Mtoys日記       
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2018年5月17日(木)
FOC倉敷2018終了

 5月12日〜13日はFOC倉敷。(フィールドオブクラフト
倉敷)前日の11日から倉敷入りする。
 その日の夜は恒例、組木玩具の第一人者・小黒三郎さんの
アトリエで飲み会。作家仲間の若林さんと二人でお邪魔する。
今年はなぜかネフ社創立者のネフさんの思い出が話題となった。

 次の日からFOC倉敷の本番。私はいつものように木のおもちゃ
作りのワークショップで参加。10時開始なのだが、9時半ご
ろからもうすでに参加希望者が並んでいる。



 今回の題材は、昨年人気だった「ゴム動力ボート」と「フリース
ロー」「コマ回し」の3種。ボートは人気だったので100個用意
した。開始から息つくひまもなく参加者をこなしていく。あっとい
う間にお昼。今年は午後から妻が来て手伝ってくれることになって
いる。新幹線で来るはずなのだが、午後の部が始まってもなかなか
現れない。1時半ごろやっと妻登場。早速手伝いに入ってもらう。
元保育士なので「手取り足取り」しすぎるきらいはあるが、子供た
ちへの指導はお手の物なので戦力になってくれそうだ。
 5時ごろ、明日の題材を残して終了する。
 夜、いつもなら参加者が泊まるユースホステルで立食パーティー
があるのだが、今年は失礼して、夫婦で食事にでかける。
倉敷の郷土料理の名店「浜吉」さんに入る。アナゴ、ホタテ、まま
かり、トリガイなどなど地物の魚がおいしかった。酒も進むといい
たいところだが、我々は二人とも飲まない。カウンター席の周りは
お酒を楽しむ方々ばかり。ただ、浜吉さんはそんな我々にも分け隔
てなく対応してくれるいいお店だ。



 二日目の13日は朝から雨。それでも午前中、たくさんの参加者
が来てくださり、いつもとかわらない賑わいだった。もう題材もボ
ートしか残ってない。午後からは妻は自由行動にして、放免。
2時半ごろには材料は全て完売し、終了した。
 妻は一人で大原美術館など美観地区周辺をウロウロして楽しんだ
ようだ。退職して、土、日、月と休みになったので、こうしてFOC
倉敷のお手伝いにかこつけて出てこれるようになった。私としても
助かる。帰りは夫婦で車で帰る。新名神が神戸JCTから高槻まで開通
したのでそちらを通る。快適に帰れた。

2018年3月22日(木)
千里阪急でおもちゃ教室

 今年初めてのおもちゃ教室は、大阪・千里中央にあ
る千里阪急で。3月17日(土)〜18日(日)の二日間、
「クネクネ動くお魚釣りゲーム」を作っていただいた。
 おもちゃ売り場の一角での開催なので、ヒマな時は
お店の商品をいろいろ見る。子どもイスがあったのだが、
孫が使っているのと同じ商品だった。だからどうなの?
って聞かれたらなんとも答えられないんだけど、ついつ
いそういう目線で商品を見ている自分がいるってことか
・・。

 
 いつもながら、家族連れやおばあちゃんと一緒とか
で参加していただき、「家で紙のお魚も作って遊ぼう!
」とうれしそうに話す子も。

 土日が仕事だと、おもちゃの制作もいっぱいいっぱい
なので代わりの日に休むこともできず、結局ずっと休み
無しで仕事漬け・・。せめて週1回は山歩きなどして気
分転換したい・・・。まあ、おもちゃ教室で出かけるの
も好きなんだけどね。

 映画「この世界の片隅に」を見た。日本のアニメ作品
はふだんはあまり興味が持てず、見ないのだが、この映
画はいろいろと評価を聞くので見て見ようと思った。
 名作だな・・と思った。戦争中の暮らし、つらいこと
がいっぱいある。しかし、だからといってずっと暗い顔
して暮らしていたわけじゃなくて、その中で楽しみをみ
つけ、笑うこともある・・・という当たり前の姿がリア
ルに、そして主人公の「すずさん」を通してかわいらし
く伝わってくる。「国家総動員」とか「大政翼賛」とか
統制が強められた時代ではあったが庶民の心の中までは
統制されてはいなかったというのが、なんとなくわかる
のだ。

2018年3月4日(日)
3月になった

 いぶん春らしくなってきた。ついでに花粉も
飛び始めているが・・・。
 3月2日の夜は久しぶりに「三匹のおっさんの会」
(学生時代からの友人2人との飲み会)で伏見方面
へ。伏見では有名な焼き鳥屋「鳥せい」さんに行く
ことにした。周りは酒蔵などが立ち並ぶ京都・伏見
らしいロケーションにある。
 伏見は、私を含めてこの3人とも下宿して学生時代を
過ごした街なので「勝手知ったる」ところ。40年ほど
前の話なのでもちろん街はずいぶん変わってしまったが。



 3日の土曜日は午後から京都国立近代美術館で
開催中の「ゴッホ展」を見に行く。会場前は長蛇の
列・・・。でも見たいので覚悟して並ぶ。40分ほど
待ってようやく中へ。中も混雑していて、絵の近くに
寄るチャンスを狙って鑑賞するが、けっこう疲れる。
日本の浮世絵がところどころに展示され、それに
インスパイアされたゴッホ作品が挟まる形の展示。
ジャポニスム最盛期の時代、浮世絵の構図や色
使いなどに刺激を受けたこの時期の印象派画家たち
の活動も解説されている。ゴッホの死後、明治期
の日本の画家たちが「ゴッホ詣で」のようにパリ近郊
オーヴェールを訪れたことも紹介されている。
 つまり、日本とのかかわりに焦点をあてての展示
で、なかなか面白かった。今回は、印象派としての
技法の確立などの観点からの展示ではなかったし、
精神を病んでいくゴッホの変化などにもあまり言及
はしていない。それでも、ゴッホ作品の明るさと鬼気
迫る迫力は充分感じられた。

