。し
かも途中で渋滞。8時間半ほどかかってやっと大阪着。そこからまた電車で1時間ちょっ
とかかってやっと京都・宇治に帰りついたのだった。

2013年8月29日(木)
愛媛でおもちゃ教室A

 五木材の会場でのおもちゃ教室は午前中に終了。午後、いったんホテル
「アビス松山」に戻る。このアビス松山は県庁前にあり、松山の中心部のと
ても便利なところにある。もう6年くらい毎年ここを定宿として利用している。
 ホテルに送っていただいたのは「おはなし屋えっちゃん」として活動されている
武知悦子さん。いつも大五木材会場で、おもちゃ教室の前に、人形劇やエプロンシアター
手遊びなどで子どもたちを盛り上げてくれる。ホテルに着く前に、えっちゃんが
松山で拠点としている「おはなしカフェ」に寄らせていただく。小さなビルのフリー
スペースの1室を借りて、子育て中のお母さんが子連れでえっちゃんのお話を聞いたり、
絵本を読んだり、木のおもちゃで遊んだり、おしゃべりしたりするカフェを開いておら
れるのだ。高橋さんのおくさん「さっちゃん」とえっちゃん、あと「おんがく屋ちさと
ちゃん」の3人で「えっさっさ」というグループを作り、子育て支援活動(自主的な活
動や行政からの委託事業など)を愛媛県全域で行なっておられる。高橋さんは木のおも
ちゃや木の玉プールをどこでも持ってでかけるので、木のおもちゃの普及の大きな力と
なっているのだ。
 夕方、大五木材の高橋さん一家、武知さんとで会食。食事の後、高橋さんの奥さんと
えっちゃんが私を市内の「手品バー」に案内してくれた。このバーのオーナーは本業は
ジャズミュージシャンなのだが手品の腕もプロ。我々3人の目の前のカウンターでやっ
てくれるのだが、全くタネがわからない。「両手に花」で楽しい夜を過ごさせていただ
いた。

 翌朝は高橋さんの奥さんと下の小6の娘さんとで、車で八幡浜市に向かう。
1時間半ほど走ると海が見えてくる。八幡浜市内をいったん過ぎて、佐田岬方面
へ。八幡浜でのおもちゃ教室は午後2時からなので、午前中、佐田岬ヘドライブ
することになったのだ。すぐに、伊方原発がむこうのほうに見えてくる。もしあの原
発になにかあれば八幡浜市は約15km圏内なので全員避難となるだろう。しかも
絶好の漁場である伊予灘や宇和海もだめになる。岬までの道の山の上にはアリバ
イ作りかのように風力発電の風車がたくさん立っていた。
 細長い佐田岬半島の一番端の公共駐車場に着く。カンカン照りの中、広大な海
が広がる。海の色が、瀬戸内海が緑としたらここは濃い青。下の岩場をみるとエメ
ラルドグリーンに輝く透明度の高い海水が光っている。駐車場には「ここでの販売
行為は禁止」という張り紙。その張り紙をみたとたん、どこからかおばあさんが現れ
「モズクいらん?」と声をかけてきた。

  
はるかむこうには九州が見える            めちゃめちゃきれいな海

 ここから佐田岬灯台までは歩いて20分ほど。炎天下の中どうしようかなと迷っ
たが、3人で灯台まで歩くことにした。途中の道はずっと木陰なので助かったが、
それでも行って帰ってきたら汗だくだった。
 急いでおもちゃ教室会場となる八幡浜市保内の三島神社へと戻る。もう1時をす
ぎている・・。本当は途中で昼食をとる予定だったが時間が押してきたので車内で
おにぎりをほおばる。開始時間の2時直前に神社到着。今回主催いただいた宮司の
一宮さんもやきもきされただろう・・・。すぐに準備を始めることにする。(続く)

