Mtoys日記       
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2018年7月27日(金)
猛暑続く

 7月の連休の15日は名古屋へ。名古屋駅の
高島屋で長男一家と待ち合わせ、最近歩き始めた
孫の「ファーストシューズ」を買う。いろいろと理由
をつけては孫に会いたいだけなのだが・・。


 連日の猛暑でなかなか休みの日の山歩きも躊躇
してしまうが、22日の日曜日は意を決して近場の
山へ。(いつもの東山ルート)汗だくになって降りてきて、
涼しい地下街に行って、軽く蕎麦など食べる。
そのあと、岡崎の国立美術館でやっている「横山大観展」
へ。大観は、デッサン力なんかの点では「少々難あり」
というふうに見えてしまう(特に人物)のだが、風景画に
なるとダイナミックな表現がとても魅力的。
 地下鉄の東山駅で降りて美術館へ向かう時は、白川
沿いを歩く。この道はキラキラときれいな白川の流れを
見ながら、四季折々の季節感を感じられるとても好きな
道だ。ただ、この日は38度くらいあった日なので、さすがに
風情にひたる余裕はなかった・・。

2018年7月9日(月)
映画「万引き家族」

 震の次は豪雨被害、西日本はかなり疲弊して
きている。宇治市も部分的に避難勧告が出ていたが
幸い私の住んでいるあたりは高台で、洪水や土砂
災害はなかった。ただ、ちょっとした地形や場所の
違いで近くでも災害が起こる可能性はどこにでもあ
るのでどのように開発された地域なのかを知ってお
く必要があるなあと思った。
 8日の日曜は雨だったので、久しぶりに映画を見
にいった。カンヌ映画祭でパルムドールを取った、
是枝監督の「万引き家族」を見ることにした。
 モラルが崩壊した面を持ちながらも、成り行き的
な縁で「家族」としてそれなりに楽しく、お互いを
思いあって暮らす人たち。経済的には底辺ともいえ
そうな人たちだが、「すさみ」と優しさが奇妙に同
居している。なんとなく楽しそうではあるのだ。一方
で、「普通」とか「人並」の暮らしをしている人たち
が本当に暖かい絆を築いているのか、一見豊かであっ
ても居場所がなかったり、虐待があったり・・・。
「お前たちのほうが不幸そうじゃないかよ」って告発
されている感覚もある。
 木のおもちゃを作る仕事をしている私だが、とも
すれば木のおもちゃが環境や人の育ちに役に立って
いるような話をすることもある。でもそれはこの「
万引き家族」のような人たちに届いているか?とい
えば「全然」という他ない。むしろ木のおもちゃを
買える、少し「意識の高い」人たちの中で「役に立
っている」にすぎないのではないか・・・と思って
しまう。その程度でしかないという自覚は必要だと
思う。
 ただし、究極的にはすべての子供たちにとって木
のおもちゃは必要ではあるのだ。ただ、作っている
側が、なんか全ての人の為になっているかのような
「木のぬくもり」だとか「知育玩具」だとか言って
のぼせていても、実際にはあまり届いていないとこ
ろなんていっぱいあるんだよという現実はしっかり
 認識しておかないと・・。
 映画を見て、そんなことを思った私だった。

 

2018年7月4日(水)
温泉

 月に入った休日、友人夫婦達とうちとの3組で
滋賀県の温泉旅館に小旅行。

 比叡山の上にあるガーデンミュージアムという植物園
などに行った後、旅館に到着。広い露天風呂で汗を
流す。旅館の中には何か所かの露天風呂があるの
だが、温泉好きの友人達は次の露天風呂に行くというが
私はもう飽きてきたので部屋に先に戻ることにした。
 温泉はともかく、親しい友人達と宴会して、部屋でだべっ
ていること自体が楽しい。学生時代からのつきあいなので
もう40年以上のつきあいになる。年をとってはいるが
性格はそれぞれそんなには変わらないので、キャラクター
や関係性は同じなのが面白い。
 次の日は彦根まで足を延ばし、近江牛などを食べて、
京都に戻る。皆退職して時間があるので、ちょくちょく行く
ことになるだろうなあ。夫婦での旅行、息子たちを交えて
の旅行などももちろん楽しいのだが、40年来の友との旅
もまた続いていくことになるだろう。

 連日のサッカーW杯観戦で寝不足気味・・。日本代表は8強
入りもうちょっとだったなあ。悔しい。最後のコーナーキック
時間もっと使えよ、ショートコーナーでだらだらしてたらよか
ったのに・・・とか「たられば」がついつい出てきてしまう。
もちろん大健闘だったので感動したんだけど。

 

 
 

2018年6月26日(火)
おもちゃばこフォーラム2018

 雨の時期、京都の旅館で1泊2日の恒例イベント
「おもちゃばこフォーラム2018」が開かれた。(6月
23日(土)〜24日(日))