2018年2月16日(金)
和束町にて

 っ暗な山道を車で走る。1台がやっとの狭い道だが
夜は対向車もめったに来ない。久しぶりに和束町へ向か
う道。
 今年度の「成果物公開セミナー」(和束町雇用促進協議
会主催)が開かれる2月15日のこと。私が依頼を受けて今
年度デザインした「WAZUKAつみき」の発表が行われる。
京都府内ではお茶の生産地として名高いこの和束町の
木製品の企画デザインの依頼を受けたのが3年前。昨年
度は、木のおもちゃのキット5種類を考案したのと、和束町
にあるマウンテンバイクのコースのノベルティグッズとして
考案した木のMTBというふたつを提案した。そして今年度
は、製品化をめざした木のおもちゃということで、お茶に関
するアルファベット文字から「TEA」と「CHA」という2
種を選び、積み木にした。もちろん、単に文字を木で表現した
だけではなく、文字の厚み、切り欠き、出っ張りなどの各部分
は全て差し込んだり組んだりできる寸法に設計してあるので
いろいろな形が作れて楽しめるものとなっている。

TEAとCHAの積み木。杉材でできている。 イラストは作例


 公開セミナーには町内の方がたくさん集まって、積み木
を触り、今後の和束町の産物として実現しうるかどうかの検
討がなされたのだった。茶農家さんの方が「お茶とセットに
して売っても面白いな」と話しておられた。製造者、販売者
などが今後いい形で見いだされていくことを願うばかりだ。

 

2018年1月31日(水)
東京へ

 京に行っていた。ギフトショーとモクコレという
見本市(大規模展示会)を見に。ちょうどギフトショー
にはチェシャーズファクトリーの若林さんが出展されてい
て、ブースを覗いてご挨拶。すると、東京のおもちゃ作家
中井秀樹さんが訪れて「同窓会みたいだね」と盛り上がっ
た。17〜18年前、中井さん、若林さんや他のおもちゃ
作家4〜5名とで、ドイツに一緒に行き、インターナショ
ナルトイフェアーにブースを出して出展したのを思いだす。
それ以外でも、「日本おもちゃ会議」という団体で30年
来のおつきあいだ。
「皆おじいちゃんになっちゃったね」と60歳を超えた者
どうし、「これからは楽しめる仕事だけしたいなあ」とい
うのに共感。木育について、『広く浅く』だけ広がってい
る現状を憂うのもまた3人で共感。
 そんな時、今度は、活躍中の若手おもちゃ作家の「こま
ーむ」の小松さんがスタッフを連れてひょっこり現れた。
束の間の「世代間」おもちゃ談義の花が咲いたのだった。

東京ギフトショーに偶然おもちゃの作り手が集合
左から私、中井さん、小松さん、若林さん



 モクコレ2018という別の展示会も別棟会場でやって
いるのでそこも見学。興味のあるブースでいろいろと
お話を聞いた。森林組合や木製品の業者さんが中心
の展示だが、加工技術や関わるデザイナーの傾向
なのかトレンドが共通しすぎていて(例えばレーザー
加工の多用とか)ちょっとうーん・・と考え込んでしま
った。
 おもちゃもいくつかあったのだが、おもちゃのことを
しっかり考えているデザイナーやおもちゃ作家が企画に
関わったものはいいものができているが、人気の定番
モノをちょいちょいとアレンジしたような亜流的なものが
まだまだ多くて「木でさえあればいいのかなあ・・」と残
念な思いも残った。そういう現状への不満も含めて、
全国の産品を見るこういう機会は刺激にはなる。

 1年ぶりの東京だったが、31日の今日は、いいお天気
で過ごしやすかった。

2018年1月22日(月)
新年会

 1月14日の日曜日、もはや毎週の散歩道とも
なっている蹴上→東山→南禅寺の山歩きコース。
山に入ると、宇治では全然なかった雪が積もって
いた。降りて南禅寺の奥にある塔頭の「最勝院」
というこじんまりとしたきれいなお寺の境内も雪景色。
 この最勝院を出ると有名な「水路閣」があり、レンガ
作りのこの遺跡っぽい建造物も外国人に最近
人気だという。

雪の最勝院

 21日の日曜日は、いつもの友人夫婦2組との新年会。
近くにあるイタリアンレストランで。近況などを交換し
あいながら手長エビや牡蠣を使ったおいしい料理に
舌鼓を打つ。今や正規の勤め人はうちの妻だけで、
他の皆は退職してちょこっと非常勤などで働いている
のみ。(私は自営なので別だけど・・)来年度は、皆で
旅行に行こうと思う。(子どもたちが小さい頃はこの二
家族と一緒によく皆で旅行したんだけどなあ・・)


 クリスマス後、いったん正月をはさんで一段落していた
仕事量も、また注文が入りだして忙しくなっている。
年を持ち越した仕事もひきずっているし・・・。仕事場
を、年末に整理してかなりやりやすくはなっているので
少し能率も上がっているかな・・・。ただ、年齢的に
がんばりが効かなくなってきている気はするが。