Mtoys日記       
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2017年8月8日(火)
夏の出張教室は続く

 月第一弾のおもちゃ教室は、大阪の高槻市にある
「富田青少年交流センター」で。午前は低学年の部で
「ポキポキザウルス」、午後は高学年の部で「コリント
ビンゴゲーム」を実施。このセンターでの夏のおもちゃ
教室は人気が高く、受付開始からすぐに満員になり、
キャンセル待ち状態になる。

今回の題材は、午前の部ではゴムひもを結ぶ部分、
午後は釘打ち、と少し難しい工程があるのだが、皆がん
ばって完成にこぎつけた。参加者に書いてもらったアン
ケートを後で見せてもらったが、ゴムひも結びや釘打ち
をやりとげた達成感のようなものを書いている子も多か
った。

 続いて8月5日(土)はNHK文化センター神戸教室。
Mtoysのおもちゃ教室の定番「メリーゴーランド」を作っ
てもらった。これは全員女の子。メリーゴーランドに取り
付ける馬のシッポは麻ヒモを入れてほぐしてシッポらしく
するのだが、一人の子の馬を使って穴に麻ひもを入れ、ほ
ぐして見せて「ほら、こうやるんやで」と説明すると、そ
の子は「うんわかった。でもそのひもは抜いといてね」と
逆に私が『釘をさされて』しまった。人がやったものをそ
のまま使うのは嫌だし、自分でちゃんとやりたいというこ
となのだろう。当然のことなんだけど、すかさずピシッと
言ってくるところがなかなか手強かった・・。
 
 翌日、6日(日)は、NHK文化センター梅田教室。西宮、
京都、神戸に続いて4つめのNHK文化センターでの教室。
今回はすべて電車で行くことにした。渋滞などで遅れる心配
が無いのと、駐車場の問題。そのため、事前に材料類は宅配
便で送ってある。
 梅田教室の題材は「飛行塔」。男の子6割、女の子4割と
いう比率。飛行機を糸で吊るすので、糸を通したり、結んだ
りする作業に皆少し苦労していた。

 午前中の教室だったので梅田の地下街で昼食を済ませるこ
とに。天丼と冷やしうどんのセットを食べる。外で昼食を取
るときのメニューについて妻と話して比較したことがある。
私は牛丼とか麺類、カレーなどが多い。一方、妻はサンドイ
ッチとコーヒーなんかがいいとのこと。「そんなんで食べた
気するの?」と聞くと、「別にうどん屋さんとかラーメン屋
さんが一人で入りにくいとかは無いけどガッツリとした量は
いらんからコーヒーとかを一緒に飲んでゆっくり食べたいか
ら」という理由らしい。皆さんはいかがでしょうか?

 

2017年7月29日(土)
怒涛の出張教室のはじまり

 の出張おもちゃ教室の怒涛の連続期間に入ってい
る。7月24日は、大阪府箕面市にある私立のアサンプ
ション国際小学校で。1年生から3年生の子たちに「ツリ
ーハウス」を作ってもらった。

1時間45分の「授業」時間だったが、時間いっぱいかか
って皆無事に完成。

 7月28日(金)は、ここのところ毎年やっているNHK
文化センター西宮ガーデンズ教室。関西のショッピングモー
ルではダントツの人気を誇る西宮ガーデンズ内にあるカルチ
ャー教室だ。今回の題材は「遊園地のコーヒーカップ」。そ
して参加者は全員女の子!とっても静かな2時間だった。皆
可愛いコーヒーカップを完成させた。知らない子どうしで緊
張してるというのもあるけど、質問してくる時でも内緒のよ
うなひそひそ声で聞いてくる子もいて、私も耳を澄ませて聞
き取らないといけなかったりして・・・。


 次の日29日(土)は、NHK文化センター京都教室。
京都市内のにぎやかなところ四条烏丸付近にあるので私にと
っては行きやすくて便利。こちらの題材は定番になってきて
いる「観覧車」。参加者は小学3〜4年の男女半々くらいと
いう感じ。昨日と打って変わって、何人かよくしゃべる子が
いて、それにつられて皆けっこうワイワイ。
「うちのクラスやと授業中の私語〇回目ですごく怒られるね
ん」「うそ!うちなんかけっこう平気やで」とかなんとか小
学生の「情報交換」。やがて、私から「はーい、お口は動い
てるけど、手も動いてるかな?」と声をかけなくてはならい
ような感じにもなる。でも和気あいあいと皆楽しそうにやっ
てくれたので私も楽しかった。



 毎年のことだが、この時期は、教室準備と、お店に納品する
定番商品の制作が重なってとてもきつい。4〜5年前までは、
四国への出張も毎年やっていてむこうで4か所くらいのおもちゃ
教室を順にこなしていた。ただ、あの頃は定番商品がいまほどは
売れていなかったのでそちらに集中することができた。つまり仕
事内容が少しずつ変わってきているが、うまくキャパぎりぎり
でこなせる総量は常に同じになっているということか・・。あり
がたいことではある。

