Mtoys日記       
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2016年2月13日(土)
和食の店にて

 しぶりにうまい和食を食べた。京都の高台寺近くにある
「汐鯛めし だい黒」さんにて。妻も土曜日に休みがとれたので、
いつも集まっている学生時代からの友人夫婦3組ででかけた。


 実はここ「だい黒」さんは一緒に行った友人の娘さんが、料理人
のご主人と1年ほど前にOPENしたお店。「ねねの道」や石塀小
路など観光客に人気の高台寺界隈近くにあり、町屋を改装したいい
雰囲気のお店。ご主人は木屋町の京料理屋さんで料理長をしていた
ので、若いけど腕は確か。きちんとだしをとった吸い物や、少し手
を加えたお刺身、あえ物、煮物、シメの鯛めしまでどれもおいしか
った。
 
 一緒に行った友人達の中で、今年還暦を迎える者が二人いて、そ
のうち一人は退職の予定。(もう一人は再任用か非常勤などで続け
るらしい)「退職して何するの?」と聞いてみるが「何も考えてな
い。しばらく何もしたくない」とのこと。中学校教員であるこの友
人も、一種の「燃え尽き」なのかなあ・・。それだけハードだった
ということなのだろう。
 自分の娘さんがこうして料理屋さんの「お女将」になってがんば
っているのを彼はうれしそうに見ていた。自分が現役を退くことに
なっても、自分の子がしっかりと仕事しているのを見ると、なんか
命を受け継いでくれたような気になるのが親の気持ち。


2016年2月5日(金)
東京へ

 京は二日間ともいいお天気だった。東京ビッグサイトで
開催されたギフトショーに行くために2月3〜4日に上京。以前
からお伝えしている、タイ・プラントイ社から発売される「飛ん
でキャッチ」の製品化版「ジャンピングアクロバット」の現物を
見ることがひとつの目的。(株)プラントイジャパンのブース
には、新製品として一番目立つところに置いてくださっていた。
もちろん、見るだけではなくて、今回、ブースに立って、デザ
イナーとして、来られたバイヤーに説明などをさせていただこ
うという目的もある。(とは言っても、3日の午後から夕方まで
の半日だけ。しかも途中でしょっちゅう抜けだして他のブース
を見たりしたんだけど・・)
 ブースにたっていると業界の知り合いにも何人かお会いできた。
加賀谷木材のブースの近くでおもちゃ作家仲間の中井秀樹氏
にばったり会った。なくなってしまった「日本おもちゃ会議」
のことや彼が自社の一階で最近開いているギャラリーについて
の話など、しばし立ち話。今年中にそのギャラリーで私の作品
展をやる方向になんとなく話が進んでしまったが、そんな時間
的余裕が作れるだろうか・・・でも逆にそういう縛りをかけて
いかないと作品展なんかなかなかやれないのだが。

 
プラントイジャパンのブースにて

 その夜、プラントイジャパンの前畑社長のお誘いで、ブース
におられた社員さんたちとご一緒して食事。馬刺しやモツ鍋など
に舌鼓をうつ。
 食後、私は皆さんと別れて、泊るホテルのある神田まで山手線
で帰る。部屋はこぎれいだったが、トイレと洗面だけでユニット
バスがない部屋だった。その代わり、24時間入れる大浴場があ
る。大きなお風呂でゆったり浸かるのも気持ちよくて、まあいい
かな・・という感じ。翌朝、ホテルでバイキング朝食。「アリガ
トゴザマシター」とアジア人のバイトの従業員がお皿などを片付
けているのが、ありがちな今風の風景だった。

 中央線で新宿まで行き、小田急で「成城学園前」へ。駅を降り
てちょっと歩くと閑静な高級住宅街が続く。そんな中に「清川泰次
記念ギャラリー」がある。昨日、中井氏から、「おもちゃ会議仲間
の工房SUSUの久保進さんが二人展を世田谷のギャラリーでやっ
てるそうだよ」と教えてくれたのだ。4日ははっきりとした予定
はなかったので、午前中はこのギャラリーに覗きに行くことにし
たわけ。

 
「清川泰次記念ギャラリー」                久保さんの作品

 10時の開館と同時くらいに着いて、久保さんにお会いし、作
品の説明を聞いたり、よもやま話をしているうちにお昼になって
しまった。結局、近所のコンビニでお弁当を買ってきて、久保さ
んたちと一緒に食べることに。外からは暖かい日差しが入り、な
んかのんびりした気分でゆっくりさせてもらった。