2013年8月26日(月)
愛媛でおもちゃ教室@

 粟倉から帰って、1日だけあいて8月20日からは愛媛県に出発。
松山行きの高速バスに乗る。お昼ごろ着いて、昼食後、松山市の
大五木材さんに向かう。この日はおもちゃ教室ではないのだが、車
をお借りして自由時間。今回はしまなみ海道のほうに行くことにした。
松山から海ぞいに西へ走る。北条の海を見ながら今治へ。今治近く
の海浜公園で少し休憩。むこうに貨物船などがいっぱい停泊している
海で海水浴をしている人たちが・・。泳げるきれいさが保たれているんだ
なと感心。

 今治から橋を渡りしまなみ海道に入る。点在する島に大きな橋が
かかっている風景はなかなか美しい。でも時間はもう5時を過ぎている。
橋をひとつだけ渡ってSAで「じゃこカツ」(愛媛名物じゃこてんをカツ
にしたもの)だけ食べて引き返すことにした。今治で今治タオルのメーカー
のショップ(コンタックスタオルガーデン)を覗く。

 次の日は大五木材の会場でおもちゃ教室。たたいたらネズミが飛び出す
おもちゃ「マウスボカン」のNEWバージョンを作っていただく。今回のバージョン
はネズミに糸がついていないのでたたいたらどこまでも走る。「どこまで
走るかな」とか「レース」とか「橋渡り」とか遊びの展開が広がった。
 4〜5歳の女の子がマウスボカン2台を向かい合わせに置いて片側から
片側へネズミをたたいて移動させ、「ネズミのお引っ越し」と言って楽しんで
いた。こどもたちはいろんな遊びを発見する。

  
今回参加の子どもたちの年齢は低め。       マウスの橋渡り。落ちないで渡れるかな?

2013年8月18日(日)
エトセトラのおもちゃまつり

 山県の美作市東粟倉地域にある「東粟倉おもちゃ村」で「エトセトラの
おもちゃまつり」
が開催された。エトセトラとは、関西、中国地方に住むおもちゃ
作家で作ったワークショップ(おもちゃ工作教室などの)研究グループ。私
Mtoysと、大阪の工房サニープレイスの青木宏子さん、布おもちゃTA-TAN
の大江委久子さん、工房童の若林孝典さんの4人がそのメンバー。今回
東粟倉おもちゃ村を中心的に運営をしている彦根さん(おもちゃ作家でもある。
きつつき工房主宰)からの提案で、昨年に引き続き「おもちゃまつり」を開催
させていただいた。お盆休みの延長線上にある日程だったので、この博物館
に訪れるお客さんも多く。たくさんの創作玩具で遊び、我々のおもちゃ教室を
体験してうれしそうに帰っていかれる親子や祖父母のファミリーが多かった。
最近、同館にはカフェもOPENしているので、見学疲れを癒して、おいしい
コーヒーやケーキをいただきながらのんびり過ごせるようになった。

 私は「ゴム動力ボート」と「サッカー人形」を用意。特にゴム動力ボートは男の子
に人気で、完成すると、同館玄関を出た横に特別に用意してもらった小さなプール
で試運転。夏らしい水しぶきと歓声が聞こえていた。「サッカー人形」を選んだ子
の中に、人形のユニフォームの色を赤く塗っている子がいて、私が「どこのチーム
の色?」と聞くと「岡山のJ2チーム」との答え。私がちょっと考えてから「ああ・・
ファジアーノ?」と聞くと、お父さんがうれしそうに「ええ、ファジアーノです。ときどき
親子でスタジアムに応援に行くんです。」と答えてくれた。やはり岡山初のJリーグ
チームだけに地元では熱いファンがたくさんいるようだ。

                          
さあレースだ!