2017年6月27日(火)
受け継ぐべきもの

 年の「おもちゃばこフォーラム」も盛況のうちに
終了した。日帰り参加も含めて100名近い参加者が集ま
っていただいた。


 夜に大人対象のワークショップがあり、私は「木の音を
楽しむクーゲルバーン」を用意して作っていただいた。次
の日(6月25日)の午前中の「おもちゃまつり」では、
20ほどのミニワークショップのコーナーができ、参加者
は作ったおもちゃが持ちきれなくなるほどに。
 私はおもちゃまつりでは「おそうじロボット」を用意。
(机の上のケシゴムカスくらいならそうじできる可愛いロ
ボット)たくさんの方が作ってくださった。

 
「木の音を楽しむクーゲルバーン」         「おそうじロボット」

 今年の内容としては、1日目の杉山亮さんのワークショ
ップが「トランプゲームであそぼう」。皆が知らないトラ
ンプのゲームが紹介されグループごとに盛り上がった。夜
のライブショーは、「伝承まりつき」の実演と池田洋介さ
んのパントマイムパフォーマンス。パントマイムなのにジ
ーンと感動させられるという珠玉の内容だった。夜、皆な
かなか寝ないでボードゲームなどで盛り上がる。私も「ア
イスクール」というペンギンの鬼ごっこゲームに入って熱
くなって遊んでしまった。
二日目、おもちゃまつりの後は、おもちゃ店キッズいわき
主宰の岩城さんのお話。久々におもちゃ店主らしい真正面
からのお話だった。

 おもちゃばこフォーラムを終えて思うのは、どの演目、
どのイベント内容をとっても、こどもたちに「受け継ぐべ
きもの」であるということ。次世代に本当に受け継ぎたい
遊びやおもちゃとはなんなのかということを、皆遊びなが
ら実は真剣に考えている。もちろん全然肩に力なんか入っ
てないんだけど・・・。若い参加者や子どもたちにもそれ
は確実に伝わっていると思う。


2017年6月5日(月)
「木工家ウィーク」で名古屋へ

 た名古屋に行っていた。こんどは仕事。「木工
家ウィーク」と銘打って名古屋で10年ほど続いている
イベントの一環で「木の家具40人展」というのがあり、
それに参加。家具作家ではないが、おもちゃも可との
ことなので。木のものづくりにおいて、おもちゃがなん
か家具の端材で作る「小物」という扱いをされる場合
がある。私としては、それに対する反発もあり、『木の
おもちゃも独自のノウハウもあり、ひとつの木工世界
を形づくっているんですよ』ということをアピールした
かったというのもある。自分ごときが出展したところで
なにがどうなるということもないんだけど・・・。
 今回は岡山県の美作市(旧・東粟倉村)で木のおも
ちゃ作家をしている長年の友人、工房童の若林さんと
隣のブースで出展。6月1日に名古屋に着いて搬入。
搬入後、夕食はなんか「名古屋めし」の店に行きたいな
あということになり、「ひつまぶし」の老舗「いば昇」
さんへ。古い作りのお店は中に入ると観光客より地元っ
ぽい人で繁盛していた。
 次の日より本番。電気文化会館という建物の中での
展示会。会場はわずかに冷房がかかっているのだが、
私の場所の真上に冷房の吹き出し口があり、長い時間
浴びているとだんだん寒くなってくる。ここのところ暑
い日が続いていたので軽装で座っていたのもあり、しま
いに鼻水が出てきた。
 次の日3日も朝から会場入り。昨日寒かったので会場
を抜け出して、近所のユニクロで長袖のTシャツを買い、
中に着込むことにした。名古屋の最もにぎやかなあたり
に会場があるのでこういう買い物はとても便利。ただ、そ
れでも結局鼻がグズグズするのは滞在中直らず、夜、ホテ
ルでも寝苦しかった。
 会場に来るお客さんは高齢者がけっこう多かった。退職
後に趣味で木工を始めたというような人も多く、そういう
人はなぜか釣りに使うようなポケットのいっぱいついたベ
ストを着ている率高し。なかには技術的な質問を根掘り葉
掘り聞いてきたり勝手に家具をひっくり返して構造を見た
りとやりたい放題の方もいるそうで、主催者側のスタッフ
より「要注意」の事前情報があった。(結局そこまでの方
には遭遇しなかったが)

  
会場の一部                        「いば昇」のひつまぶし

 その日の夜、若林さんとは別行動で、私は長男の嫁の
実家のある天白区へ向かう。5月に生まれた「初孫」が出
産後その実家に帰っているので会いに行くため。長男に駅
まで迎えに来てもらい、初だっこ、初ミルク授乳などをし
てきた。(5月の出産直後の対面に行った時はガラス越し
でしか会えなかったので)
私ひとりの初体験なので、来れなかった妻が残念がっていた。

 4日は展示会最終日。名古屋のおもちゃ関係の知り合い
や、木の関係の業界の知り合いなどとたくさん遭遇。今回は
出展者の家具作家ともよく話すことができ、知り合いが増え
たのはよかったかなと思う。たまたまだが、京都の宇治在住
の作家が私を含めて3人いたのは奇遇だなあと思った。どち
らの方も車で10分くらいのところにいる方だった。