 午後、新宿に戻り、地下鉄で今度は乃木坂へ。六本木あたりに
ある「国立新美術館」「サントリー美術館」「森美術館」など「六
本木アートトライアングル」と呼ばれるエリアへ行ってみることに
した。国立新美術館はとても立派で斬新な建物。ただ、この日はあ
まり興味のある展覧会はやってなかったので、ミュージアムショッ
プだけ覗いてみた。続いて、サントリー美術館もパスして、その向
かいにある「21−21デザインサイト」というデザインミュージ
アムへ。アメリカの建築家フランクゲーリー展をやっていて、それ
は見た。
 このあたりは公園のようになっていたり、ミッドタウンや六本木
ヒルズなどもあったりして『やっぱり東京はきれいでなんでも揃っ
てるなあ』と思わされる。そのへんで入ったトイレで、サラリーマ
ン風の男が通路をふさぐように立ってスマホをいじっていたので、
思わず「じゃまやで」と関西弁で声をかけてしまった。(『東京め
・・街並でも文化でもなんでも揃いすぎやで!』というちょっぴり
癪な気持ちがそうさせたのかも・・)
 その男は「あっすみません」と素直に横にどいてくれた。

 夕方になり、東京駅に戻り、5時20分の新幹線に乗る。平日で
しかも比較的早い時間帯だからなのか、すいていてゆったりと帰る
ことができた。

2016年1月5日(火)
年末年始は

 年あけましておめでとうございます。今年もよろしく
お願いいたします。

 昨年は、展示会などの発表の場はあまりなくて、ただただ
お店に扱っていただいている商品の制作に追われていたような
気がする。つまり、メーカー・Mtoysとしての活動が主体とな
り、「おもちゃ作家」として人物が前に出ることは少なかった
ということ。まあ、これはある意味もともとの私の目標でもあ
った。「作家」とか「デザイナー」とか「アドバイザー」とか
なんとか人物ばかりが目立って、作っているおもちゃが凡庸で
あるより、作品自体が評価され、売れていくことが重要とずっ
と考えてきたからだ。
 
 今年のお正月は、大晦日から長男夫婦が帰ってきて、次男も
含めて5人でいつものカニ料理屋へ。カニを食べて帰ってから
夜遅くにもう一度蕎麦を家で皆で食べるのが我が家流。
 その後、次男は「外で友達とカウントダウンに行く」と出か
けていった。後で聞くと、伏見稲荷の山上の「一宮」まで登り、
上で新年を迎え、そのあとラウンドワンで朝まで遊んでいたら
しい。お元気なことで。
 1日は妻の実家に5人で行き、2日には長男夫婦は名古屋に
帰っていった。私は、30日に汗をかいて掃除した後、急に体
が冷えて風邪をひき、正月の間中、鼻がつまって身体もだるか
った。疲れも出ていたんだと思う。寝込むほどではなかったの
で普通には過ごせたけれど・・。
 風邪気味ということで遠くに出かけることもなく、3日は初詣
がてらに滋賀県の石山寺へ。でも、行きの電車で何故か乗り物酔
いになり、なんとなくフラフラした状態での参拝となった。
たぶん風邪が完全には治りきっていなかったからだと思う。
 でも、門前のお店で食べた「藤おこわ」の和風ランチがおいし
かった。


石山寺にはもう梅が咲いていた。

2015年12月27日(日)
秋から冬へ

 12月に時々軽く歩きに行ったところの写真をダイジェスト
で載せる。


黄檗公園。家の近所の公園。忙しい時は、仕事の合間にここに
車を止め、コンビニで買ったコーヒーを飲みながら文庫本を読
むのが唯一の息抜き。




伏見稲荷。正面からではなくて、東福寺方面から山手の住宅街
を抜けて登るコースがある。京都1周トレイルの一部となって
いる。




醍醐寺。12月も27日になるともう門松が立てられていた。
この寺の横を抜け、上醍醐の山に登る。300m弱の高さだが、
斜度がきつく、なかなかしんどいコースだ。1時間ほどハアハア
いいながら登り続ける。
 山登りと言えばNHKのBSでやっている「グレートトラバース日本
百名山ひと筆書き」を時々見る。田中陽希さんという山岳スポーツ
のアスリートが、百名山を途中の道も含めてすべて「一筆書き」の
歩きで踏破していく。いかにも「登山」というかっこうではなく、
スニーカーのような靴でトレイルランニング的に踏破していくその
姿がかっこいい。若いからこそできるチャレンジなのだが、その軽
やかさが、道具ばかりに凝って「登山」に形から入る人に対して、
新しいスタイルを見せてい
るようでかっこいいなあと思うのだ。