 提唱者・杉山亮さん(児童書作家、ストーリーテラー)
のワークショップは4年に一回の「ワールド紙カップ」だ。
ワールドカップサッカーのパロディの味付け(国別対抗の
形をとり、グループ分けして創作する。最後、各グループが
前に出てプレゼンし、順位を競う。)紙コップを使った即席
おもちゃのアイデアを参加者が競うワークショップ。杉山さ
んの軽妙な語り口が参加者のやる気をくすぐり、楽しませて
くれる。
 夜のライブは、紙芝居の古橋さん、ヨーヨーマスター
TAKAさん。(どちらももちろんプロのパフォーマー)TAKA
さんの見事な技に影響されて、TAKAさんが販売する入門用
のヨーヨーを買ってしまった私・・。ベアリング入りで空
回りするタイプなので扱いが少し難しい。
 ライブショーが終わり、午後9時からは「大人のワーク
ショップ」タイム。私が用意したのは「飛んでケロ」とい
うおもちゃ。私の定番「飛んでキャッチ」のカエルさん版だ。
 翌日は大広間いっぱいにミニワークショップのコーナー
が並ぶ「おもちゃまつり」。私は昨年好評だった「おそうじ
ロボ」のUとして「ぞうきんがけ」ロボを用意。(単純な木
のおもちゃなんだけど)100名近い参加者が大広間をうろ
うろして次から次へとおもちゃを作っている光景はなかなか
壮観だ。
 これら以外にもいろいろと内容があるのだが、すべてを紹介
しきれないので・・・。

 今年の会場は「聖護院・御殿荘」。由緒ある聖護院門跡の
中にあるきれいな旅館で、庭園が美しい。参加者の皆さんも
喜んでいた。昨年が広いホールでイス机だったので、また
以前のおもちゃばこフォーラムに戻ったような雰囲気だった。
泊まりのイベントなので、プログラムが終わった後も広間で
ボードゲームの輪が何か所もできたり、雑談、情報交換、遊び
のてほどきなどなど、皆なかなか寝ないで楽しんでいる。私
もはじめのころはけっこう夜中まで付き合っていたが、ここ10
年くらいは割と早く寝てしまうようになった。やはり年齢かな・・・
次の日のおもちゃまつり本番に体を持たせておかないと・・と
いう気持ちが働いてしまう。


 

2018年6月17日(日)
梅雨の晴れ間

 いお天気で爽やかな17日の日曜日。大文字山へ。
途中の尾根道にはたくさんの人たちがいて、梅雨の晴れ間
のチャンスを逃すまいということかな。爽やかな風が吹いて
とても気持ちがよかった。
 下山して哲学の道の途中に出て南下、南禅寺に戻る。
時間があったので、南禅寺の塔頭、天授庵というところの
日本庭園を拝観することにした。入ったとたん、外の境内の
人の多さがうそのように静かになり、美しい庭園が広がる。
ちょうど池の水連の花が咲いており、とても心癒される時間
を過ごすことができた。山歩きで汗をかいたのでいいクールダ
ウンにもなった。

 そのあと、四条の大丸に行って、6月末にちょっと帰ってくる
孫の洋服を妻と買う。ちょうど私が仕事で参加するイベント「お
もちゃばこフォーラム」の時に帰ってくるので、一瞬しか会えな
いのがとても残念。

2018年6月10日(日)
オットーネービル展

 6月になった。定番商品の制作に加えて、そろそろ
たくさん入っている夏の出張おもちゃ教室の題材準備
もしていかないといけない。
 5月の天気のいい日曜日は山歩きも行っていたが、
6月になり、最近梅雨入りという報道もでた。10日の
日曜日も朝から雨。そこでそういう休日は美術館へ。
京都文化博物館でやっている「オットーネービル展」
を見に行く。カンディンスキーなどと同時代で活動した
抽象絵画なのだが、デザイン運動であるバウハウスとの
関わりもあったらしい。交流のあったシャガールと、初期
は少し似た感じの絵もあったが、だんだんとカッチリとした
イメージと色彩にこだわった作風へと変化していく。シャガ
ールが感性的でどこかラテン的な雰囲気なのにくらべて、
なんかドイツ的な「きっちり感」を感じさせる。ただ、豊かで
美しいその色彩構成は、とても心地よく、デザインを志す
人にはある意味教科書的な配色を見出すことができる。
 会場の終わりにはどの展示会でもあるようにミュージアム
グッズが売られており、オットーネービル作品を使ったグッズ
がいろいろあった。バウハウスとの関係もあったということで、
ネフ社からでているバウハウスデザイン復刻の積み木や、
ネフシュピールなども売られていた。私もついつい、ドイツ・
ジーナ社のミニ積み木を買ってしまった。

 文化博物館を出て、その隣にあるパン屋さん「PAUL」で朝食
用のパンをいろいろ買って帰る。