 夜は彦根さんが家業としているペンションきつつき工房にエトセトラメンバーで宿泊。
気心知れたメンバーで楽しい夜を過ごした。エトセトラのメンバーで2009年に病気
で亡くなってしまったおもちゃ作家・にしいよしひこさんもなんだか一緒にいるような
気がしたのはお盆のせいだったのだろうか・・。

2013年8月14日(水)
上六のホテルで

 阪・上六(上本町6丁目)のホテルでお仕事。この土日(10日
〜11日)にホテルシェラトン都大阪でサマーカーニバルの中の
一企画として、「いろいろなつまつり」と題したイベントが開催された。
画家のおかだ美保さんの「いろあそび」を中心として、キッズいわき
の積み木遊びのコーナー、こどもと育ち総合研究所の宍戸信子さんの
「チョキチョキペタペタえほんづくり」、こどもミュージアム代表の
町田弘法さんの「CDコマつくり、キラキラボックス」、デザイナー
村里みゆきさんの「思い出モビールづくり」、そして私Mtoysの「うごく
木のおもちゃづくり」などのコーナーが盛りだくさんに会場に展開した。


 土日通しのイベントなのでなかなかハードだったが、宿泊はこの
ホテルで。ビジネスホテルではない一流ホテルでの1泊とおいしい
朝食を楽しむことができたのはよかった。
 ただ、土曜日の朝、車に荷物を積み込んで出発する時にあわてて
いて、着替えが入った袋を持っていくのを忘れてしまった。夜、コー
ナー担当者どうしで居酒屋に行った時点でそれに気付いたがすでに
9時すぎ・・。解散したときには11時前。とにかくコンビニに寄って下着
や靴下だけ購入。上着のシャツだけはもう売っている店はあいていな
い・・。次の日、恥ずかしながら同じシャツをはおってコーナーに立った
私だった。まあ、仕事の道具を忘れたんじゃなくてよかったんだけど。

2013年8月4日(日)
東粟倉へ

 月31日、岡山県美作市の旧東粟倉村にある「東粟倉おもちゃ村」へ。
8月からここではじまる「創作おもちゃフェスティバル」の搬入と、展示作業
のお手伝いにでかけたのだ。午後に着いて、館を運営されている彦根さん、
春名さんと一緒に、全国から集まった創作おもちゃの梱包を開けて展示していく。
最近この博物館内にOPENした「うたたねCafe」をやっている鶴田さん夫妻
や、地域起こし協力隊の青年たちもも加わり、なんとか終了。幅広いおもちゃ
作家の作品が集まったので、とても珍しいおもちゃ展になったと思う。山の中
の博物館だが、大阪、京都などからだと車で2時間足らずで行けるので、夏休み
を利用してたくさんの人に見ていただきたいなあと思う。
 8月17日〜18日にはここで、私Mtoysと、木のおもちゃ工房サニープレイス
の青木宏子さん、布おもちゃTA−TANの大江委久子さん、地元の木のおもち
ゃ作家・工房童の若林孝典さんの4人で作るグループ「エトセトラ」のおもちゃ
まつりも開催する。(インフォメーションのページ参照)


 
 展示作業が比較的早く終わったので、その日中に帰ることにした。その日
(7月31日)は帰っても一人。妻はその日から5日間ほど、瀬戸内海の小さな
に行っているのだ。といっても遊びではなくて、保育士の妻が、自分の勤務
する園と同系列のその島の園に、事情があって「応援」に行くことになったのだ。
 どのみち週に最低2回は妻も帰りが遅くて、夕食も一人で食べているので
4〜5日いなくてもそんなには変わらない。
 
 今日は、ジブリの新作「風立ちぬ」を見に行った。三菱重工の飛行機設計者
堀越二郎を主人公にしたお話。実は私は大の飛行機好きなのでぜひ見たかったの
だ。飛行機というものをよく知っている宮崎監督なので、説明的な技術情報は
省略されていても機体のディティールや飛行のリアル感はしっかり伝わってくる。
 ただ、そういう面を超えてなかなか心に響く内容で、不覚にも何度か涙してしま
った。それは、もうひとつの理由として、同じ場所で現在飛行機関係の技術者と
して働く長男のこととついつい重ねて見てしまう面があり、よけいにぐっときてしま
ったのだろうと思う。
 ラストに流れる荒井由美の「ひこうき雲」がはまってたなあ・・。


Mtoys日記

毎日は書けないけど、、ひごろ考えていることを垣間見てもらえたらいいかな
と思います。