2015年12月23日(水)
「ジャンピングアクロバット」

 でにこのHPのインフォメーションページでお知らせ
しているが、Mtoysの「飛んでキャッチ」のプラントイバー
ジョン「ジャンピングアクロバット」が来年発売される。



 タイのプラントイ社とは2000年にドイツ・ニュルンベルグ
の国際玩具見本市に参加した頃からのおつきあい。その後2004
年には、私のデザインした二つのアイテムがこの会社から発売され
た。(「ジャンピングモンキー」「バンピングスモー」の2種。す
でにどちらも廃番。)
 今回の製品化のきっかけは、あるおもちゃ関係のイベントでプラ
ントイ社の社長ビトゥール氏が来日していた時のこと。お孫さんを
連れて来日していたビトゥール氏が、イベントに並んだいろんな日
本の木のおもちゃで遊ばせていたところ私の「飛んでキャッチ」で
一番よく遊んだらしい。(プラントイジャパン(株)の前畑社長の
話によると。)そこで、「これを商品化したい」ということになっ
たわけ。
 工房で手作りしているMtoys版「飛んでキャッチ」は今後も製造
を続ける。日本国内では少々「バッティング」する恐れもあるので
当初は製品化を迷った。ただ、プラントイ版は価格が少し安く、外
観もかなり違うので「普及版」として流通させ、Mtoys版はブナの
質感や手作りのテイストを重視する方に応えていくものとして作り
続けるということにした。すでに「飛んでキャッチ」は工房での受
注が増えてきて製造が追いつかなくなっており、「手作りの限界」
を感じていたこともまた理由としてはある。(それでも、自ら作る
ことで見えてくる改良点や新作へのヒントなどもあるので自作には
意義はあると思っている。)
 さあ、来年、この「ジャンピングアクロバット」はいいスタート
を切ってくれるだろうか?Mtoys版「飛んでキャッチ」はどういう
動きをするだろうか?

 



 

2015年12月6日(日)
紅葉を見に東山方面へ

 リスマス時期の納品に追われる毎日だが、なんとか
日曜日を空けて軽い山歩きに。京都1周トレイルのコース
になっている東山周辺は、登っていく道や降りてくる道が
いろいろあって、それを網羅していくのに最近ははまっている。
山科からのコースや東山沿いのいろんなルートを登っては
地図に印を入れて「つぶして」いっている。今回は南禅寺の
裏から登る。 

 南禅寺は観光客がいっぱいで、最近の傾向として外国人
ばかり。そこを抜けて水路閣をくぐり、奥の院に登っていく。
小さな滝があり、修行できる小屋などもある。そのあたりを
登っていくとあたりは完全に山の中。観光客でごった返して
いた10分ほど前と、景色がガラッと変わってしまうのが面白
い。どんどん登っていくと、大文字山方面への登りと若王子
方面への下りに分かれる。今日は時間がないので降りて
いくことに。かなり山道を下っていくと、途中に同志社の創立者
新島襄と妻・八重の墓の横を通る。下りきると若王子神社
に出て、そこから哲学の道の出発点となる。また観光客の
中に戻ってきたわけだ。哲学の道には行かずに南禅寺方面に戻って
いく。途中の永観堂に寄ってみる。紅葉がとても美しかった。
遅かった紅葉も最近ようやくきれいに色づいてきたようだ。





 休憩してコーヒーでも飲みたいが、どこもどうせ混んでいる。
しかも観光地料金で高そう・・・。結局地下鉄で地元まで戻り、
最近リニューアルしたショッピングモール「モモテラス」で一服。
「爆買い」してくださる海外からのお客さんはありがたいが、観光
地の地元の者にとっては、このようにちょっと「割を食う」場面も
あって微妙かも・・・。でも、Mtoysの商品を置いていただいてい
る宇治のお店でも「台湾の方が松島さんの商品を買われました」など
とお聞きすることも増えているのでやっぱりありがたいんだろうな。