Mtoys日記       
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2016年5月2日(月)
びわこバレイ

 む時は休みたい・・。受注しているものが常に遅れ気味
の最近だが連休は意を決して休む。
 29日は、滋賀県のびわこバレイから蓬莱山に登る。JR湖西
線の志賀駅で降りて、びわこバレイのロープウェイ山麓駅までは
バス。だが、時刻表を見ると、バスの本数が少なく、次は1時間
半後。地図で見ると3kmほどなので歩いてみることに。駅前の観
光案内所に入って道を聞くことにした。
「びわこバレイのロープウェイ乗り場まで歩こうと思うんですけ
ど、地図とか案内図なんかがありますか?」と一人でひまそうな
係のおばちゃんに聞く。
「地図はないです」と意外すぎる答え・・。「道順わかりますか
?」と再度聞くと、奥になにか取りに行った。地図を持ってきて
くれるのかと期待していたら、その手には細い木の棒が・・・。
やおら壁のおおざっぱな付近図を棒で差して「ここをこう行って、
3つ目の信号を・・」とか教えてくれた。案内所に置いてある印
刷物を物色していると、付近の詳しい地図がのっているパンフレ
ット発見。『おばちゃん・・・あるやん地図・・・』と思いなが
ら「ありがとうございました」と案内所を出る。

 ロープウェイ乗り場まではだらだらとした登りが40分ほど。
歩く人は誰もいなくて、車がどんどん抜かしていく。
乗り場に着くとさすがゴールデンウィーク、人がいっぱい。ファ
ミリーが多かった。山頂駅に着いたら、ドッグランがあったり、
スポーツ広場があったり、「スカイウォーク」という新しいアス
レチッ
クがあったりと、ファミリーが楽しめるものがたくさんあった。
スキー場がシーズンオフにこれだけ集客しているのもいろいろ頑
張って工夫しているからだなあと感心。小さなBMX(バイシク
ルモトクロス)のコースがあり、モトクロス好きの血が騒ぐ。小
さなジャンプ用のデコボコもあって、乗りたくてたまらなくなっ
たが、回っているのは小さい子ばかり・・。
オヤジが小さなBMXにまたがって混じったらひんしゅくモノだろ
うな・と思いあきらめる。

   
途中、水仙の花畑があった。              BMXのミニコース

 蓬莱山へはそこから高低差100mほど登る。スキー場の草原を
歩くだけなので「登山」という感じはしない。それでも上から
下まで「山ガール」ファッションの人もたくさんいた。ブーム
なんだなあ・・。
 さわやかな天気に恵まれたので山上でのお弁当もうまかった。
帰りもバスに乗らずに駅まで歩く。

   
蓬莱山山頂  

 帰ったら、たいした登山でもないのに夫婦二人とも足がつって
いた。ふだん使う筋肉と少しちがう使い方をしたんだろうな。

2016年4月23日(土)
「ジャンピングアクロバット」到着

 うやく入荷。タイのプラントイ社製品で、私・Mtoys 
デザインのおもちゃ「ジャンピングアクロバット」である。
 今日、静岡にあるプラントイジャパンさん(日本における総代
理店)から製品が着いた。箱のデザインがすっきりしていてなか
なかいい。定価は3,240円(税込)。


 このプラントイ社は、タイではトップの木製玩具メーカー。日本
でも専門店やデパートなど広く流通している。材はタイ特産のゴム
の木を使っている。これは、ゴムの樹液を採取した後、従来は焼却
処分されてきた材木を「再利用」し、木のおもちゃの原材料に活用
しているのだ。塗料、接着剤なども安全性と環境への害の少ない成
分のものが使用されており、エコへの取り組みもこの会社の大きな
柱である。木製玩具の業界において、ヨーロッパの玩具メーカーが
そのデザイン性や品質においてまだまだ冠たる地位にあるのは否め
ないが、品質面と市場のシェアの面で、今やその次に迫るところに
来ているのがこのプラントイだといえるだろう。


2016年4月2日(土)
てんたん人形劇場

 城県塩釜市からのお客様がみえた。「てんたん人形劇場」
を主宰する土屋さんだ。年間何十ステージと全国を回りながら、
木のおもちゃの紹介や販売活動もされていて、私・Mtoysのおも
ちゃも扱っていただいている。

 今回、大阪で「なにわ人形芝居フェスティバル」(4月3日に
天王寺の一心寺界隈から寺町のお寺を何か所かを会場に開かれる。
クラルテ、京芸などの大きな劇団も出演。おもちゃばこフォーラム
でおなじみの人形劇団ココンさんも登場。)に出演されるので、そ
のついでにうちに寄ってくださったのだ。
 聞いてみると、私のおもちゃ「飛んでキャッチ」も人形劇に登場
することがあるんだそうだ。ジャンプする人形がしゃべって、上の
玉にくっつくまでのストーリー展開がある模様。動画で見てみたい
なあ・・。