 

2017年5月28日(日)
京エコロジーセンターでおもちゃ教室

 都市が、環境問題の学習と啓蒙の施設として
作った「京エコロジーセンター」というのが伏見区に
ある。リサイクルやゴミ問題、木や水といった自然環境
の問題など、京都の環境問題を子どもにもわかるような
展示がされた大きな施設だ。
 5月27日は、この京エコロジーセンターで木のおも
ちゃ教室を開催。「日本の木を使ったおもちゃ」という
ことで、国産の杉材を使った、私Mtoysの定番題材「マ
ウスボカン」と「ミニメリーゴーランド」の2種を午前
と午後の2回担当させていただいた。
 午前の部も午後の部も満員になっていたので、会場は
たくさんの親子が来て下さった。今回は作るだけではな
くて、木を使うことで森林の育成や保護に役立つという
循環についてのお話もして、皆さん、意味を感じながら
おもちゃ作りをしていただいたと思う。
 午前の部の「マウスボカン」、午後の部の「ミニメリー
ゴーランド」の両方とも参加してくれた親子もいて、
お昼をはさんで丸1日センターにいて参加をしてくれたと
思うとうれしかった。


 午後の部の途中、参加者のお母さんが「先生、お久し
ぶりです。」と挨拶をしてくれた。私は誰だかわからなか
ったのだが、「○○中学の1年生の時に担任していただ
いた○○です」とのこと。実は、この京エコロジーセン
ターは伏見区の藤森というところにあり、隣にある中学校
は私が教員をやめる最後に勤務した学校。今もこの地域
に住むこのお母さんが、ご自分の子どもを連れて教室に参
加してくれたのだった。話を聞いているうちに30数年前
の顔がなんとなくよみがえり、「ああ!」と思い出した。
 それにしても1年間だけ担任しただけの私をよく広報で
名前を見つけ、参加しようと思ってくれたものだ・・・。
じんわりと心に響くものがあった。


2017年5月15日(月)
名古屋、次の日倉敷

 帰りで名古屋に行っていた。先週の木曜日。(5月
11日)天白区にある地下鉄の駅に長男の車が迎えに来
てくれた。そのまま10分ほど乗って病院へ。
そしてガラス越しのご対面。5月9日に生まれた「初孫」
との対面だ。結婚するという報告を受けてから、結婚式
そして出産・・・と約1年ごとに展開してきているので
『そろそろ』などという心の準備より先に現実のほうが進
んでいる。
早い展開に気持ちがついていけない面もあるが、もちろん
とてもうれしく。新しい命に感動した。


 名古屋から帰って次の日は倉敷へ。毎年参加している
フィールドオブクラフト倉敷(クラフトフェア)に行くた
め。着替えの下着類の数が心もとなかったので、倉敷に着
いて駅の北側にあるイオンへ。その中のユニクロで購入。
イオンなんかに入ってしまうと、もう日本全国どこでも同
じのショッピングモールの風景。便利だけど金太郎飴みたい。
どこを切っても同じ。
 その日の夜は恒例となっている組木おもちゃ作家・小黒
三郎氏宅での宴会。岡山在住のおもちゃ作家若林さん、
糸日谷さん、木工作家の佐藤さんが集まった。

 夜、外は雨。明日の本番が気になっていたが、翌日朝に
はやみ、二日間ともお天気はよかった。そのためか、ワー
クショップのコーナーにはお客さんがいっぱい。開始の前
から私のブースの前も行列ができている。いつも早めにお
もちゃキットがなくなってしまうので今回はかなりたくさん
用意してきた。開始するとそれでもどんどんキットがなくな
っていく。明日までもつだろうか・・・という不安がでてき
た。午後、人気のあるゴム動力ボートが50セット出たとこ
ろで土曜日ぶんはなくなったということにしてストップをか
けた。


 次の日曜日、午前中にボートはなくなり、「トンボの風車」
のみで続けたが、それも2時ごろにはなくなってしまった。
昨年の教訓から今年は40%ほど多めに持ってきたのに、結局
足りなかった・・。やはり倍の数をもってこないといけないよ
うだ。ありがたいことではあるんだけど・・。
 早く終わって、いつもなら街のほうにでかけて、雑貨屋さん
などをのぞくのだが、今年は会場をじっくり見てまわった。知
り合いやそうでない作家さんなど、立ち寄っていろいろとお話
ができたのが楽しかった。もともと人見知りのほうなので、こ
ういうクラフトフェアで他の出展者と話すのは苦手なのだが、
話してみると、ものづくりをしている者どうし、響きあうもの
がある。
 ただ、私や若林さんは60代。多くの出展者は30〜50代
なのでむこうのほうが遠慮してしまわれるという面もあるのか
もしれない。
自分では50代はじめくらいの時と気持ち的にはなにも変わっ
ていないのだが・・。