 震災のときのこと、おもちゃのことなど、短時間だったがお話して
大阪に向かわれた。


 

2016年3月27日(日)
千里阪急でおもちゃ教室

 休みの1日、大阪の千里阪急デパートでおもちゃ教室。
Mtoysの教室用定番アイテム「マウスボカン」と「はばたく鳥
のモビール」の2種が今回の題材。多くの親子連れが作って
くれた。今回は2種のうち「マウスボカン」が少し多く出た。
たたいて飛び出すインパクトが目を引いたのかな。作ってから
遊べる点にもひかれたのかもしれない。

 このおもちゃ教室を企画したのは、このデパートの5階にある
木のおもちゃなどのベイシックな玩具ショップ「スマイルキッズ」
さん。私のおもちゃも扱っていただいている。今春発売予定の
タイ・プラントイ社の「ジャンピングアクロバット」(Mtoysの
「飛んでキャッチ」のプラントイ版。)もいずれここに並ぶこと
になると思う。

 以前、ここ千里中央にある「よみうり文化センター」で年に3
回くらいおもちゃ教室をずっと担当していたので(現在、このよ
みうり文化センター千里中央は文化系の教室を廃止している)、
なんか千里中央には縁がある。最近、近くの万博公園あたりに新
しい巨大ショッピングモール(ららぽーと)ができたので、千里
中央への人の流れはやはり影響が出ているようだ。

2016年3月21日(月)
3月の連休

 休一日目の3月20日(日)は、大山崎にある天王山
へ歩きに行った。ここは2年前の秋にも行ったところで、
その時は紅葉がとてもきれいだった。200〜300mの
低い山なので楽に登れる。降りてからは、また2年前と同様、
「大山崎山荘美術館」へ。今回は開館20周年記念の収蔵絵
画名品展をやっていた。ピカソ、ゴッホ、ルノワール、モネ、
シャガールなどなどの「超有名画家」のものばかりで、見ご
たえがあった。
 前回、満員で入れなかったここのカフェも今回は席があっ
て、おいしいコーヒーとケーキを見晴らしのいいテラス席で
いただく。いいお天気でとても気持ちが良かった。

 
大山崎山荘の庭ではもう桜の花が咲き始めていた。    山荘のカフェにて

 次の日(21日)は仕事。地元の木のおもちゃと絵本の専門
店「キッズいわき・ぱふ」でおもちゃ教室だ。今回は、「サッ
カーゲーム」。当初、予約申し込みが少なかったので、予約プラ
ス2人ぶんくらいしか余分を持って行っていなかったのだが、当
日参加の人がそれを超えてしまい、急遽、家に追加の材料を取り
に帰ることに。同じ宇治の地元だからこそこんな無理も効く。
 午前中、男性保育士さんの単独参加者がいた。聞いてみると、
毎年私が講師を務めている保育士向けの造形研修に以前参加してく
れた方だった。「あの時楽しかったので」と言ってくださり、
今回のサッカーゲームも、園で幼児さんのクラスで使うとのこと。
研修が契機になって木のおもちゃへの関心が広がってくれて、う
れしい限りである。今回はいつものように親子連れが中心だった
が保育士さんの参加もこうして何名かあった。


2016年3月16日(水)
「樹木と木材の図鑑」

 定申告がぎりぎりになってしまった。15日の午後、税務署
に提出。何十年もやっていることとはいえ、書類などの作成が苦手な
私には毎年めんどくさい。

 税務署から帰ると本が送られてきていた。「樹木と木材の図鑑」と
いう本。著者は、木工関係を取材した本では今や第一人者ともいえる
西川栄明氏。
 日本の木材101種を、樹木、木肌、その木が使われているものの
例という順で、美しい写真入りで解説。植物学的な図鑑というよりも、
木材としてどのような特徴があり、どのように使われてきたかという
ことがビジュアル的によくわかる図鑑となっている。この中の、「ブナ
」のページに、ブナ材の使用例として私のおもちゃ製品「トンネルキュ
ーブ」が載っている。積木によく使われているブナ材だが、自分の作品
がその例に使っていただいているのは光栄なことだなと思う。
 西川氏とは、氏の著書「一生つきあえる木の家具と器」の時に掲載作
家の一人として取材に来ていただいてからのおつきあい。北海道在住で、
同じ北海道のおもちゃデザイナー・煙山泰子さんと、「木育」を提唱し
て、いろいろと活動もされている。



 「樹木と木材の図鑑」               ブナのページ     
(2016年3月刊行・創元社)西川栄明著 定価3,200円